オリンピックの全日程が終了した

平和の祭典が終わり、次の東京へと五輪旗が引き継がれた


金メダルを宿命付けられた競技と競技者がいた


体操個人総合 内村航平選手

内村選手曰く、

「全てを出し尽くした」

結果はオリンピック二連覇で金メダル




レスリング女子 53kg級 吉田沙保里選手

準決勝まで相手に1ポイントも許さない試合だった

決勝の相手、ヘレン・マルーレス選手(アメリカ)は、吉田選手を研究し尽くしてきたのがわかった
吉田選手のタックルに行くタイミングを読んでいる
凡人の自分にはわからないクセがあるのだろう…

試合後どちらもマットに伏して号泣していた
悔し涙と嬉し涙と…

12年前、マルーレス選手が自分が倒すと誓った相手と、オリンピックの決勝で対戦し勝利した

スポ根マンガの話ような劇的な幕切れだった

お互い泣きながら健闘を讃え、マルーレス選手のコーチも吉田選手を讃える

吉田選手の、

「出し切れなかった…」

という言葉…

対戦相手のある格闘系の競技の場合、相手の力を出させずに勝つ

それは重要なことなのだ

対戦競技の場合、銀メダルとは負けた結果だ

一歩届かなかったなにかが、メダルの色を別けた

よく、

「銀は金よりも良し」

というが、それはなんの慰めにもならない…
吉田選手の心中、いかばかりか察するに余りある…

吉田選手にはただ頭を下げたい



決勝の試合は良かった
女子レスリングの歴史の転換点を見たのかもしれない