亡くなる前日のお話です。
私が午前中に父の見守り、午後から母とバトンタッチでした。
個室の病室に向かうと、相変わらず横向きになった父がいました。
か細い声ですが、口がネバつくから、水を取ってと言われ、すぐに水を吐き出せるようプラスチックの容器を渡す…。
こんなことを10分?15分間隔でやっていました。
服がつっかえていずいから、服を引っ張ってとも言われたり…
ベッドを10cm上げてみたり、下げてみたり…
そうこうしている間に、母が来たので私は帰ることに…父は眠っていたので声をかけることなく去ることに。
その日の夜、これはいつまで続くのだろう…と考えていました。世の中には、大変な介護をされている人もいるのに、初歩的な介助ですら音を上げる始末…。
そんな時、他のすい臓癌と戦ったブロガーさんのブログを拝読することにしました。亡くなる前日には意外と、食べ物を食べられたり、水も飲めたり、せん妄もなく、ご家族と会話が出来ていた…。
…。てっきり亡くなる前は、ずっと寝り、喋ることもなく2日位経って亡くなると勝手に想像していました。
もしかしたら、父は思ったより長くないかもしれない…。明日は、もう少し優しく接しなきゃ…。
そう反省した、翌日朝5時過ぎに父は独りで息を引き取ってしまいました。
私は、亡くなる前日は父と最後に挨拶をしませんでした。
しかし母は、『それじゃあ、帰るね』と。父は『ありがとう。サンキューな。』と話したそうです。それが最後となりました。
もう少し、優しく接してあげれば良かったなと後悔しましたが。
亡くなる前の日に、私が良かったなと思える瞬間があります。
背中が痛いのか、父から、『背中をさすってくれ』と言われたので、フワッと触れる程度でさすっていたのですが、痛み?が和らぐらしく、父は気持ちいいなぁと言っていました。
いつも、寝る意外はしんどそうな父を見ていて、私達も辛かったです。そんな中、一瞬でも父が痛みから解放された表情を見れた時は、やはり嬉しかったです。