対韓外交は拉致問題に直結している | 方丈随想録

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2月22日は「竹島の日」である。

竹島は1905年に島根県に編入されたのだが、1953年に韓国が軍事占領するまでは日朝間では何ら問題になっていなかった。それ程、日本領であることは明瞭なのだが、日本政府は韓国の竹島占拠に対しては「見て見ぬふり」を続けてきたし、続けているようにしかみえない。何もしない政府に業を煮やした島根県が2月22日を「竹島の日」として記念日に指定した。そして、2月22日に記念式典を開いてきた。

島根県の出雲大社にある年参詣したのだが、たまたま2月22日の「竹島の日」だった。記念式典は県庁所在地の松江で行われるのだが、松江に近づくと何となく物々しい緊張感が漂っていた。記念式典開催に抗議して韓国人が会場付近に押しかけ、一方、その韓国人に対抗して右翼団体が活動する可能性があり、紛争の発生が予想されたため機動隊が動員されたからだ。記念式典の開催が何か後ろめたいことをしているの感を感じさせる。可笑しくはないか。

「竹島の日」記念式典は、自国の領土を他国に占領されている状況に抗議する趣旨で開催されるわけだが、自国の領土で開催する式典を警察に警護されて開催する状況は実に情けないと感じた。領土問題はその国の主権にかかわる問題だから、記念式典に抗議するにしても日本の領土外なら問題はないものの、日本の領土内で抗議するのは明白に「主権侵害行為」ではないだろうか。であるとすれば、韓国から抗議のために来日する韓国人の入国は拒絶すべきではないか。そして、在日韓国・朝鮮人で抗議する人がいれば国外退去にすべきだろう。露骨な「主権侵害行為」は退去理由としては十分すぎるのではないだろうか。

それにしてもである、「竹島の日」を制定し、記念式典を開くべきは本来政府の仕事のはずだ。政府に代わって島根県がしているのだから、政府からは大臣クラスが出席しても当然なのだが、副大臣クラスも出席せず、何と「政務官」クラスが「来賓」で出席するという。韓国政府の睨みがよく効いていて、へっぽこ外務省が韓国から「大臣や副大臣を出席させたら承知しないぞ」と脅されたんだろう。韓国は歴史的に中国の属国だが、では日本は何時から韓国の属国になったんだろうか。

岸田外交をみると、岸田政権の対韓外交は属国外交レベルのものだ。大使館や領事館前の「慰安婦像」は相変わらず。自衛隊機へのレーダー照射はお構いなし。大使館の建て替えは認めてもらえず、ビルを賃貸しての借家営業状態。「慰安婦」裁判では日本政府の資産差し押さえ、「徴用工」裁判では日本企業の資産差し押さえの判決が出ていつ執行されてもおかしくない状況である。真の日韓親善なら国際司法裁判所に「竹島」問題を預けるという合意を取り付けるべきだろうに無策である。「岸田政権は韓国の竹島占拠に何ら異議はございません」ということか。

領土の維持と国民の安全は共に国家主権の問題だ。岸田首相は領土問題で日和っていると見透かされ、北朝鮮から可笑しなモーションを受けるのだ。竹島問題は拉致問題に直結している。