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夫の不倫が原因で2019年に離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの経緯を書いたブログになります(未完です)。
現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。
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前回の話はこちら。
ジャイ子氏側へ合意書の対案を送ってから、1週間ほど経った日の夜のこと。
帰宅した夫は、不機嫌な様子でした。
鞄をバーンと放り投げる、その仕草が、少し演技がかっているように感じました。
らぶか「どうしたの?」
夫「ったくもう。。。え? ああ、来月中国・シンガポール出張があるって話したでしょ。」
らぶか「第2週あたりで1週間って言ってたやつ?」
夫「そう。それがさ、一社、アポをリスケしてきてさ、出張が週末またぐことになった。ほんっと参るよなー。最悪。」
らぶか「。。。」
胸騒ぎがしました。
夫「今、会社が出張費のコスト削減しててさ、簡単に承認くれないんだよね。何故週末またぐんだ、宿泊費がかさむから他の週に調整できないのかってさー。」
らぶか「。。。」
夫「しょうがないよな、客がこの日しか会えないって言うんだからさ。それで今日経理と戦ってさー。現場の事情分かってないんだよ、ホントバカだよな、あいつら。」
説明過多の時は、嘘であることが多い夫。
夫は出張が嫌いです。特に海外出張です。
理由はおそらく2つあります。
まず、仕事の用事で、異国で多くの知らない人とミーティングをするから。
営業をそつなくこなしているように見えても、本質的に夫が人見知りであることを私は知っています。
そして、夫は、自分のテリトリー以外のところは、基本的に落ち着かない性分なのです。自宅は、たくさんのCDや本に囲まれて落ち着くのでしょう。(自分で好んでいくプライベートの旅行は別ですが)
だから、週末をまたいで、海外出張の予定を入れるなんてことはこの10年のなかで1度もありませんでした。1度も。
しかも海外出張の1週間前あたりから、テンションがガクっと低くなり、不安から落ち着きがなくなります。
だから、出発の日は私は空港まで見送りに行くようにしていました。私に見送ってもらえるように週末日曜発のフライトで夫は調整するのです。
その夫が、週末をまたいで出張に行く。
らぶか「。。。具体的に何曜日から何曜日まで?」
夫「まだ確定したわけじゃないから、また決まったら旅程表渡すよ。」
夜、夫のネット履歴を確認すると、
シンガポールのホテルを2つ調べていました。
いつも出張で泊まるホテルよりもランクが2つ下のホテルでした。
フライトも検索していました。
中国→シンガポール→中国の1週間の日程のはずなのに、
調べたのは、日本〜シンガポールの往復チケット。
頭に血が上ってくるのを感じました。
呼吸も上がってくるのが分かります。
週末を利用してジャイ子氏とシンガポールで合流するつもりなのだ。
信じられない。
温泉日帰りに続いて、今度は海外で密会するつもりなのか。
不法行為と分かっているのに、何故こんな大胆なことができるのだろう。
国外だったら、絶対追って来れないと私をみくびっているのか。
良心というものはないの?
自分たちの行為を正当化していなければ、こんなこと堂々とできないはず。
私は悪妻ということになっているのだろうか。
ジャイ子氏は、彼を苦しめる妻から彼を救ってあげたい、という気持ちなのだろうか。
私が一体何をしたのだろう。
海外での密会そのものにも憤りを感じましたが、出張にプライベートの用事を無理やり絡めたことに対しても、夫に軽蔑の念をいだきました。
密会するために、出張日程を調整して、無理やり会社の承認を取りにいくなんて。
不器用なまでに誠実に真面目に仕事をするところを尊敬していたのに。
私は夫を見誤っていたのだろうか。
何とか阻止したい。
気づかないフリをして合意に持ち込むと決めたのに、そんなことはもうどうでもよくなっていました。
出発直前に、
「貴方がジャイ子氏と今も会ってるのは分かってる。シンガポールでジャイ子氏と会う計画をしているのも知っている。もうこれ以上私を傷つけないで。」
と言ってやろうか。
でも、証拠も取らないままに、感情的になって、彼らの旅行を阻止したら、これまで進めてきた交渉が台無しになる。
そもそも指摘したところで、申し訳ございませんでした、と謝罪するような2人ではおそらくない。
彼らはさらに水面下に潜るだろう。
阻止できないのなら、2人の悪質な行為をしっかり証拠として残したい。
証拠を取って、今度こそ、既婚者と知らなかったと主張し続けるジャイ子氏の鼻をへし折りたい。
翌日、会社のランチの時間を使って南瓜さんに電話しました。
らぶか「南瓜さん、2人が今も会っていることに気づいていないフリして合意に持ち込むつもりでしたけど、もう、限界なんです。この悪質な行為の証拠を絶対取りたいんです。」
南瓜「。。。でも貴方、海外の調査はさらに高額よ。日本から最低2人は派遣することになる。2人のフライト代、ホテル代。。。いくらかかるか分かるわよね。」
らぶか「2人は海外なら私の手が及ばないとみくびってるんです。絶対許せません。」
南瓜「ホテルは確定できてるの?」
らぶか「。。。2つ候補があるようです。でもまだ分かりません。フライトも。」
南瓜「もう10日後の話だものね。。。」
らぶか「高額なのは分かってます。もう少し情報が入手できるまでギリギリまで待ってもらえますか?具体的にいくらかかるのか教えて欲しいです。」
絶対、証拠を取りたい。
調査を入れないと気が済まない。
私は正気の沙汰を超えていたと思います。
今考えれば、有り得ない調査費を本気で出そうとしていました。
南瓜「とりあえず会社には、海外調査の依頼が入るかもしれないということを事前に伝えておくけど。金曜日までには不倫相手のホテルとフライトを確定できないと見積もりもできないわ。まずはしっかりした情報を集めて。」
らぶか「はい、分かりました。」
電話を切った後、急に涙がポロポロこぼれてきました。
私は、何て惨めな女なんだろう。
捨てられたおもちゃみたいだ。
ある日新しいおもちゃが現れて、私は部屋の隅に突然放り投げられた。
放り投げられて、腕も足も折れてるのに、夫は気がつかない。
たまに視界に入って遊ぶけど、折れた手足はそのまま。直してはくれない。
悔しい。悔しい。
プライドを深く傷つけられ、復讐したい気持ちをどうしても抑えられませんでした。