大学で授業をするとき、
常に頭の中にあることは、「人間力を高める」ことです。
大学の監督官庁であり、
教育行政官庁である、文部科学省も、
産業行政官庁である、経済産業省も、
将来、どのような人材が必要になるかということで、
ほぼ同一の見解を示しています。
つまり、人材を育てる側の教育機関と
社会人となった人材を採用する側の産業機関が、
『人間力』という言葉を使っています。
この言葉の意味を、紐解くことが、
今日のテーマではないので、省きますが、
それぞれの省で、言葉の解説をしていますので、
言葉の定義に興味のある方は、
それぞれのホームページをご覧になってください。
一般論で言うと、
『人間力』って、解ったような気がしていますが、
説明を求めると、
人によって、それぞれ説明内容が違ってきます。
いずれにしても、
今の時代に必要と考えられている、人間力。
きっと、求められているのは、
社員だけではなく、
社長にも『人間力』が求められているのだと思います。
その人間力を高めるためには、
メンタル面の強化が欠かせません。
社員には、代わりの者がいるかもしれませんが、
社長には、代わりの者など存在しません。
おのずから、社長職に就くものは、
健康を保つための、ヘルスケアと、
精神面を向上させる、メンタル強化を、
意識せざるを得ません。
これは、あまり表に出てきませんが、
社長になるための、心構えのひとつです。
ところが、メンタル強化と言っても、
劇的に強化できはずもなく、
社長になってから、急に、強化できるものではありません。
さらに、残念なことに、
誰かに頼ることで、強化できるはずもないのです。
なにせ、メンタルと言うのは自分のことなので、
誰かに強化してもらおうと思っても、
無理な話だと言えるでしょう。
しかし、本気で、自分で、
メンタル強化をやり抜く決意をするならば、
メンタル強化のノウハウや技術を持った施設、
ノウハウや技術を持った個人能力者は、
世の中に存在するので、
そこに、お願いするのも、ひとつの方法だと思います。
しかし、ここで重要なことは、
決して、「他力本願」にならないことです。
自らの、意識も覚悟も一切しないで、
「さぁ、お願いします!」と言って、
相手任せだけでは、
期待している結果にはならないでしょう。
有名な先生の高額研修や、
成果が上がっているという塾に入っても、
なかなか結果が出せない人がいますが、
自分の意識や、覚悟も無しで…
ましてや、何も行動を起こさないでいる限り、
何も変化が起こらないのは、当然の結果としか言えません。
遊園地のジェットコースターではありませんから、
お金を払い、乗るだけで、
安全と楽しさが保証されることなどありません。
むしろ、ありきたりなことをやるのではなく、
「愚直な実践」をすることが大事になります。
他の人と同じことをやっても、
同じ結果が出るとは限りませんから、
他の人がやっている以上のことをしなければ、
同等か、それ以上の結果は出てこないのです。
コンサルティングの仕事していて、
つくづく感じることですが…
見事な結果を出せる経営者は、
こちらが感激するぐらいの行動を起こしています。
月2回、隔週で、
経営者の方との面談がありますが、
面談日と、次の面談日の2週間の間に、
面談で話し合ったことを、実践されています。
そして、次の面談日の冒頭で、
2週間で実践した状況を、
事細かく、話していただけるのです。
それは、現場で起きた、
「腑に落ちないこと」を、
こちら側へ、
「現場の疑問」「現実の疑問」として、
投げ掛けていただけるのです。
このことからも解ると思いますが、
「他人任せではダメ」なのです。
自分で、実際に行動してみることです。
結果は、どうなるか分かりません。
良い結果が出るときもあれば、
悪い結果が出るときもあります。
でも、結果が出たからこそ、
次の段階へ進めるのです。
面談日に、いろいろと経営の話しをするだけで、
次の2週間で(話し合ったことを)行動しない人は、
2週間後の結果は、(当然)何も出ていません。
つまり、何も進まないということになります。
・結果が出ない
・前に進まない
・期待はずれ(こんなはずじゃなかった)
このような言葉が出る人は…
「他力本願」なのかもしれません。
自分のことは、自分が行動する。
「当たり前のこと」をする。
これしかありません。
経営の本質、経営の王道。
経営に「近道」はありません。
経営の本質を見つめ、
経営の王道を歩んで行きましょう!
そのためには、
良き相談相手を見つけることが、
もっとも、重要になります。
[頑張れ!! 2代目社長!]
☆2代目社長を、応援します☆