紀伊大島を離れ、熊野街道を北上
新宮市を経て熊野本宮大社へと向かう

雲の底はまた少し低くなっている

雨が降り出すのも時間の問題だろう

この辺り(熊野、胡坐川街道付近)では、客が出立する時に降り出す雨を「送り雨」と言い、めでたい現象のひとつとされている

自分がこの地を離れることがめでたいことかはさておき、バイクで雨中の移動はひたすら消耗する、なのでできれば雨雲にはご遠慮願いたいものだ…


時折雨粒がヘルメットのシールドに着くが、降り出すということはない

新宮市まで1時間、橋本の交差点を左に折れ、国道168号線を熊野川沿いに田辺市に向かう

新宮市から30分経過したところで雨が落ちてきて、
結構な降りになり視界が悪い

前を走る観光バスの上げる水煙がさらに視界を悪くする


観光バスが速度を落とす

本宮大社のノボリが道路脇に並んでいる

近くまで来たようだ


熊野本宮大社は以前、熊野川の中洲に社地があった

1889年(明治22年)8月の大雨で熊野川が氾濫し、社殿は流されてしまい、その旧社地 大斎原(おおゆのはら)にはコンクリート製の高さ日本一の鳥居がある

国道からもその姿は見れるらしいのだが、視界の悪さから見逃してしまった


世界遺産熊野本宮館の駐車場にバイクを置き、向かいの本宮へ

一の鳥居


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それを過ぎると、長い石段

またか…


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周りは杉の木立で思っていた以上に雨粒は落ちてこ
ない

スタンプを押して、熊野三山スタンプラリーはコンプリート

あとは買い物したレシートとスタンプを押した用紙を観光協会に提出すれば、特製の手拭いがもらえる



全国の熊野神社の分布が一目でわかる地図があった


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千葉、福島、愛知が上位三県

なにか理由でもあるのだろうか?


神門


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御祭神は

上四社

第一殿 西御前(結宮)

伊邪那美大神(夫須美大神)

本地仏 千手観音


第二殿 中御前(速玉宮)

伊邪那岐大神(速玉大神)

本地仏 薬師如来


第三殿 証誠権現 証誠殿 主祭神

家津御子大神(素盞鳴尊)

本地仏 阿弥陀如来


第四殿 若宮(若一王子)

天照大神

本地仏 十一面観世音


神門から先、社殿の写真撮影は原則禁止

個人で楽しむ分には問題無いのだが、このブログでは写真は載せられない(広告があるからな)

それは旧社地の大斎原も同様だ


熊野大社の旧社地は川の中洲、速玉大社は海のそば、那智大社は滝

熊野三山の神様は水に深い関わりのある神様なのだろうか?


参拝を終え、熊野古道館へと戻る

時間をかけて古道館の中を見たかったが、トイレを借り、次のことを考えた

このまま国道168号線を北上し、高野山や吉野を抜けて奈良までと考えていたが、雨足は強い

北の方角を見ると、雲が厚く、昨日見えていた山並みが見えない

雨雲レーダーを見ると、山にかかる雲はやはり雨だ

視界の悪い中、山道を走るのはリスクが高いし、これ以上の消耗も避けたい

お天気サイトの雨雲画像を見ると、紀伊半島の東側の雨雲は薄い


結論として雨量の多い山側を避け、海側の比較的雨量の少ない方へと向かうこ
とにした