私とフジテレビの思い出 | 小日向るり子の徒然ブログ

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心理カウンセラー小日向るり子のブログです。
職業「カウンセラー」としての枠を少し外して、人間心理、人間観察、恋愛心理、日々のことなどをつづります。

私がゴシップ好きということを知る数人の知人から最近
「中居くんの件ってどう思います?」
と聞かれるのですが、元SMAPの中居さんのスキャンダルについては平家物語(※)の冒頭がすべてを表していると思うのであれこれ書くことは割愛します。
平家物語の冒頭については最後に書き記したいと思います。

今回私が書いてみたいのは自分と今話題のフジテレビとの思い出です。

あれは2015年の7月。突然「さんまのホンマでっかTV」から出演の打診メールが届きました。
フリーのカウンセラーとして活動を始めてから3年目。HPと個人的ブログ、お悩み相談への無料回答者、一社だけ心理系コラムを書かせていただいているくらいの駆け出しでしたので、最初はこのメール自体が本当にフジテレビからだろうか?と疑ってしまいました。
メールには企画の概要が書かれており、その企画に私に出演していただきたいと考えていること。出演を考えてもらえるのであれば一度面談をさせていただきたいと書かれていました。また、面談=出演ではないことを了承いただきたい旨も書かれており、日時候補が記載されていました。
私はよく対面カウンセリングで利用していた都内のシティホテルのラウンジを希望し、当日は制作会社のプロデューサーの方とフジテレビのAPの方と30歳前後の男性と3人がいらしてラウンジで企画の主旨の説明を受けて私の考えをお話させていただきました。
その企画とは、当時流行って流行語大賞の候補にもなった「プロ彼女」についてです。
プロ彼女の生態を探る、という企画で、一応自分でもA4用紙に簡単にまとめたものを持参してお伝えしましたが、それをもとに私が考えるプロ彼女の特徴やプロ彼女の心理などを1時間ほどベラベラとお伝えしたことを覚えています。

プロデューサーの方とAPさんからは名刺をいただいたのですが、もう1人の男性は「名刺ないのですみません」と言われてその名刺がない男性が、私が話す内容を小さめのノートにメモしていました。
面談中にその男性は一言も話すわけではなく、かと言ってすごい勢いでメモを取るでもなく、時々メモりながら完全に聞き役に徹している黒子のような方でした。

数日後、正式に出演していただきたいというメールが来て、収録日などの詳細が送られてきました。
また当日は私以外にプロ彼女について語る専門家が2名参加するとのことで、後日台本を送る旨も書かれていました。
で、数日してその台本がエクセルファイルにまとめられて送られてきたのですが。
私はその台本を見てびっくりしてしまいました。
台本は、行のところに「小日向るり子」と書かれていて、列に私が伝えた内容が項目別に分かれていたのですが、その列に書かれた文章は私が1時間ほどべらべらと話した内容が完璧に!整理されて文字化されたものだったのです。
「ちょっとここは意図したのと違う・・・」
と感じる箇所は一か所もなく、全て自分が伝えたいことが正確に伝わり、しかも適切な文字数でおこされていました。
もしかしたら録音していたのかもしれませんが、別に録音機を使うのであればそれを隠す必要はありませんし、あのときの椅子とテーブルの配置からしてもポケットなどに隠して録音することはかなり難しい状況でしたのでそれは考えずらいです。

台本を見ながら
こ、これがキー局テレビマンの能力の高さか!!
と感嘆したことを覚えています。

ホンマでっかTVに出演させていただいたことがきっかけとなり、その後はいろいろなメディアから時々取材をいただけるようになりました。
いったいどこから私のような無名の存在を見つけて声をかけていただいたのかはわからないのですが、あのテレビ出演がきっかけで本業だけで生活ができるようになりました。

その後、いろいろなメディアで記事を作成するにするにあたり、私がライターの方から取材を受け、ライターの方が文字にして私がチェックをする、という流れでお仕事をさせていただいたことは何度もありますが、やはり大小はあれど
「こういう意味ではなくて」
「その言い回しは私が伝えたかったことではないかな」
とはなります(そのため今ではライターさんを入れるか自分自身で執筆するかの選択ができるものはすべて自分自身で書くことを選ばせてもらっています)。
ですので今思えば、内容の意図を正確に100%まとめられたのはあの男性だけです。
これが私がフジテレビさんとお仕事をさせていただいて一番驚いた思い出です。
フジテレビは存続の危機とか言われていますが、今はメディアといってもテレビだけでなく活躍の場所はたくさんありますので、あの台本にまとめた超能力の高い男性の活躍の場はたくさんあると思います。

最後に。平家物語の冒頭を書いて中居さんに関する私の感想に替えさせていただきたいと思います。

【平家物語冒頭】
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし
猛き者も遂は滅びぬ、ひとえに風の前まえの塵に同じ

◆意味
この世のすべてのものは常に変化し続け同じ状態のままではいられない
どんなに栄華を極めた者も、いつかは衰退する
どんなに権力や富を持ったとしても、それは永遠に続くものではなく、束の間の夢のようなものだ
風の前に舞う塵は、弱く儚いものの象徴。どんなに権力を振るったとしても、最後には自然の力には敵わず、滅びてしまう

※平家物語:平安時代末期に起こった源平合戦を題材にした軍記物語で、作者は不明。琵琶法師によって語り継がれて鎌倉時代に成立したと考えられている

数年前に
人の感情を舐めるな!
という内容のブログを書いたのですが(下に貼り付けておきます)、今回は「だから言わんこっちゃない」というのが感想ですね。
人の感情を舐めるな!~夜の世界で働いていた時のこと~

復讐にかられた人の怖さを知らなかったんでしょうね、中居さんは。
私はたーーーくさん聞いていますからね、復讐に燃えた人の感情を。。。
本当に、人の感情を粗末に扱ってはいけないよ。

 

小日向るり子

 

画像検索したら出てきたので貼っておきます笑