2代目社長は、出来上がった会社を継いでるから、
なんの苦労もないだろう……。
そんなことを本気で思っているとしたら、
きっと、あなたは、
・経営者になったことがないか
・今まで不安を感じる必要がなかった
とてもラッキーな後継者
ではないか、と思います。
創業者の苦労はあらためて言うまでもありませんが、
後継者である2代目社長にとっても、
「不安」と「悩み」と「苦労」は、
計り知れません。
なにせ、社長になったときから、会社には、
・大切なお客様
・頼りになる幹部社員
・頑張ってくれている社員
が、すべて揃っているわけで、
その人たちを「守っていく責任」は、
言うまでもなく、重大です。
創業者の場合、
創業当時は、ヒト・モノ・カネが揃っていないので、
相当の苦労をしながら、
徐々に、ヒト・モノ・カネを大きくしてきました。
そして、会社を大きくしていく間に、
・経営者としての能力を磨き
・経営者としての勘を養い
・経営者としての体験を積んで
一人前の経営者として、大きく成長しています。
いわば、経営者としての成長期間があった訳で、
ところが、2代目社長にとって、
成長期間、テスト期間などは、ほとんど無く、
いきなり経営者としての立場に置かれてしまいます。
今から10年以上前のことを思い出すと…
東京の本社で、社長を命じられた時に、
創業者から言われた言葉があります。
『きみは、取締役としての期間が長かったようだが、
ナンバー2と、トップとは、
天と地ほどの差があるぞ!』
『今までのきみは、休日や就寝時には、
それなりに休めたかもしれんが、
社長になれば、24時間、365日、
真に、頭と身体を休めることは、
まったく無いと、心得ておけよ!』
1ヶ月後、社長就任の4月から、
その創業者の、言う通りになったことを、
今でも、忘れることはできません。
助走期間のない、2代目社長。
いきなり、全速力で走れと言われても…。
心も、身体も、全速力に慣れていません。
ココロも、カラダも、
壊さないでほしい、と願うばかりです。
[頑張れ!! 2代目社長!]
☆2代目社長を、応援します☆