
無常(むじょう)の風に誘われて
花の浄土に旅立ちし
親(おや)兄弟(きょうだい)やいとし子を
里に迎えて思い出の
涙あらたに回向(えこう)する
今宵(こよい)盂蘭盆(うらぼん)霊(たま)まつり

精霊棚(しょうりょうだな)に海山(うみやま)の
百味飲食(ひゃくみおんじき)供養する
ウーランバーヌ(救倒懸・きゅうとうけん)の志(こころざ)し
無縁の餓鬼(がき)も永久(とこしえ)の
生命(いのち)水得(みずえ)て蘇(よみがえ)る
ダラニ(陀羅尼)の功徳(くどく)ありがたや

祖先の墓に詣(もう)でつつ
七世(しちせ)の父母(ふぼ)の恩徳(おんとく)を
題目(だいもく)唱(しょう)して感謝する
これぞ真(まこと)の孝(こう)の道
霊山一会(りょうぜんいちえ)と打つ鐘(かね)は
厳然未散(げんねんみさん)と響(ひび)くなれ

盆提灯(ぼんちょうちん)をかざしつつ
御霊(みたま)を迎えまた送る
習いゆかしきこの夕(ゆう)べ
濁世(じょくせ)の闇に泣くひとの
心に信の灯(ひ)をともす
南無(なむ)や盂蘭盆(うらぼん)霊(たま)まつり…
南無や盂蘭盆霊まつり…
