朝早く善光寺に参拝すると、多くの人が参道に膝をついていた
「お数珠頂戴」
という善光寺ならではの風景だ
善光寺は無宗派でありながら、天台宗の大勧進と浄土宗の大本願とふたつの宗派が運営している
前述した「お数珠頂戴」は大勧進貫主と大本願善光寺上人(尼僧)が、お朝事等の際に参道を往復するとき、膝をつき、頭を垂れた人達の頭に数珠を触れ、功徳を授ける行為のことを言う
ここからは毒を吐く
偉い坊さんの功徳をタダで手に入れようというか?
百歩譲って上人のお数珠頂戴は納得できるが、何年か前に訴訟沙汰を起こした大勧進貫主のお数珠頂戴に、果たしてどれほどの功徳、ご利益があるのか甚だ疑問だ
疑問な貫主にわざわざ跪くのにも理解に苦しむ
(槍ヶ岳を開山した播隆上人の言い伝えが事実ならば、播隆上人に功徳はあろう
同じことができるかと言えば、自分には到底できない)
おばあちゃんは言っていた
「神社やお寺さんは誓いを立てるところ、誓いを立てて神様、仏様に見守っていて下さいと宣言するところ、お願い事をするところではありません」
と…
神仏は尊び神仏に頼まず
宮本武蔵の言葉だったか…