ハーシュノイズ | 廃人音楽
2006-03-24 14:20:50

ハーシュノイズ

テーマ:音楽

 今回はハーシュノイズをテーマにしてみます。ハーシュノイズって言うとみんな同じみたいに思われるかもしれませんが意外と多種多様なアーティストがいて面白いものです。何より理屈云々ではなく音そのもので勝負する点が分かり易くて好きです。グラインドコアやノイズコアを聴いている方々がノイズはちょっと…、と言っているのをよく耳にしますが、それは多分アブストラクトノイズのような起伏に乏しい退屈なノイズを想像されているんじゃないか、と思うのでこれを読んでノイズにも色々あるということを知っていただけたら幸いです。


merzbow+thenewblockaders/ thetenfootsquarehat

                    oumagatoki

mtnb1 thetenfootsquarehatmtnb2 oumagatoki


まずはノイズ界の大御所2者の夢のコラボレーション作品です。merzbowは日本人アーティストで、TNBはイギリス人アーティストです。2年前の夏頃に買ったのを良く覚えています。確かこの作品を買う少し前にmerzbowの「rainbowelectoronics」を購入してmerzbowに興味を持って購入したような気がします。内容はthetenfoot~が主なコラボで、ouma~がそのコラボ後の残り音源をmerzbowが加工した物です。

TNBのノイズは基本的に枯れていて気持ちの良いノイズなんですが、今回もガムテープを剥がすような音とボコボコと何かが爆発するようなノイズが音源として提供されています。その音源にmerzbow特有の流れるようなハーシュノイズが絡んできて素晴らしいノイズを形成しています。全篇ハーシュノイズが吹き荒れている構成なんですが、音の激しさとは対照的にノイズの端々からどこか寂しげで悲しげな印象を僕は受けました。


thenewblockaders/firstliveperformance

tnb

 次はTNBの初ライブを収録したレコードです。これはクオリティ高いです。金属を掻き毟るような音が高速で、かつ淡々と展開されて行きます。僕自身はサイケデリックな印象を受けました。このライブは83年に行われたそうなんですが、当時ニューウェーブ全盛の時代にもかかわらず、地下ではこんな音楽が産まれていたんですからびっくりです。ジャケの人がTNBなのかは分かりませんが、彼らは作品やライブでは一切顔を見せないそうです。そのパフォーマンスに一体どんな意味があるのか、それとも意味など無いのか…謎です。


thecherrypoint/nightofthebloodytapes

cp


 最近良く名前を聞くようになってきているのでちょっと気になり購入してみた所、予想以上に良くてちょっと得した気分です。アメリカのアーティストです。ノイズ界隈でたまにいる超限定マニアの方を対象にした作品だと思うんですが、そんな事とは関係無しに音が凄まじい事になってます。まず音量設定がでかすぎる!知らずに普通に家のコンポにかけてさてどんな感じかな、と腰を下ろした瞬間ひっくり返りそうになりました(笑)。ただ音量がでかいおかげで音を小さくしても音の波形がしっかり識別できるのでOKですが。で、肝心の音の具合ですが一言で言うと「ノイズの壁」です。高音か低音まで様々なノイズがぎっしりと詰まっています。そのノイズが一斉に暴れているんですからもうハーシュノイズ好きにとってはたまらない一枚でしょう。これだけの物なら人気があるのも頷けます。


astromero/astromero

ar

 astromeroは日本の長谷川洋(astro)とアメリカのDamionRomero(spequlamfight)が合体してできたコラボレーションユニットです。この作品は10年という膨大な時間をかけて製作されたスタジオ音源と、Romeroが日本に来日し長谷川と競演した際のライブ音源という2枚組の作品です。内容ですがこれは…渋いです。なんていうか「漢のノイズ」って感じです。あまり派手な展開は無く微小ノイズから段々と大きくして最高潮に達してからまた落ちてゆきます。ライブ盤の方ではRomeroのボイスが入ったりもしますが、全体としてはのっぺりとした印象です。ですが頑固な職人さん気質みたいな骨太の気概の感じとれて滅茶苦茶格好良いです。双方の魅力も十分に聴き取れ、コラボレーションとしては理想的な作品に仕上がっていると思います。

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