僕は誰なのか・・・?
僕と仔猫が出会って
まだほんの数時間しか経ってなくて
ご飯も寝る所も・・・
どうしようかって考えてたのに
ユノさんと僕と仔猫が出会って
名前も、仕事も、眠れる場所も
一瞬にして…出来た。
ホッとしたせいかな…
《 ぐぅぅぅ… 》って
僕のお腹がなって、
全身の血が一気に顔に集中して
熱くなっていくのが分かった。
照れ臭くて、つい笑ってしまった僕に
「 ミヌくんさ…笑うと可愛いんだな… 」
ユノさん…今…なんて言った?
「・・・え?」
聞き返す僕に
「 ん?・・・あっ!あぁぁ ごめんごめん、男だから可愛いはないか…はは…ほんと何言ってんだ俺……はは………あっ!! 」
ユノさん…慌て過ぎだけど、すぐに何かを思い出したみたいで
「そうだ!昨日君たちと会う前に、ママが作ってくれたホットサンドがあったの忘れてた。」
ちょっとはぐらかされたような…
「えっ? ママ、、、ですか??」
「あぁ~えっと、俺が世話になってるスナックのママが作ったやつね(笑)」
スナックのママか…
ユノさんはいろんな人と関わりを
持ってるみたいだ。
「 そうなんですか、、、。」
「そうそう(笑)ミヌくん運ぶので頭ん中いっぱいで、、ははっ、今思い出したよ(笑)」
ほんの少し水を入れた小さな器を持ったまま
「んぁ? ちょ、ちょと待て!今なんか探すから、、、うわっ!」
ユノさんが床に置こうとした腕にめがけて
今度は頭を擦ってきたから、器の水が弾けて
床に散らばった。
《 みぃ~~ 》
丸い瞳で、ユノさんを見てる子猫を見ながら
「クスッ…(笑)」
つい笑ってしまう僕がいた。
**** つづく ****