部屋とワイシャツと私みたいなタイトルですが、、、


皆さま、こんばんは。


いつもご訪問いただきありがとうございます。


重い記事が続いているので、


お口直しに、夫についてシリーズです。




離婚協議中の時の話です。


離婚したので、元夫と書くのが正しいのですが、ここでは「夫」と呼びます。


弁護士入れて協議中とはいえ、同居を続けていた私たち夫婦。


とある日の夜のこと。


帰省先から、鰻を買って私は帰宅しました。両親の家の手伝いで疲れて、夕食を用意する気力がなかったので手抜きです。ご飯を炊いて、その間にお吸い物を作るだけ。


ただその時、私は指を怪我していたので、お米を洗うのだけ、夫にお願いしました。


予期しないことを突然頼むと、夫はいつも口をとんがらせます。が、一応やってはくれる夫です。


聴いていたクラシックのCDを一旦止めて、キッチンにやってきました。


さりげなく、私は背後で、夫がお米を洗うのを観察していましたが、


夫、内釜にお米を入れ、水を注ぎ、そのまま、ゆっくり研ぎ始めました。


(あ。。。違う!違う!そうじゃ、そうじゃなぁーい!!)by 鈴木雅之


最初のお水はすぐに捨てるというのは鉄則ですよね。糠のニオイを吸収してしまうので。


夫、最初のお水捨てずに研いでます。。。泣


しかも、研ぐ必要はなくて、さらっと洗い流すだけでいいのに。


昔と違って、現在の精米技術は上がっているので、お米に糠がほとんど残っていないから、研ぐ必要はない。


やり過ぎると米粒が割れてしまうし、お米表面の旨味が削られてしまう。


以前、教えたはずなのに。。。


夫、明らかにお米潰しています。。。


白米が大好きな夫(五穀米とか玄米は断固拒否)


私もご飯は大好き。


子なしで教育費もかからず、共働きのため、食材はちょっぴり贅沢してきました。


お米もこだわったりして、何とか賞を獲得した農家さんから精米したてのものを直接購入していました。


農家の方々が丹精込めて作ったお米。


夫の洗い方は、その完璧なお米への冒涜(言い過ぎ?)


鰻も奮発して買ったのに。


待て待て。


私は、離婚協議中の身。そして、あと少しで自由になれる。


指摘すれば、夫はキレる。


(らぶか、ここは堪えるところだ。)


恨めしそうに夫の背中を私は凝視します。


お水はもう牛乳みたいに真っ白。


(早くお水捨てて、捨てて、お願ーい!)


夫は、背後の私の殺気に気づかず、3分以上も最初の水を使い、ひたすら手のひらでギュッギュッと研いでいました。75キロの体重をかけて。


(ああ、もうだめ。。。)


一旦、深呼吸して心を落ち着け、口角をキュッと上げて、私は口を開きました。


「あ、そろそろいいんじゃないかな?」


「糠を吸っちゃってニオイがつくっていうからねー。」


明るく可愛く言ってみました。


瞬間。


夫、舌打ち。お米の入った内釜をシンクに置き、


「そんなに文句言うんだったら、らぶかがやれば。」


(文句??)


「人にお願いしておいて、文句言うってありえない。」 


(アドバイスなんですけど!!)


「俺はお袋からこれが正しい研ぎ方だって教えてもらった。」


アスペっぽい夫。


さすがです。


どんなに優しく声がけしても、非難や否定と受け取る能力は誰よりも高い。



またか。。。


何でいつもこうなるんだろう。


このやり取り何回繰り返したでしょうか?


笑ってしまうくらい、お互い同じセリフの繰り返しです。


実は、このお米研ぎのやり取り、今回が初めてではないのです。


今回で5回目くらいでしょうか。。。
(私も食い意地張っているので懲りない笑)


まず、夫の根底にある価値観はこれ。


お米を研いでやってる親切な俺キラキラ


「家事分担は年収の割合で決めるべきだと思ってる」と、かつて言い放ち、妻をドン引きさせた夫です。


そもそもだけど料理が私の担当っていつ決めたっけ?????


