こんにちは。 

渡邉ひとしです。 


今日のテーマは 

『ビジネスモデルは、なんですか?』です。 


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あの会社のビジネスモデルは、なんですか? 

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「スターバックスの 

ビジネスモデルは、なんですか?」 


先日、会合の場で 

私に質問をしていただきました。 


『やはり…… 

サードプレイスではないでしょうか。』 


そう答えると 


「それは、スタバの 

コンセプトですよね。」 


「ビジネスモデルと 

コンセプトは、違うと思うけど……。」 


質問をしていただいた方は 

ビジネスのことに詳しい方なので 


このような 

専門的なお話しになりました。 


おそらく 

その場にいた、一般の方には 


少し、わかりにくい 

お話しだったのではないかと思います。 


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ビジネスモデルは、論理的に構築する 

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一般的に 

「ビジネスモデル」について 


わかりやすい例でいうと 

「複写機」があります。 


会社で、複写機の契約をすると 

本体の価格は 

それほど高くはありません。 


というのも 

大手の複写機の会社は 


複写機の本体を売って 

利益を出すという 

ビジネスモデルではないからです。 


では、利益を 

何で出しているかというと 

それは……「消耗品」です。 


複写機の消耗品といえば 

「コピー用紙」と「インク」です。 


つまり 

「複写印刷用紙」と 

「インクカートリッジ」を補充することで 


利益を稼いでいる

ビジネスモデルです。 


名付けるとすれば 

「消耗品モデル」になります。 


それでは 

あなたに質問です。 


このようなビジネスモデルを 

あらたに考えるばあい 


あなたであれば 

どのように考えますか? 


手当たり次第に 

「売り方」を考えますか? 


偶然に、うまく 

アイデアが出ればいいですね。 


私が、お客様と一緒に 

ビジネスモデルを考えていくときに 


手探り状態の 

手当たり次第で 


「売り方」のアイデアを 

出し合うことは、一切しません。 


なぜならば 

『ビジネスモデルをつくる公式』が 

すでに存在してるからです。 


アメリカの 

オスターワルダー博士とピニュール博士 

によって考え出された 


 『ビジネスモデル・キャンバス』を 

活用することで 


論理的にビジネスモデルを 

つくることができるのです。 


さらに 

専門的な話しになりますが 


『ビジネスモデル・キャンバス』の 

9つの項目のなかに 


「商品(=価値創造)」 

という項目があります。 


「商品(=価値創造)」を 

生みだすための公式も 

すでに存在しています。 


それは 

『バリュー・プロポジション・キャンバス』 

と呼ばれています。 


さきほどの 

アメリカのふたりの博士を迎えて 


日本のビジネスモデルの普及に貢献している 

一般社団法人が 

『ビジネスモデルイノベーション協会』であり 


私は、その協会から 

ジュニアコンサルタントとして 

認定されています。 


いかがですか? 


冒頭の質問である 

「スタバのビジネスモデルは?」 

に対する答えを 


「ひとことで言うこと」が 

難しいことを 

わかっていただけたでしょうか? 


したがって 

『ビジネスモデル』の項目のひとつである 

「顧客との関係(=選ばれる理由)」を 

答えたのです。 


スタバの「選ばれる理由」は 

いまのところ 

「サードプレイス(*注1)」だからです。 


ところで 

『ビジネスモデル』そのものを 

ひとことで説明するばあい 


私は 

『儲かる仕組み』と呼んでいます。 


最近では 

マーケティングのことを 


「売れる仕組み」と呼ぶことが 

一般的になってきました。 


『ビジネスモデル』は 

マーケティングの3つの項目に対して 


さらに 

6つの項目を加えて考えるので 


自然に

「儲かる仕組み」ができるのです。 


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*注1=サードプレイス(第3の場所) 

 第1の場所:家庭、自宅 

 第2の場所:会社、学校など 

 第3の場所:スタバ(=憩いの場所)  

 という意味になります。 


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 ▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼ 

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ある会社のビジネスモデルを… 

ひとことで言うことは 

多くの場合、むずかしくなる。 


ビジネスモデルは…… 

マーケティングの3つの項目に対し 

あらたに6つの項目を加えることで 

より論理的に、ビジネスを構築できる。 


ビジネスモデルとは…… 

ひとことで言うと 

『儲かる仕組み』である。 


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<ビジネスモデルの9項目> 

①誰に    =理想のお客様 

②何を    =商品・サービス 

③どのように =主な仕事 

④なぜ    =選ばれる理由 

⑤誰と    =協力者、供給者 

⑥どこで   =販路・販促 

⑦いくつ   =設備・機器・資金 

⑧いくらで  =収益方法 

⑨どれだけ  =原価・経費 

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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築) 

ビジネスモデルイノベーション協会 会員 

愛知県商工会連合会 エキスパート講師 

岐阜県公認 コミュニティ診断士 

愛知産業大学 非常勤講師 

中部大学 非常勤講師 

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株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

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