わたしは地球人Az-rider
バイクに乗りこの地域を調査している
夕方の帰り道
夕焼けで赤く染まる安曇野の空
晩ごはんの元を買おうとスーパーに立ち寄る
自分とほぼ同時に中に入ったのは女職人
彼女が真っ先に向かった先は冷えた缶ビール売り場
350mlの缶を2本カゴの中に入れた
仕事帰りの作業着姿のまま、化粧っ気の無いすっぴん
歳の頃は20代後半
高校卒業後、すぐに職人になったとして10年のキャリア
自分の見立てが間違ってなければ10年の職人としての経験は、彼女に自信を待たせているのだろう
酒の飲めない自分は缶コーヒーだ
元号も令和になり、職人と呼ばれる職種も意識が変わってきている
手に職をつければ食いっぱぐれは無いが、それも心身共に健康でなければ意味がない
そんな健康を保つための一日の労働後の楽しみ
ツマミはなににするのだろう…
帰って風呂上がりにプシュっと開けて、
「くぅーっ」
とかやるのだろうか
自分は酒が飲めないからそこだけは羨ましいと思う
このロクでもない素晴らしき世界
缶コーヒー
POSS


