2008-09-30 20:36:34

「人の見かけによる判断」 下巻

テーマ:ブログ
人の見かけ



僕に向かって不動産屋は言った。



「なにが!」


しまった。受け答えてしまった・・。


「君も乗れるの?」


・・・。こいつ何様だ。


「乗れるの?どこまで行くの?」


チョー ム・カ・ツ・ク

さすがに無視した。相手にすれば馬鹿をみる。
そう思った僕は少し大人になった気がした。


「若いのにイーねー」



「若くネーよ。」


しまったまた子供に逆戻りしてしまった。



「いくつ?」



・・・。


「いくつなの?」



・・・。



「ムシー?」



・・・。



「うるせー」



また言ってしまった。



「年上に”うるせー”は無いんじゃない?」



「うるせー37だよ」



また言ってしまった・・・。



「年上じゃーん」
(この時点で僕の見かけによる判断は当たっていた。)


「そんな格好ですげーじゃん。」



意味不明である。



そもそも歳がおまえより上で
格好がすげーって、
意味が分からん。



「塗装の職人さんだっ。」

「俺も大手デベロッパーで働いてるから良く現場で使ってるよ。」



使ってるって、何者だおまえは。



仮に俺が塗装職人だったとしても、
塗装職人は尊敬出来る職業である。

おまえは塗装したことがあんのか?


そもそも”大手”ってなんだ。自分で言っちゃてるよ。



「やめなさい。君は何だね!」


おじさんが言った。



「馬鹿にしてるのかね?」

「君こそ何んだね?人を見かけで判断するんじゃない。」

「グリーン車に乗っちゃいけないのかねっ。」


おじさんも少し子供に戻った。


でも当たり前である。
戻って当然。



「君も(僕のこと)こんな奴は無視していなさい。」



「はぃっ」



心の中でそう言うと、
黙って不動産屋いや大手デベロッパーの人を
睨んで無視することにした。



まてよ・・。



「デベロッパー」=「不動産屋」



もちろんいろいろなデベロッパーはあるけど、
一般的に不動産屋ではないか?


僕の見かけによる判断はほぼ当たった!


でもどうなんだろう。


人は見かけによる判断はしてはいけないけど、
自分の心の中では勝手に判断している部分はある。


特に妄想大好きな僕は、
勝手にストーリーを
作っている時があったりもする。


どっちが良いかはわからないけど、
見かけで判断しても、
口には出さない方が良いのであろう・・・。



「すげーじゃん・・・」



小さくその男はまだ連呼していた・・・。

RAP
http://www.ra-p.jp

RA-design.

http://www.ra-design.jp

CG-MERIT.COM
http://cg-merit.com

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008-09-19 22:25:58

「人の見かけによる判断」 中巻

テーマ:ブログ
不動産屋 おじさん


さらにおじさんに続き人が並びはじめ、
今まで垂直に並んでいた人の列が
線路に沿って
L型に曲がり始めた。

「グリーンとはいえ全員は座れないな・・・。」

そう思った僕は、前の不動産屋(僕判断)に目を移した。

今度は僕の隣のおじさんに目線を移していた。

またもや凝視している。

おじさんは歳は50過ぎだが、
僕同様お世辞にも綺麗な格好とは言えない。

決して汚れているのではないが、
例えばスーツだったり、
ポロシャツにスラックスとか、
そういった格好では無い。

表現が難しいがとにかく綺麗では無い。

多分仕事を引退して、旧友と赤提灯で飲み、
好きな海釣りの話で盛り上がって居たのであろう。

(僕はまたもやこの人を見かけで判断してみた。)

すると、例の不動産屋が動きだした。

「おじさん、ここはグリーン車だよ。」

? なんだ・・・?

釣り好きのおじさんは気づいてないのか無反応だ・・・。

「おじさん、おじさん!」

ようやくおじさんは振り向いた。

「おじさん。ここはグリーン車乗る場所だよ。」

おじさんははっきりと無視をしているのがわかった。

「おじさん聞いてる?」

おじさんは答えた。

「耳悪くないから聞こえてるよ。」

「グリーン乗り場だよ。間違えてない?」

不動産屋は言った。

「ええ。わかっていますよ。」

紳士的に答えた。

「そうかー・・・。」

不動産屋はうなずいた。

「なんだこいつ?」

僕は不動産屋が言っている内容が
この時点ではいまいち解らなかった。

少し気まずい雰囲気の中、
また例の奴が口を開いた。

「よく間違える人がいるからさー」

・・・?

