ママからの差し入れのホットサンドと
ミネラルウォーターを持って


仔猫探し・・・また頑張りますか。



「 そういえばママ、近くの公園がどうとかって言ってたなぁ、、、。」



ママの店から元来た道を戻って行く。

途中、煌びやかなお姉さま方に
店に寄って行けと言われたけど


《そんな金がある訳ねぇし… 》


愛想笑いだけして、その場を通り過ぎる。


《 はぁ… 惜しいよなぁ… 》


思わず心の声が漏れそうになる。



いつの間にか陽も傾きかけて
このままだと探すのに余計時間がかかってしまいそうだ。




木が生い茂った場所がないかと
辺りを見回しながら歩いてく。


途中、犬の散歩やウォーキングしている人に
猫がいそうな公園がないか聞いてみる。


快く聞いてくれる人もいれば、
ちょっと怪しげな人と勘違いされたり・・・


それでもなんとか、公園で散歩をしたって人に
小さな仔猫を抱いてる人が
ずっとベンチに座ったままいた
って情報を聞き出した。


《 おぉ!! ついにきたかぁぁ!?》


ポケットから写真を取り出し
こんな猫を抱いてか聞いてみた。


けど、そこまでははっきりとは
覚えてないと言われ、

「ありがとうございました。」


そう言って公園の方に走って行く。


《頼む… まだいてくれよぉ~ 》


暗くやる前に、教えてもらった公園に
何とか辿り着く。


今日は一日中歩き回って、
最後には駆け足状態だったからな・・・



もう限界も近づいたその時に
ベンチから立ち去ろうとする人影が見えて


一か八か・・・




「 おぉーい、そこの猫を抱いてるきみーー!
 ちょっと待ってくれぇ!」


その人影が立ち止まり俺の方へ 
振り返った。



*******つづく*******