差別って・・・
私たち障害者問題を語る上で、切っても切り離せない問題、
それはいろいろとあるでしょうが、
その一つに “差別” が挙げられるのではないでしょうか?
一般的に
“差別” とは “してはならないこと” であり “卑劣なこと”
というのが一般的な認識なのではないでしょうか?
学校教育などにおいても
“差別の気持を抱くことすら悪だ” という
道徳教育がなされているようですが、
これで本当に正しい道徳観が培われていくのでしょうか?
そもそも、差別とは人間に備えられている
大事な防衛本能の一つだと思うのです。
誰だって、危険と感じるものからは、自らを、
そして愛する家族から、遠ざけたいと思うでしょ?
その気持は決して悪いことではないはずです。
むしろ生きていく上で大事な本能だと言えます。
だから “差別するのは正しい” と
差別を肯定しているのではありません。
差別は “される側” はもちろん “する側” も、
両者にとって気持のいいことではないのですから、
子ども達には、そこのところきちんと
教えなければならないことだと思います。
しかし、差別の念を抱くことすら悪だと教育するのは、
ちょっと危険すぎるのではないでしょうか?
私は障害者として生きる身として、
子どもたちに教えてあげられることがあるとしたら、
それは、言葉ではなく、関わり合いの中で自然に
“怖くて変なヤツだと思ったけれど、
ぼくらと同じように生きているのだ”ということを、肌で感じてもらうことなのでは
と思っています。
なので息子の迷惑を顧みず
、できるだけ積極的に小学校へ
足を踏み入れている今日この頃です
。