こんにちは。 

渡邉ひとしです。 


今日のテーマは 

『人件費というコスト』です。 


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つられて、お酒を飲んでしまう 

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ある会合が終わった後に 

近くのお店で 


懇親会しましょう、ということで 

鳥貴族のお店へ行きました。 


ほろ酔い加減になった頃に 

メンバーのひとりが 


鳥貴族の大倉社長さんと 

古くからのお知り合いだということで 


その場が 

さらに盛り上がり 


お酒を飲むペースも 

すこし早くなり始め 


いつもは外で、ほとんど 

お酒を飲まないのですが 


みなさんの雰囲気につられて 

すでに生ビールのお代わりをもらい 

2杯目になっていました。 


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コストの種類によって、打つ手が変わる 

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その日も、来店客がおおく 

お店は満席状態でしたが 


その焼鳥店チェーンの「鳥貴族」が 

8月28日の報道で 


28年間守り続けてきた 

「全品280円均一」の看板を 


とうとう 

おろすことになったことを知りました。 


とはいえ 

「280円」を「298円」に 

値上げするということなので 


6.4%程度の値上げになり 

わりと抑えた値上げのように思えます。 


なにが原因なのかといえば 

食材の仕入れ価格の高騰よりも 


人件費の負担のほうが 

影響としては、おおきいようで 


この傾向は 

外食業界の全体に及んでいます。 


ビジネスモデルの項目でいうと 

「⑼ 原価・経費」になりますが 


この項目は 

1)人件費や家賃などの固定費 

2)食材など原材料の変動費 

に分かれます。 


さらに 

「鳥貴族」のばあいは 


全国に567店(2017年7月)の 

店舗数で展開しているため 


とうぜん 

規模による大量購入で 

低価格による仕入れができているので 


「2)食材のコスト(変動費)」は 

低く抑えられているはずです。 


ところが 

「1)人件費のコスト(固定費)」は 


いわゆる 

少子化による労働人口の減少や 


飲食業界で働くことに対して 

若者が敬遠する傾向が高まることで 


慢性的な人手不足の状態が 

続いているため 


アルバイトの時給を 

年々、上げていくなどの対策を 


業界内の各社が 

余儀なくされているため 


人件費の上昇に 

歯止めがきかない状況になっています。 


わりと 

「変動費のコスト」に対する 

取り組みには 


大量仕入れなどの企業努力が 

報われることがありますが 


「固定費のコスト」に対する 

取り組みには 


現状では 

それほど打つ手も多くないため 


メニュー価格を見直すか 

価格を値上げするぐらいしか 

打つ手がない状況なのです。 


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 ▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼ 

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コストには… 

人件費などの固定費と 

材料費などの変動費がある。 


変動費は… 

大量仕入れなどの企業努力で 

コストを抑えることができる。 


固定費は…… 

人員の削減や 

安価な場所へ移転するなど 

現状では、打つ手があまりない。 


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<ビジネスモデルの9項目> 

⑴ 誰に    =理想のお客様 

⑵ 何を    =商品・サービス 

⑶ どのように =主な仕事 

⑷ なぜ    =選ばれる理由 

⑸ 誰と    =協力者、供給者 

⑹ どこで   =販路・販促 

⑺ いくつ   =設備・機器・資金 

⑻ いくらで  =収益方法 

⑼ どれだけ  =原価・経費 

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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築) 

ビジネスモデルイノベーション協会 会員 

愛知県商工会連合会 エキスパート講師 

岐阜県公認 コミュニティ診断士 

愛知産業大学 非常勤講師 

中部大学 非常勤講師 

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株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

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