ビーナスラインへと向かういつもの道は、松本市里山辺を経由してアザレアラインを上ってゆくのだが、今日は趣きを変え、三才山(みさやま)トンネルを越え、上田市の塩田、武石(たけし)を経て道の駅美ヶ原高原へと上るルートを選択した



三才山を越え、塩田へと降り、武石へと向かう途中、霊泉寺温泉へと立ち寄ってみる


名の由来となった霊泉寺


鬼女 紅葉を討伐した鎮守府将軍平維茂(たいらのこれもち)が、968年に開山したと伝えられれている

蝉時雨の降る夏




人が住んでいるのに、生活する音が聞こえてこない、苔むした境内

これが冬なら、風の音以外に一切の音がしないのだろう


青空もすっきりとしている






夏でありながら、モミジの葉が紅くなっている






温泉の由緒は…






明治の大火で大半を焼失した湯治場

宿泊施設はGoogleMapsによると二軒






それと、公衆浴場が一軒





現在はあらゆるものが情報数値として、瞬時に誰もが知ることができる

戦前までならこの地の開湯に至るまでの伝説は、神秘化された秘湯ということで価値もあったのだろうが…

温泉の効能も医学的、科学的に検証され神秘や奇蹟など通用しない世になり、開湯から1000年の歴史があっても、それだけでは存続すら困難な時代になっている


誰もいない温泉地


あったのは蝉時雨という夏の音