こんにちは。 

渡邉ひとしです。 


今日のテーマは 

『負け組こそビジネスモデルが必要』です。 


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自動車関連の企業に、勝ち組がでてきた 

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トヨタ自動車をはじめ 

日本には有数の 

自動車メーカーが存在しています。 


もちろん 

国内だけでの販売ではなく…… 


というより 

海外での活躍が 

顕著になっていますね。 


とうぜん 

自動車メーカーを頂上においた 

自動車関連企業のピラミッドが 

現実に存在していますが 


その関連企業のなかで 

どうやら将来の業績を見越した 


各社の株価の動きが 

明らかになってきたようです。 


いわゆる 

株価の勝ち組は 

「電気自動車」の関連企業で 


「電池」や「モーター」の製造を 

得意とする企業の株価が 

上昇しているようです。 


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「負け組」のこれからの対応がむずかしい 

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ひと昔前であれば 

ガソリンであれ、ディーゼルであれ 


「エンジン」の技術開発が 

自動車の進化のようなイメージでしたが 


時代が変わって、現在では 

「電池」や「モーター」の技術開発が 


自動車の性能を 

左右するようになってきました。 


あなたも、子供のころに 

プラモデルの自動車を 

作ったことがあるかもしれませんが 


まさに 

モーターと電池で動いた 

手づくりのプラモデルが 


現実の自動車となって 

公道を走っている姿をみると 


いまの時代が 

とてもおもしろく感じます。 


しかし 

株価の勝ち組があれば 

その一方で、負け組も存在しています。 


それは 

従来のガソリン自動車に 

いままで貢献をしてきた企業です。 


「エンジン」の必要がなくなれば 

エンジン周りの部品も 

それぞれ必要なくなるので 


具体的には 

「点火プラグ」や「ホース」などの 

メーカーの株価は下がります。 


このような現象は 

けっして、他人事ではありません。 


どの業界にも例外なしに 

起こりうることです。 


いまの時代を 

「100年に一回の大転換期」 

と呼んでいるのも 


このような 

「構造的な変化」を 

予測しているからであり 


時期の違いがあっても 

かならず同じ現象が起こることを 


どの企業であっても 

覚悟しておく必要があります。 


こういったばあい 

「勝ち組」の対応は 

それほどむずかしくはありません。 


これから 

どんどん増えてくる需要に対して 

「生産の増強」や「性能の向上」に 


自社の取り組みかたを決めて

実行していくだけですから。 


しかし 

「負け組」の対応は 

いちだんとむずかしくなります。 


当面の課題は 

あきらかな「売り上げの減少」です。 


まずは 

「売り上げの現象」への対策を 

しなければなりません。 


つぎに 

「従来商品の代替品」を 

開発することです。 


一時的に 

「売り上げの現象」を 

カバーできたとしても 


それは 

あくまでも一時的な対応であり 


従来の商品に変わる「新商品」を 

いち早く、開発する必要があります。 


とはいえ 

今までの事業とまったく違う 

「新商品」を開発するのは 


時間的にも、資金的にも

かなりのリスクを

抱えることになるので 


このような場合にこそ 

『ビジネスモデル・キャンバス』を使い 


自社の「能力」や「資産」を 

論理的に検証しながら 


これからの新商品を考えることが 

必要不可欠なのです。 


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 ▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼ 

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追い風が吹けば… 

企業の取り組みかたは 

・生産能力の増強 

・生産技術の向上 

・資金と人材の投入 

など、わかりやすくなる。 


向かい風が吹けば… 

企業の取り組みかたは 

・売り上げ減少の歯止め 

・従来の生産能力の縮小 

・売り上げ減少を埋める商品開発 

など、むずかしくなる。 


ビジネスモデルは…… 

『負け組』にこそ必要な 

救世主になりうる論理的なツールである。 


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<ビジネスモデルの9項目> 

①誰に    =理想のお客様 

②何を    =商品・サービス 

③どのように =主な仕事 

④なぜ    =選ばれる理由 

⑤誰と    =協力者、供給者 

⑥どこで   =販路・販促 

⑦いくつ   =設備・機器・資金 

⑧いくらで  =収益方法 

⑨どれだけ  =原価・経費 

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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築) 

ビジネスモデルイノベーション協会 会員 

愛知県商工会連合会 エキスパート講師 

岐阜県公認 コミュニティ診断士 

愛知産業大学 非常勤講師 

中部大学 非常勤講師 

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株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

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