多くの方から

固着PSの対処法を教えて頂き

感謝いたしております

 

ですが

今日はキャブとの格闘は一時休戦

 

もう一台の古い乗り物も

要メンテになったため

まずはそちらから

 

 

基本設計が60年代と古く

渋滞もほぼ無い国で造られたSAABは

日本の、しかも都会だと特に

ターンシグナルレバー

いわゆるウインカーレバーが

10年位で根をあげてしまう

 

右折時にレバーを上げても

それを保持出来なくなる

この症状もかれこれ3度目

レバーユニットを外す

昔の設計なので

同形状のコネクターが

乱雑に7つも刺さっている

判らなくなるのが必至なので

外す前に写真を撮っておく

取り外した

ターンシグナルレバー

これは本来非分解だが

ドリルでカシメを飛ばして

1.6mmの下穴を掘り

そこにM2ネジ山を切って

再開封可能にしたもの

右が今回外したレバー過去一度補修済み

真ん中がスペアレバーこれも一度補修済み

左はスペアのワイパーレバー未補修のもの

この機会にスペアレバーにチェンジ

レバーを開封すると

根元の部分には左右ウインカーと

パッシング用の接点が入っている

グリスの酸化した色合いが

前回メンテしてからの

歳月を物語っている

 

ここがレバー位置を保持する機構

永年の使用によって

矢印の溝のフチがすり減って

ローラーが溝に

留まっていられなくなる

ヤスリで溝を成形し直すが

この溝の深さや形状が

タッチに大きく関わる

左右でタッチが変わらぬよう

調整しながら慎重に削る

成形済みの溝

前回はウレアグリスを使ったが

近頃はこの手のものには

接点グリスを使っている

導通性の高いカーボングリスは

ギボシ端子単体には有効だと思うが

色々目に合ったので私はもう使わない

カーボングリスは間違っても

オアフロやECUやイグナイター等の

コネクタに使ってはイケない

わたしゃこれで貴重で高価な

エアフロを2基即死させた

 

組み上がったレバーは

剛性感いっぱいなのに

軽くて滑らかで

上質感溢れるタッチ

極めて貧乏臭いメンテだが

この手法はSAAB仲間には

喜んでもらえている

何故なら

クルーズコントロール付きの

新品はとっくに入手出来ないし

現在eBayでは

驚きの1本6万円ほどで

出品されているのだから