こういう次元の喧嘩が嫌なので、料理についても他の家事についても夫に強制したことはありません。一人暮らしの時の延長だと思えば大した負担ではありません。


夫が仕事先から先に帰宅していても、残業で後に帰った私が作ります。外食もたまにしますが、やはり簡単なものでもいいから、できるだけ家で作ったものを食べたいのです。


しかも料理については私の方が自分より歴が長いと認めているのであれば、アドバイスくらい謙虚に聞いてくれてもいいのでは?文句を言ったつもりも、否定したつもりもありません。


まさかの舌打ち。


「あ、そうなんだ。知らなかった。ふむふむ、最初のお水は捨てるんだね。」


こんな返しを期待していた私は唖然。


この件だけでなく、夫の反応はたまに驚くときがあります。地雷がどこにあるか分からない。


これまでの私だったら、「なんでそんな言い方するの?私責めてなんかいないよ。」って訴えて、そのうち口論になり、最後は、夫お得意の論点外しにエスカレートしていました。


自分が覚えたやり方を絶対変えようとしないんです。


プライド高いし、こだわりの強い人だから、人からのアドバイスは聞きたくないのかな、と思っていました。当時はまだアスペルガーについて全く知識がなかった頃です。


5回目の今回は、夫にアスペ傾向があると分かっている私です。


私も少しは学習しました。


もう不毛な口論にエスカレートさせたくありません。(じゃ、黙ってればよいのですが笑)


でも、好奇心から、何故夫が私のアドバイスを受け入れたくないのかということを知りたくなりました。


できるだけ、優しく言ってみました。


らぶか「私は文句を言ったつもりはないんだよ。ただどうせ炊くならより美味しく炊けたら嬉しいなって思って。そんなつもりじゃなかったの。ごめんね。」


「。。。」



らぶか「手伝ってくれたのに、信頼せずに余計なこと言ってごめんね。責めるつもりはなかったことだけは信じて。」


気を遣い過ぎて異常に疲れます。。。


攻撃モードにスイッチ入り始めていたのに、意外に妻が素直に謝ってきたので、夫、少し冷静さを取り戻してきました。



らぶか「あのね。一つだけ聞いていい?素朴な質問なんだけど。」



「何。。。?」



らぶか「あのね、ほら、過去にも同じやり取りがあったじゃない?」



「ん?どういうこと?同じやり取りって。」



らぶか「以前にも何回か、2、3回くらいかな。お米の洗い方を教えたと思うんだけど、やっぱり今回も自分のやり方で研いだのは何故なのかな?って思って。」


らぶか「あ、べ、別に責めてるつもりじゃないの。自分が覚えた洗い方の方が慣れてるからそれを続けたいのかなあー?とか、お母様が教えたやり方だからそれを守りたいのかなあー?とか、ただ貴方の気持ちが知りたいだけ。」



夫、驚きの言葉を発しました。



「え、俺、らぶかから、お米の洗い方教えてもらった覚えはないけど。」


らぶか「え。」


らぶか「ほ、ほら、以前も同じやり方でお米研いでいたから、私が、今のお米は昔と違って糠はほとんどないから、さらっと洗えばいいだけって教えたじゃない?最初のお水はすぐに捨てた方がいいってことも。」



「いや、初めて聞く。」


らぶか「え。。。その後、喧嘩になったこともあったじゃない。え、嘘嘘。覚えてるでしょ。」


「俺のやり方に、らぶかがケチつけて、喧嘩になったなーくらいは何となく覚えてるけど、お米の洗い方の説明を受けた覚えはないし、らぶか式の洗い方は今初めて聞いた。」


らぶか「えー。」


驚きでした。


繰り返しますが、過去の4回とも、私たちは、同じセリフのやり取りの末に喧嘩になっているのです。


なぜお米を研ぐ必要がないのか、なぜ最初のお水は捨てないといけないのか、同じように繰り返し説明したのです。
(書いているうちに私どうでもいい話書いてるなーと恥ずかしくなってきました)


あの恐ろしく記憶力の良い夫が覚えていないなんて。。。あり得ない。


でも表情を見れば、夫が嘘をついていないことは分かります。


攻撃スイッチが入り自己防衛モードになると、全く私の言ってることが聞こえなくなるのでしょうか。


はたまた、見下している妻の言うことなんて間違っていることばかりだ、と思って記憶に残らないのか。


さらには、興味のないジャンルの話だから、その時は受け止めても、その後忘れてしまうのか。


言葉尻や言葉遣いの揚げ足取るくらい、人の話す内容を注意深く聞いている人なので、その夫から記憶がないと言われたのは驚きでした。


私は、不毛な喧嘩を4回も無駄に続けていたのです。

夫は、私の教えたやり方を無視して、自分のやり方を固持しているんだ、とずっと思っていました。


彼の記憶に残っていたのは、ケチつける妻と、責められた気持ちだけ。責めていないのに。


夫は最後にこう言いました。


「次回はらぶかの言う通りにきちんとやるよ。」


攻撃スイッチ入っていない状態で初めて夫が言った言葉です。


次回楽しみだなあ、と思っていたのですが、残念ながら離婚が成立しましたので、検証することはできませんでした。とても残念です(笑)。


夫婦のくだらない会話の記事にお付き合いいただきましてありがとうございました。


良い週末を!


↓念のため、マーチンをご存知でない方のために。