ケイくんが幼稚園へ入園した時のお話です
入園へ向けてマスクの練習
無事に説明会も終えて一安心していると、
コロナが流行し始めて、マスクをつけることが必須の世の中となりました
感覚過敏のケイくんにとって、マスクはとても難しい課題でした。
特になんの障害のない子でも、小さな子が長時間マスクなんて苦しいですよね
マスクをしないと外出が難しくなってきていたので、
春休みは、ひたすらマスクの練習をしました
また、ケイくんは手におもちゃを持っていないと不安で、
いつもどこへ出かける時も、必ずおもちゃを持っていて、
おもちゃがお守りのような存在となっていました
特定のおもちゃじゃないといけない!!ってわけではなく、
なんでもいいので、その日選んだおもちゃを手に持っていないと落ち着けませんでした
療育施設へ行く時も手に持っていて、バイバイする時に私が預かり、
お迎えの時に、必ず持って行くようにしていました
でも、幼稚園へは登降園でおもちゃを持つことが出来ないので、
マスクの練習と一緒に、おもちゃを持たずに幼稚園までの道のりを歩けるよう、
毎日マスクをしながら、手ぶらで歩く練習を始めました
初めは、マスクも嫌がるし、おもちゃも持ちたいと泣き叫ぶしで、
玄関での戦いが数時間に渡り、横でホノちゃん、「?」の顔
なんとかおもちゃを離して鍵を締めても、
家の前から動かずひっくり返ってなかなか進みません
でも、いきなり手ぶらだと、ケイくんも辛いだろうから、
その辺に落ちている石や、枝、葉っぱを手に持たせて歩くことからスタートしました
石とか葉っぱだったら、おもちゃやお菓子じゃないし、
幼稚園へ持って行っても登園中に拾ったりすることもあるので、
許容範囲かなぁと思いました
幼稚園へ登園すると想定して、毎朝同じ時間に格闘していると、
だんだん30分、20分、10分と、おもちゃを持ちたいと主張する時間が短くなっていきました
そして、ついにマスクをつけながら、自らおもちゃをおもちゃ箱へ直して、
靴を履いてくれるようになりました
「今日はどの葉っぱにしようかな?」
「今日はこの石にするぞ」
と、意識が葉っぱや石へいき、選ぶことに気持ちを切り替えてくれました
選んだ石や葉っぱを手に持ち、出発予定時刻に家を出発することが出来て、
ついに、幼稚園への往復が出来るようになりました
マスクも完璧ではないですが、ようやく口は覆えるようになり、
鼻が出ている状態でしたが、つけられるようになりました
3月から始めたので、丸1ヶ月かけて、ようやく2つの課題がクリア
もうこれで完璧!!と思ったところ、
緊急事態宣言が出て、幼稚園はしばらく休園となりました
こればっかりは仕方ないですね。。
ただ、入園式は自由参加で、簡易的な式があるとのことで、
出席するか迷いましたが、出席することにしました
本当に簡易的な式だったので、10分程度で終わり、
短い時間だったので、ケイくんも立派に座ってくれていました
おそらく、これ以上長かったらケイくんは歩き回っていた可能性があったので、
簡易的な式のおかげで、助かりました
翌日から休園だったので、さて、明日から何しよう?状態に。。
ひたすら自宅待機期間が始まりました。。