ブラック・スワン | アンナ・カリーナになりたくて。

アンナ・カリーナになりたくて。

アンナ・カリーナに憧れる女子が、映画について語ります。

先週、水曜日お休みだったのでレディースデイで見てきました♪

ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞とった作品ですね白鳥


『ブラック・スワン』

 ダーレン・アロノフスキー監督/2010年/アメリカ



同監督作品、『レスラー』はまだ見てないです汗


いろいろと面白い点はありましたが、

一番見事だと思ったのはキャスティングです。完璧。

ニナ役、ナタリー・ポートマンは「黒鳥」を演じるにあたって、

性的魅力の欠如を指摘されます。

ナタリーさん自身も、どちらかというとカリカリした体系で

セクシーなイメージはあんまりありません。

(『クローサー』は色っぽくてかわいかったけど)


対照的にリリー役のミラ・クニスは自由奔放でセクシーなダンサー。

ぱっちりした、好奇心旺盛そうな目が魅力的ですハート


振付師トマス役はヴァンサン・カッセル。素晴らしいですね~。

ゲンスブールを思わせるような伊達男っぷりです。


一番リアルなのは、ベス役のウィノナ・ライダー。

落ちぶれたダンサーの役。。なんて残酷なんでしょう。

この人は本当にかわいかったですよね。

『17歳のカルテ』、『ナイト・オン・ザ・プラネット』、『シザーハンズ』・・・

それが私生活で万引きとかの騒動があり。。

ぼろぼろのメイクで酔っ払ってるシーンは痛々しかったです。


キャストのなまの姿と役柄をかぶせてしまう残酷さと手腕。

非凡なキャスティングセンスだと思いました。



描写のホラーっぷりにはびっくりしてしまいました。

ラストに向けてかなり盛り込んできます。

ちょっと猛襲すぎた感がありますが、バレエシーンの混ぜ具合が巧いですチュチュ(黒鳥)

それにしても怖かった泣演出は完全にホラーですよね。


ちょっとカメラが動きすぎて詳細がよくわからなくなってしまうところもありましたが、

バレエシーン良かったです。

最後、悪魔を見て、王子様を見て…のところはグッときました。

盛り上げ方が秀逸ですね~アロノフスキーさん!


自傷癖、幻覚、恐怖…どれも初めは小さなものだったのですが、

少しずつエスカレートさせていきます。

その”少しずつ”加減とかも絶妙でうまい。


人間の二重性に関するドラマなので「鏡」が印象的に使われますが、

それが終盤で割れてしまうというのも重要なプロットです。



アロノフスキー監督の映画を初めて見ましたが、

器用な方だなぁという印象を受けました。

(カメラがまわりまくるのは少し疲れてしまいましたが)

そしてラストは、ああするしかなかったのかなぁ…という感じですが、

ふつうに面白かったし見てよかったと思います★