ふらりと上田までやってきた
来年の大河ドラマ 「真田丸」の放送もあることで、市全体で来年一年間を盛り上げようとしている
上田城武将隊も、出張したりするのだろうか?
今回は
「池波正太郎 太平記館」
に寄ってみた
直木賞作家でもあり、吉川英治文学賞や紫綬褒章、菊池寛賞等の受賞歴のある、言わずと知れた庶民派の作家である
意外
にも、その全著作や原稿、愛用品や映像化された作品等を置く記念館は作られていない死後、生まれ育った東京台東区に、池波家から寄贈というかたちで自筆原稿、自筆絵画、蔵書等といった貴重な資料が預けられた
台東区は中央図書館の一角に、
「池波正太郎記念文庫」
という常設のコーナーを設け展示している
上田の「太平記館」も、"館"の前に"記念"は付いていないし、入館料も300円と安い
上田を主舞台にした真田太平記や、直木賞受賞作の錯乱等、いわゆる真田モノを扱うため、池波ファン(大人)向けではあるが、子供向けに「草の者(忍者)」の解説をしたカラクリ紙芝居のある忍忍洞というコーナーもある
仕掛人藤枝梅安
鬼平犯科帳
剣客商売
氏の三大作品自筆原稿や、真田太平記の挿絵画家である風間完のギャラリー、あとミニシアターで、徳川の上田攻めや上田の街の紹介等が展示内容だ
撮影は禁止されている
ミニシアターで観た最後の映像は、
大阪夏の陣
幸村が寡兵で徳川家康の首級まであと一歩まで迫りながら力尽き、安居神社でその最期を迎えたシーン
映像では夏の木漏れ日とナレーション
外からその映像に合わせるように、蝉の鳴き声が聞こえてきた…
単なる偶然であるが、盛夏の勢いのある蝉の声と違い、夏の終わり、少し元気のなくなった蝉の鳴き声が幸村の最期と重なり、印象的なエンドロールとなった
過ぎ行く夏を惜しみつつ
来たる秋に期待して
明日の活力溜めました