昨年5月にニューヨーク市ブルックリン区の病院に、高齢男性が腹部の手術のために入院しました。手術前に血液検査を行なったところ、男性は最近発見された「死の菌」カンジダ・アウリスに感染していることが判明しました。男性は素早く集中治療室に隔離されましたが90日後に亡くなりました。

ここ5年くらいでカンジダ・アウリスは急激に広まり、スペイン中の病院を席巻したり、イギリスの有名病院を閉鎖に追い込んだりしてきました。インド、パキスタン、南アフリカにも拡散しています。これが最近アメリカに上陸し、「差し迫った脅威」と連邦レベルで認識されています。

カンジダ・アウリスは容易に死なない菌で、死亡した男性が収容されていた部屋の至るところで生き残っていました。部屋の壁、ベッド、ドア、カーテン、電話、洗面台などで菌が残っていて、天井と床のタイルの一部ははがして取り替える必要がありました。

この耐性菌は大半の抗生物質には負けない抵抗力を獲得しています。要するにどんな薬を使っても治らないということです。ただ風評被害を恐れて、当の病院や自治体はこうした耐性菌による死亡の事実を隠蔽しようとしがちです。

2050年にはこのような耐性菌による死亡者は年間1,000万人以上となり、ガンによる死亡者数を超えるという予想もあります。耐性菌感染など防止は容易ではありませんが、そうしたリスクがあるということを意識することは、ますます重要となります。

↓↓↓参加しています。クリックを宜しくお願い致します☆

「死の菌」カンジダ・アウリス：治療薬なし