28) バンセーンで夕食を | BIG BLUE SKY -around the world-

28) バンセーンで夕食を

第二十八話) バンセーンで夕食を

2022年 6月17日、日が傾き始めた頃に、バンコク近郊のバンセーン・ビーチに到着する。

毎度同じ話題となるが、バンセーンは三回目で、前回の訪問日は 2015年 8月 1日。
6年 10ヶ月と 16日目の再訪となる。
前回は Ai, Sam, DS 夫人と一緒に来て、風邪熱のために自分だけ海に入れなかったことを思い出す。
あれ以来会っていない Sam はどうしているのだろう。



[景勝地 レーム・テーン,バンセーン] (June-17, 2022)  二日前に学んだように、タイ語表記 "แอ" は "æ" の長母音 "ææ" と解した日本語表記。バンセーンも "อา" は長母音 "aa" でバーンセーンだと思いましたが、ここは慣例通りの表記にしています。


今回はビーチのパラソル付のチェアではなく、岬突端の景勝地レーム・テーン Laem Thaen に陣取る。
ビーチ沿いの道が直角カーブするところの、ガードレールと堤防の間にゴザを敷き、折り畳み式のテーブルを置いて腰を下ろした。
店員と親し気に仲間内の話しをしているところを見ると、ここは Mo の馴染みの場所のようだ。
このような景勝地で気軽に食事が出来るとは、何と素晴らしいことだろう。

Mo と DS 夫人は、食べ物,飲み物を次々と頼み、どんどん食べてどんどん飲む。
DS 夫人は、昨日の昼食でも焼肉を沢山食べていたし、細身なのによくもまあ食べられたものだ。
大食いの謎と言えよう。
一方 Mo は、DS 夫人二人分を超える恰幅の良さで、気持ちいいくらいによく食べる。



[景勝地 レーム・テーンの夕日,バンセーン] (June-17, 2022)


アメリカに行ったことある?  Mo に聞かれたので、あるよと答える。
いつ?  そうだね、もう 14年前だ、まだオバマ氏が大統領になる前だったよ。
どうだった?  どこにいてもリラックスできるけど、ここよりいいところは無かったな。
また行きたい?  仕事でも何でも行けるなら行きたいさ。
アメリカのどこへ行きたい?  テキサスのオースティンだな、南の方だよ。カッコいい音楽がたくさんあるんだ。
へえ。

Mo は、親戚がいるニューヨークへ行く予定があり、ビザを申請中だと言う。
Mo の親戚ということは AL 氏の親戚のことで、アメリカに住む親戚と言うことは ...  Mo の母親かもしれない。

パタヤーで働いていた時にアメリカ人の彼氏を作って、 AL 氏と離婚して外国へ行ったと聞いたことがある。

気にはなったが、ここで親戚ってお母さんのことと聞くのは控えた。




[景勝地 レーム・テーンの夕日,バンセーン] (June-17, 2022)


いつもああ言うのですが、本当に行くことはありません。
13年前に別れた母親を慕う気持ちの表れであって、虚言癖が有る訳ではありません。
Mo が席を立ったときに、DS 夫人がそう言った。
Mo が、躁の情動に突き動かされるようにして、間断無く喋りまくる理由が分かったように思えた。

夕日が沈んで辺りが暗くなる頃に、Mo はご主人へのお土産とするカノムチーンを買って、バンコクへの帰路に就いた。


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