平城宮跡から向かった先は法隆寺
{4B8312A6-2263-4DE1-83E3-3CF3B585927D}



厩戸皇子(聖徳太子)が創建した古刹だ


松の参道を歩き、
{99B52160-862E-41CF-A1FE-B2DC1E1C109B}


西院伽藍の入口
南大門(国宝)
{C7FE079C-1FF2-472D-B008-E0B2D466FFDE}


東大寺の南大門を見た後だと、随分と小ぢんまりとしている


そして、法隆寺の南大門に仁王はいない 



修復中の中門に仁王がいる
{898AA5DC-9962-4205-9766-7BFFEF28006D}


寺院の伽藍で南大門(仁王門)が配置され、その門の両脇に阿仁王と吽仁王を造立、配置されたのは奈良時代以降

飛鳥時代に創建された法隆寺には南大門ではなく中門に金剛力士が在る(加えて日本最古の金剛力士像でもある)


西院伽藍の中へ


金堂(国宝)
{456DCD8A-7A7A-410C-BCDF-E177C67E07BC}





五重塔(国宝)
{786813E7-D3FE-4AC8-B376-5444578A699F}




五重塔は『現存する』世界最古の木造建築物





{77F5311B-2869-4531-A8D9-4484A1A3C168}





現代日本の多くの家屋建築技法(2by4等)に見られる一体型の技法ではなく、法隆寺の五重塔の各重は 地震の際に互い違いに揺れて振動を抑え、心柱は一本の木ではなく、短い柱を繋ぎ合わせて柱とし、各重にはかんぬきのように接合されて重の揺れを吸収する構造になっており、さらには基礎の上に「置かれた」状態にある

現代の免震装置は柱を基礎に固定するのではなく、柱の間に免震ゴムと呼ばれる緩衝材があって基礎の上に「置かれた」状態にあり、地震の揺れを免震ゴムが吸収し建物は大きく揺れないようにしている

また、

高層ビルの屋上には巨大な振り子(制振装置)があり、その振り子が揺れることで建物の自体の揺れを抑えている

どちらも法隆寺 五重塔の「柔構造」と呼ばれる建築技法がその大元となっていて、最新技術で作られたスカイツリーにもその技法が使われている



地震の多い日本で、また、塔にありがちな落雷や各時代の戦災を免れ、1000年前の建物が今日まで存在すること自体が奇跡とも呼べる


法隆寺の木造建築群が世界遺産になったのも納得できようというものだ


御朱印は寺務所ではなくこちらの
聖霊院





{C9F9B3FB-6A6E-4D70-AA98-F59D2E80CF44}






大宝蔵院
{2E2C029F-C5E6-46B2-BE18-2D3B0287F73E}
 
中には、

夢違観音

地蔵菩薩

玉虫厨子

百済観音

といった国宝が並ぶ





東大門(国宝)を潜り
{D0C91C90-E48D-4708-AD0E-3F82E7F5BB98}





築地塀(重要文化財)の続く参道を通り、東院(東伽藍)へ
{76DC9F21-E887-454B-935A-10933B64F325}



絵殿・舎利殿(重要文化財)


{43E40ADD-59C6-44D1-AD74-E44AD3538DDE}

この建物の東が舎利殿
聖徳太子が二歳の時に合掌した際、その掌中から仏陀(舎利)の遺骨が現れた
その遺骨を今も保管しているのが舎利殿

西が絵殿
聖徳太子の肖像を保管しているところ


六角形をした夢殿(国宝)
{875029E5-90C9-4133-AAAE-3C4EE47A1E36}








尼寺である、東院伽藍の中にある中宮寺にも参拝するはずだったが時間切れ
{AF0C378A-A558-4E7F-AEB8-2D92C624D747}




中宮寺のご本尊は 寺伝によると如意輪観世音菩薩半跏思惟像
{BFA25CD8-3FF3-4CCE-8DE0-99594A60113E}



京都 広隆寺の国宝(日本の国宝第1号)である弥勒菩薩半跏思惟像と並び称される日本の古代仏教美術の傑作であり、到達点でもある

頬に付くか付かないかで右手の指を当て、古典的微笑(アルカイックスマイル)で衆生を如何に救済するかを思索してるいるという




三年前の秋、ツーリング途中で奈良を訪れた
その時、法隆寺には午前7時に到着

コンビニくらいしか開いてない時間だった


今回はそのリベンジに成功した