期間の計算(特許法3条)>TAC新宿校(湯浅クラス)講義録20141012 | 弁理士試験合格!! 講師 湯浅竜のブログ

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弁理士の湯浅です。資格の学校TACで弁理士試験受験指導しています。論文の必須科目対策や著作権法を教えています。「1プラス9パターン学習法」や合格答案量産のための「10個のプロセス」を教えています。Twitter、Facebookもよろしくお願いします(^_^)

TAC弁理士必勝ゼミ第1回終了しました!
実際に「やる場」として、毎年、ゼミを開催しています

「マシンガントーク」(聞きっぱなしの講義)は、もううんざり、


というのが、ゼミ生の皆さんの御認識でした笑
(身につかなければ、どんなに高尚な話も意味ないですからね)

ゼミは、私が話す時間は、全体の半分以下


あくまでも、みなさんが主役です(当たり前の話ですが)


ガンガン、覚え、ガンガン、演習する


そんな「場」です

まだ、少し枠があるので、

興味ある方は、ご検討ください

http://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_ys-zemi.html



★1.弁理士必勝ゼミクラス向け

期間の計算について

話題に出たので、少し整理し直したいと思います



(特許法3条) 今回は「1項」だけ説明したいと思います(※1)

まずは、1項柱書です

 この法律又はこの法律に基く命令の規定による期間の計算は、次の規定による。


「この法律に基づく命令の規定」って何?という質問がありました

これは、
 
 特許法施行令
 特許法施行規則

等があります(「命令」といっているのに、「規則」も入るのがポイントですかね)。


次に、1号をみてみましょう


 まずは、条文です


 期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前零時から始まるときは、この限りでない。


いわゆる、「初日不算入の原則」です(民140条)


例えば、0:01分に手続きをした人と、同日の23:59分に手続きをした人とで、


両方「1日」とカウントすると、

23:59に手続きをした人は、「1分経過」しただけで、「1日経過」と判断されてしまいます。


ちょっと、公平性に欠けるよね、というのが、初日不算入の原則の趣旨です


初日を入れずに、翌日から起算すれば、「法律で定められた期間(例えば30日ならこの「30日」)」を、丸々享受することができるようにするため、

「初日はカウントせず、翌日から、カウントする」


という制度になっています


また、その期間が午前零時から始まる具体例としては、

例えば、

 ・指定期間の延長(5条)
 ・方定期何の延長期間(特108条3項)
 ・審判の請求の延長期間(4条)

があります。

これらは、「初日が算入」されます
(1日、丸々確保できるので、不公正にならないから)


一方、拒絶理由通知に対する応答期間は、

「初日不算入」


です。


お次は、2号


 期間を定めるのに月又は年をもつてしたときは、暦に従う。
 月又は年の始から期間を起算しないときは、その期間は、最後の月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。
 ただし、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。


そもそも「暦」って何ですかね?(笑)

 「暦」とは、時間の流れを年・月・週・日といった単位に当てはめて数えるように体系付けたもの、とされています(※2)

 例えば、「3月以内」といった場合、

 1月15日に行った手続きは、「1月15日」+「三か月」=「4月15日」

が、手続きを行う期限となります


決して、「三か月」×「30日(あるいは、31日)」=「90日」というような

ややこしい計算はしません


(練習問題1)
9月19日から6月以内に手続きを行わないといけない場合、

設問(1) 「起算日」はいつか?
設問(2) 「応当日」はいつか?
設問(3) 「期間の満了日」はいつか?


(練習問題2)
6月1日から6月以内に手続きを行わないといけない場合、

設問(1) 「起算日」はいつか?
設問(2) 「応当日」はいつか?
設問(3) 「期間の満了日」はいつか?



(練習問題1)
7月31日から6月以内に手続きを行わないといけない場合、

設問(1) 「起算日」はいつか?
設問(2) 「応当日」はいつか?
設問(3) 「期間の満了日」はいつか?



※1 注解特許法 上巻 (中山)
※2 暦とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%A6




PS
10月25日(土)に懇親会やります!




★2.秋開講クラス向け

日曜日
月曜日(祝日)

と計4コマ


連続での授業、本当にお疲れさまでした!


通常通りの授業をしたら、消化不良になるのは目に見えているので、

演習の時間を、いつもよりも大目に確保しました


インプット⇒その場で演習し、情報を整理

整理した情報を、その場で暗記⇒ペアワークで確認


いかがだったでしょうか?


今のところ、秋開講は、とてもいいペースで進んでいます

ぜひ、この調子で頑張っていきましょう!




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