「あっ、意味は無いんだけどねー。
普通車両と間違えて並ぶ人いるからさー」

おじさんは無視していた。

「ほんとに大丈夫?」

不動産屋はおじさんにしつこく訪ねていた。

おじさんはようやく答えた。

「どういう意味でしょうか?」

不動産屋は答えた。

「どこまで行くの?グリーン車は950円くらいかかるよ。
あっ駅によっては750円だけどね。
でも車内で買うともう少しかかるかなーっ」

「こいつ馬鹿だ。」

僕は思った。

自分が何様のつもりなのだろうか。

「ええ知っています。私は良く利用するもので知っています。」

おじさんはちょっと(いや、かなりムッとしていた。)

当然だろう。

すると今度は

「すげーじゃん。」

「すげーじゃん。」

2回も繰り返しやがった。

「・・・。」

おじさんは下を向き無視した。

拳は握っていた。

良くドラマとかで怒るのを我慢する時、
拳を握って震えるシーンがあるが、
震えはしていないものの、多分こんな感じなのであろう。

「おじさん何してる人?」

・・・。

こいつまだ言うのか。

「グリーン車乗れるなんてすげーじゃん。」

今時グリーン車なんて、
どこぞのお偉いさんしか乗っていない分けがない。


750円は高くは有るが、
富裕層しか乗れない程のものでも無い。

追い打ちをかけるように不動産屋は

「おじさん みえねー」

多分、見かけの判断で、
おじさんは乗るお金を持っているような
身分には
見えないという意味だと思う。

さすがに僕を挟んでのこの一連の会話を
無視することが出来なくなってきた。

「おまえさー」

多分僕より年下の不動産屋に
敬語を使う分けがない。
(これも僕の見かけの判断ですが。)

不動産屋は僕に目線を移した。

すると僕のお腹のあたりにおじさんのてが伸びてきて、
僕を見ると首を小さく横に振った。

「若者よ、こんな奴にかまうな・・・。」

そう心の声が聞こえた。
(が、僕は決して若くはない・・・。)



「君もだよ!」


つづく

RAP
http://www.ra-p.jp

RA-design.

http://www.ra-design.jp

CG-MERIT.COM
http://cg-merit.com

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008-09-19 22:03:16

「人の見かけによる判断」 上巻

テーマ:ブログ
まえがき


「人は見かけによらない」とよく言いますが、どう思いますか?

新宿駅である中年男性が放った言葉が、
同じく中年の男性とおじさんに珍事件を巻き起こす・・・。
(この物語は完全なフィクションです。)





東京午後10時 新宿


仕事帰りの新宿駅。
時計を見ると午後10時30分を回っていた。

店舗の施工の立ち会いをしていた僕は、
湘南新宿ラインのある1番ホームに急ぎ足で向かっていた。

「まだ終電は有りそうだ・・・。」

横浜方面に帰るには、湘南新宿ラインが早くて楽だ。

「今日は疲れたので座って帰ろう。」

そう思った僕はたまにはグリーン車に乗ろうと思い、
ホームの中央付近から
グリーン車乗り場に向かい
小走りで走った。

電光掲示板の表示下に、
グリーン車乗り場まで
”この先20m”の表示

余裕でグリーン席に乗れると思っていた僕の感は
大いに外れていた。

前方に見えるのはホームから溢れんばかりの人の列。

線路から垂直に並ぶ人集りは、
乗り場の反対まで並んでいる。

「乗れるかな?」

そう思った僕はとりあえずその人集りの最後尾に並ぶことにした。

丁度僕が列の頂点となり、
これから後に並ぶ人は直角に曲がり
線路と平行に
並ぶようになるであろうと思った。

ようやく着いた僕はこの混雑ぶりに

「乗れるかな・・・」

と考えながらふと前の人の視線が気になった。


歳にすると多分僕より若いだろうが、
ストライプのダブルのスーツと、
少し小太り気味の体型で
僕よりも老けて見えた。

多分、不動産屋の中堅クラスの人であろう。

(僕はこの人を見かけで勝手に判断してみた。)

