こんにちは

ツルカワです。

 

今日はタイトル通り

ひさびさ旅行日記を綴ろうと思います。

はい、今回は福島に行ってまいりました。

目的地は南相馬市小高。

一年前までは震災の放射能汚染による

「帰宅困難地域」だった場所です。

 

なんでそんなところに?

 

そう思われる方も多いでしょうが

ずっとツルカワにとっては見て見たい場所のひとつでした。

 

近所にそこから避難されてきたご夫妻がいまして

ツルカワ、ひょんなこと親しくなったのですが

そこの写真をたくさん…震災前も震災直後のも…

見せていただきまして

ああ、いまはどうなってるのだろうと。

いつもお話しする度に思いました。

 

で、避難解除から一年。

ですがご夫妻はつい最近相模原から

お引越しされていったのですが

南相馬には戻らなかった。

息子さんの住むという他の街に越していかれました。

 

それもショックでしてね。

あんなに楽しそうに懐かしそうに

南相馬の話をしていただいたのに…ね。

じゃあ、自分で見に行くしかないなあ。

 

そんな事情で夫と旅してまいりました。

 

コースとしては

東京から特急でいわきまで行き

在来線に乗り換え竜田駅まで。

そこからは代行バスで「帰宅困難地域」

つまりは原発の近くを通り、小高駅で下車。というもの。

 

なんというか

ちょっくら覚悟のいる旅でした。

帰宅困難地域とはいえ原発とは

バスで通れるようになったくらいの距離であり

放射能は怖くはないんですが

そうそう物見遊山で行っていいものか

という覚悟というか迷いがあって。

 

それでも行くことにしました。

ご夫妻の愛していた、でも帰れなかった土地が見たくて。

 

始発で東林間を立ち

東京からの特急は

快適で駅弁食べたり車販のコーヒー飲んだり

そんなことしている間にあっというまに、いわき、

そして竜田駅に着いてしまいました。

 

 

ここからは代行バス。

ここにきてやっと

「ほんとうに福島に来たんだなあ」と

いう感慨が湧きました。

 

代行バスは連休ということもあり2台。

添乗員さんに

バスにもトイレはあるがあくまで緊急用なので

乗る前に済まして置くこと

撮影は車窓からの景色は構いませんが

バス車内の撮影はご遠慮を…とのアナウンス。

そして人数をきちんとカウントして…

バスは走り出してしまいました。

 

車内にはバスの中といま通ってる場所が

どのくらいの線量か色で表される

モニターがついていました。

 

いくつかの停留所を超え

モニターの色が黄色に変わりだしたころ

「帰宅困難区域」に入ることを示す看板が

車窓から見えました。

 

ああ、ここがねえ…。

車窓から見える建物は時が止まったように

外壁が崩れ落ちたりしていて

当たり前ですが人気もなく

いわゆるこれがゴーストタウンか…と思いました。

あの日ここから逃げた人達は

いまどこでどう暮らしているのだろう。

故郷をどのように想っているのだろう。

 

そして車窓に見えた

とあるチェーンのラーメン屋を見た時

ご夫妻の旦那様が

「あの店、東林間の近くにできないかな

あそこのラーメン食べたいんだ、好きでね」

そうおっしゃってたのを急に思いだして

 

「ああ、農作業の合間にここでラーメン食べてたんだな…」

そう思った時胸がぎゅーーーーーーっと苦しくなり…

聞いた時は笑いながら聴いていたけど

あの言葉にはこんな胸が痛くなる

気持ちがあったんだろうなあ。と。

そして何事もなくここで暮らしていた時の

ご夫妻の日常が垣間見え、

たしかにここに無数の人の

暮らしがあったことを再認識しました…。

 

どんなに平和な暮らしだって

あっというまに覆されてしまうものなんだ。

 

…正直車窓から

カメラ向ける余裕なんてなかったです。

そうこうしているうちにバスは帰宅困難地域を抜け

小高駅に着きましたので、下車。

 

 

祝日ということもありますが…

人や車の気配は少なく

ただこういった看板に住民の意思を感じ…

 

 

 

あと、見たかった避難が解除されてから

開かれたガラス工房の

HARIOランプワークファクトリー小高

コワーキングスペースも

お休みで

 

 

駅前の移動コーヒスタンドを見つけ

そこのお兄さんとちょっとだけお話。

たわいもない短い会話だったけど

それでちょっと救われたかな。

珈琲はめちゃくちゃ美味かったです。

 

そこからはもう電車が動いてるので

二つ駅を移動して

原ノ町駅へ。

 

ここの駅そばが美味しいんだと聞いてたので。

夫も震災前このへんを旅行するたびに寄って

食べていたそうで、迷わず昼食は、そこのそば。

駅ナカでなく

駅の目の前の建物に移っての営業でしたが

たしかに美味かったです。

それでやっと人心地ついたような。

 

 

そこからは在来線で仙台に出て

前から行きたいなあと思ってた

ハンドメイドショップ

「パーマネント」さんへ。

素敵なお店でした。

 

 

そして夕方の新幹線で帰宅。

日帰りなのに

中身の濃さ故

3日間くらい旅した気分です。

 

何だろう…まだおとといのことなのに

代行バスに乗って

帰宅困難地域を抜け

小高を見て

原ノ町でそばを食べ…というのが遠い夢のよう。

でもね、

今この瞬間もそこは現実にある場所なんです。

 

そして暮らしを追われた人達が

いま生きてる同じ国に無数に存在して

日本をさまよう数えきれない

その見えぬ無念とともに生きている。

 

そう思うたびまた胸がぎゅーーっとなるのです。

でも忘れちゃいけない胸の痛みです。

 

ツルカワでした。

 

 

 

 

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