オイルを全部抜いたつもりでも内部には1/4~1/3程度残るようなので交換率を上げるため作業は2回繰り返し。2回目には排出される色もほぼ新品に近くなったので105mLを抜いて完了。

 

マニュアルには物凄く単純に書いていますが実際にはエア抜きするための透明チューブは必需品、さらに前提としてスプリングを圧縮してダンパーをある程度フリーにしておかなければ満足の行く作業は無理そう

これで内部のオイルは規定量になりましたが、ふと・・・もしスプリングを取り外していたらもっと簡単で、しかもインナチューブの状態やダンパーの効き具合も正しくチェックできるのでは?と

 

スプリングにプリロードがかかっている状態のショック下部はこんな感じですが

スプリングを圧縮してスプリングの受け皿を引き上げると抜け止めのCリングが現れ

なんだ、最初にこれを外しておく事に気付いていたら簡単だった・・・と後悔

この状態でスタートしていたら作業時間は1/20以下?

インナーチューブは樹脂カバーで保護されているため非常に綺麗な状態。奥に見えるスナップリングを外せば完全に分解出来るでしょうがそうなれば新品シール類も準備しておかなければならないので今回は手を付けず

でも是非やっておきたかったのがダンピングのチェック。押したり引いたりして全ストロークで一定の減衰力が得られるか

そして4段階のアジャスターでどんな変化があるのか?

正直、当初はアジャスターを回してもさほど大きな変化は感じられず、そもそも逆さまにすればそれなりに減衰力は出ますが正立だとスカスカで使い物になるのか心配でした。それがオイル交換後は正立でもしっとりスムーズな減衰力が得られアジャスターもちゃんと機能する事を確認。アジャスターを回していくとバンプ(縮み)リバウンド(伸び)共に強まりますが、リバウンド側がより大きく変化しています。

 

機能が戻ったのは新油効果だけでなく何十回~何百回とダンパーを伸縮させながらオイルを2度替えたので、詰まっていたバルブ等が洗浄されたのかもしれません。もしメンテせずに取り付けていたらと思うとゾッとします。

 

要領が判らず長くかかりましたがこれにて純正リヤショックのメンテナンスは終了。折を見て車体に取り付けてみます。