頭をジェルでオールバックにし、
少し脂ぎった顔が
(人のことは言えないが・・・。)
こちらを見てる・・・

というよりかなり凝視している。

しかも下から人を舐めるように見ている。

「なんだこいつは・・・。」

正直気味が悪い。

気持ち悪いので携帯を無意味に開いて、
気づかないふりをすることにした。

ふと思った。

「そうか、今日は什器の塗装を手伝っていたから汚いのか・・・。」

今日はデザインをした店舗の施工の立ち会いで、
少々(かなり)汚れていたのだ。

しかもT-シャツに短パンにサンダル。

いずれも全て塗料が所々付いている。

「こんな事なら着替えを持ってくれば良かった。」

塗装の手伝いをする予定がなかったので、
着替えは持ってきていなかった。

まぁ、着替えを持ってきたところで余り変わりはない。

基本的に1年中半ズボンを履いていて、
かしこまった打合せが無い限り、
長ズボンは履かない。
お世辞にも綺麗とは言えない格好をしている。

ただそんな格好だからこそ多少年齢は若く見えたりもする。
(かな? 人はどう判断しているか解らない・・・。)

すると、
歳で言うと50~60歳くらいになるであろう

中年のおじさんが、僕の後ろに並んだ。

つづく

RAP
http://www.ra-p.jp

RA-design.

http://www.ra-design.jp

CG-MERIT.COM
http://cg-merit.com

  
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008-09-18 20:51:29

「BOLO」カフェ&ショールーム 其の2

テーマ:デザインのお仕事
前回に続き
「BOLO」 NEW SHOWROOMです。

BOLO ショールーム 2

「BOLO」はアパレルブランドですので、
当然服のショールームを造ったのですが、
1Fから店内を覗いてもショールームには見えません。

BOLO ショールーム 2
1Fはカフェバーになっています。

BOLO ショールーム 2
施工中や施工後も道行く人々に
何のお店ですが、何系の食べ物ですか?
などと良く聞かれましたが、
クライアントさんの意向で、
このカフェはバイヤーさんやお客さんを
もてなす為に設けられた空間なので、
残念ながら一般のお客様は
飲む事が出来ません。

BOLO ショールーム 2
よく
「もったいない・・・」
と言われているみたいですが、
この「おもてなし」スペースがとても重要で、
よく卸業者にありがちな、
事務所に服が陳列してあるだけの
無機質なショールームではなく、
空間造りに徹底して力を注いでいます。

BOLO ショールーム 2
(1F
の奥にはラウンジもあります。

螺旋階段で地下に降りると
ショールームが現れます。

BOLO ショールーム 2
BOLO ショールーム 2
階段下や各部屋にラウンジを設け
寛ぎながら服を鑑賞することができます。

BOLO ショールーム 2
施工中1人で現場に泊まりましたが、
はっきり言って怖いです・・・。

BOLO ショールーム 2
でも雰囲気は最高です!

BOLO ショールーム 2

「nappalm」のブランドがは4つあり、
各ブランドとも
徹底したショールーム造りをしています。

最初の「nappalm」のショールームを造った時は
誰からも賛成されず、

「ショールームにお金をかけるのは馬鹿げてる・・・。」
「ショップでも無いのにこんな内装に凝ってどうする・・・。」
「そんなお金が有るなら不動産に投資しろ・・・。」

など言われていたそうですが、
小売店ではないので相手がエンドユーザーでは有りませんが
バイヤーさんも大切なお客様であります。
そのお客様をもてなし、
展示会で寛いでもらう事が
結果的に良い方向に向かっているようです。

BOLO ショールーム 2
もちろん服を仕入れに着ているのですから
ブランドイメージに合った空間造りをすることで
よりいっそう服が際立つように造っています。

空間デザインとは、目的に合ったデザインを心がけています。
それが住居だろうと店舗だろうと一緒です。

BOLO ショールーム 2
空間だけが際立っても商品は際立たない・・・
では意味がありません。

ショールームで言うと什器や服などの各アイテムが
揃った時点で完成になります。

実際、施工中は何か物足りなくて過剰装飾したくなりがちです。
「なにか寂しくない?」「なんか物足りないなー」
なんてことは良く言われます。

が、そんなときはCGでパースを造っているので、
クライアントを説得します。


BOLO ショールーム 1

BOLO CG

BOLO CG

BOLO CG

BOLO CG

BOLO CG
今回作成したCGパースの一部です。
コンピューター上では仮想のショールームが全て出来上がっています。

今回は本当に良いお仕事をさせてもらったと思います。
またこのような仕事が出来れば幸いです・・・。



では、また話が長くなったのでこの辺で・・・。



あと、オープニングパーティー用の招待状で
こんな物も造らせてもらいました!
飛び出す招待状です。
BOLO ショールーム 2

RAP
http://www.ra-p.jp

RA-design.

http://www.ra-design.jp

CG-MERIT.COM
http://cg-merit.com

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008-09-16 23:46:20

「BOLO」カフェ&ショールーム 其の1

テーマ:デザインのお仕事
久しぶりに仕事が暇になったので(会社的にはまずい・・・)
Blogを更新しようかと。
日頃Blog用の写真は撮りまくっていたので、
当分更新が続く予定です。

少し前になりますが、アパレルブランド「BOLO」
ショールームのデザインの仕事をしていました。

今回のショールームデザインに際して
「本物のヨーロッパの趣を再現したい」
とのクライアントさんの要望で、
家具や什器を極力アンティーク物を使用し、
エージングに関しても
良くあるエージングで嘘くならないよう
下準備にはものすごくこだわりました!

まずは建具。

BOLO (nappalm) の社長と
関東各地のアンティーク屋に車で旅に出ました。

インターネットで有る程度めぼしい物をチェックして出かけましたが
やはり現物を見なくては良い物はわかりません。

今回はかなり掘り出し物を見つけることが出来ました。

長野の店で見つけたのが、大型の扉。
BOLO ショールーム 1
1900年くらいの教会の扉で高さが3m以上あります。

この高さだとなかなか設置できる空間が無いので、
売り物でなく放置されていました。

2人で一目惚れで即購入。
(私が買ったわけでは無いのですが・・・。)


続いて
静岡のアンティーク屋に。

正面のデザインを大きく左右する大型扉を発見。

BOLO ショールーム 1
これも100年以上も前の扉で、
2人で一目惚れで即購入。
(私が買ったわけでは無いのですが・・・。)

それと、
アンティーク屋さんがパーテーションとして
使用していた3枚折れ戸を
無理矢理お願いして、
外してもらい売ってもらいました。
BOLO ショールーム 1
(売ってもらいましたが1枚が重すぎて、
施工については折れ加工が超大変でした・・・。)

その他小物も含め、各地でアンティークを購入し続け下準備は終了。
BOLO ショールーム 1
(アンティークのほんの一部です。)

新たなアンティークを発見するたびに
デザインの修正・検討を重ねなければなりませんでしたが、
だんだんと良い物になっていくのがわかりました。
(トライ アンド エラーは本当に重要です。)

材料は揃ったところでいざ施工。

施工開始は初夏の頃。
施工期間は約1ヶ月とかなりタイトなスケジュールです。

元々段ボール屋さんだったので、天井高はかなり高く、
地下に倉庫もあり絶好の環境です。

1階と地下とのつながりを重視し、
ビルオーナーさんに頼み込み、
吹き抜けを造ってもらいました。

BOLO ショールーム 1
(普通のオーナーさんじゃ
なかなか了承してくれませんので本当に感謝です。)

オープン日までは時間は無いが、手を抜く事は出来ないので、
社長をはじめ、私も注文が多く、
施工していただいた松原工務店さんは
かなり大変だったと思います。

特にエージングやアンティークの加工や手配をしていただいた
目黒のアンティークショップ&内装プロデュースの

「THE ESSENCE」さんには本当にお世話になりました。

BOLO ショールーム 1
(「THE ESSENCE」さんによるエージング)

かなり頑固では有りますが、こだわりは半端無く
毎日深夜まで頑張っていただきました。
BOLO ショールーム 1
(遅くまで近隣の皆さんごめんなさいでした。)

皆さん頑張ったおかげで
私を含め、関係者みんなが胸を張って
自慢できる作品に仕上がりました。


と、久しぶりのBlogなので気合いを入れすぎ
長くなったので完成写真はまた次回。

すみません長い文章で空気読めなくて・・・。

では



「THE ESSENCE」

〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿2-24-10 1F
TEL 03-3443-9357

雰囲気ありすぎるアンティークショップです。
気になった方は是非行ってみてください。
(OPENは気まぐれみたいですが・・・。)

RAP
http://www.ra-p.jp

RA-design.

http://www.ra-design.jp

CG-MERIT.COM
http://cg-merit.com

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。