「貯蓄から投資へ」を掲げ、
政府を上げて国民に呼びかけられ

個人でも、より投資をしやすい環境が
整えられてきている。

 

 

裏の意図があろうがなかろうが、
情報開示にしても、手軽に情報を集められる状況にしても
便利なツールが多くあって

手続も簡素化され、わかりやすくなって
更に税制も優遇されて
投資しやすくなってきている。

 

 

だからこそ、
いい社会勉強だと思って
ぜひ、株式投資を始めてみることを
おすすめします。

 

 

 

そして、今から始めるにしても後からにしても
口座開設だけでもしておくといい。

 

以前は口座維持手数料などもかかったし、
提出書類もたくさんあったけど、
 

今は基本無料だし、ITツールが発達したので、
お金も時間もかからない。

 

 

とは言え、一定の審査はあるので、
「開設したい」と思っても、少し時間はかかる。

 


だから、
「よし、始めるぞ」
と思ったときにすぐに投資できる状況を
整えておくと、話が早い。

 

 

 

 

 

ここからは、本当に
投資のプロでも何でもない者の
戯言だという前提で
参考になれば読み進めてください。

 

 

①証券会社を決める
証券会社は、とにかく、わかりやすくて
安いところがいい。

 

個人的には「SBI証券」ほぼ一択。
もしくは強いてあげるなら「松井証券」がおすすめ。

 

大手証券会社は投資金額が大きい顧客を相手にしているのと、
インターネットが主戦場ではなかったので
いちいち手間がかかるし、手数料もかかるし、
少額投資家は眼中にないし、
ツールも使いにくい。

 

それに比べ、上記のネットが主戦場の証券会社は
インターネット取引が主体なので、
過去のノウハウの蓄積も含めて見やすい、使いやすいし
不便があっても、その改善速度も速い。

 

 

 

②口座を開設する
開設するのは、
「特定口座(源泉徴収あり)」と「NISA口座」。
 

 

複数の証券会社に口座開設をする予定がなければ
これらを1社にまとめて開設するといい。

 

「特定口座」と「NISA口座」については、
税制が異なるので、口座自体が別口座となる。

 

「特定口座(源泉徴収あり)」については利益に対して所得税と
住民税が源泉徴収されるので、確定申告不要。
 

また年間取引報告書を証券会社が作成してくれるので
手間もかからない。

 

 

また仮に譲渡損失が出た場合、確定申告によって
損失を繰越すことができ、翌年以降の3年間、利益に掛かる税から
その損失分を差し引くことができる。

国内投資家にかかる税は約20%なので、けっこう大きい。

 

 

あとは信用取引もできる。
 

信用取引とは簡単に言うと、

自分の元手よりも大きなお金を借りて安い時に株を買って
高い時に売ったり、

株を借りて株価が高い時に売って安い時に買い戻して返し、
その差額で利ざやを稼ぐ取引。

 

いずれにしても、元手よりも大きな株の売買ができる反面、
現物取引よりも手数料や利息がかかり、
場合によっては追加保証金が必要になる。

 

 

最初は「現物取引」だけでいいと思う。
現物取引とは、取引手数料を加えた株式売買に
掛かる金額全てを現金で取引を行い、
売買完了後、自動手続きによって
株式の所有権が移され、晴れて株主となれる取引。

 

 

株主となれば配当や優待を受けられるが
信用取引では、所有権の移転は行われないので
そういった権利はない。

信用取引は、売買差額で利益を稼ごう
という取引形態。

 

 

 

③NISA口座を活用する
「NISA口座」は現物取引で、1年ごと一定の投資金額までは非課税。
(2024年からは新制度に変更される)
通常、譲渡益や配当には約20%の税金がかかるけど、
 

NISA口座にはかからない。これは大きい。


但し、メリットがある一方でデメリットもある。
それは、損失が出ても繰り越すことができない点。


最初から損失を目指すひともいないでしょうし、
少額から始めるには「NISA口座」での取引で十分。

 

 

 

④投資金額を決める
投資金額は、無理のない範囲で。
 

わたしは20-30万円から始めた。
当時よりも、少額で始められ売買できる環境が整っているので
10万円くらいからでもいいかもしれない。

 

 

額が大きければ大きいほど、
取引できる株式の種類が広がるだけ。


現在の売買単位は統一され、上場株式は
「100株」を基本に取引される。
株価500円なら、5万円と手数料で買うことができる。

一方で、株価が10,000円を超えるものもある。
単純に株を買うには100万円以上必要、ということ。

 

 

以前、株式分割する前の
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは
株価40,000円を超えていたので
400万円以上ないと、株主になれなかった。


 

発行株数と企業に対する期待値で株価が決まるが、
その企業が現在よりも株式の流動性を高めたいと思えば、
株式分割によって最小取引単価を小さくすることができ、
少額の個人投資家にも手が出せるようになる。

 

例)100株=400万円 → 1:10に分割
  → 1000株=400万円 ⇒ 100株=40万円

 

 

資金は多ければ多い方がいいけど、
投資と投機は一緒になりがちで
境目なくギャンブルのようになってしまう可能性があるので

本当に、全て擦っても大勢に影響しない、
何とかなる、くらいの金額がいい。

 

 

政府が薦めようが誰が薦めようが、
「最終的には自己責任で」と言っている以上、
「リスクとリターンの原則」ははっきり存在しているので

大きなリスクを負えば、
大きなリターンを得られる可能性もある。


一方で、大きなマイナスを被る可能性もある。

 

 

 

わたしの中での
「株式投資へのすすめ」は
経済とか市場を勉強することが
主眼なので、

大きなリスクを負った投資はおすすめしない。

数千円や数万円の評価マイナス(評価損)なら
まだそこまで気にならなくても、

数十万円単位となってくると、気が散って本業の仕事に
支障が出てくる。

 

 

目の前の仕事や、将来に向けた勉強どころでは
なくなってくるので、
 

「リスクもリターンも小さく、手間のかからない投資」
がいいと思う。

 

 

 

銀行預金の年利が0.01%とかで
1年間100万円預けても
ATMの時間外利用料も賄えないくらいの
利息しかつかないから、

少し手間を掛けて、それよりは高い利回りになればいいか、
くらいの心持ちでいいと思う。

 

 

安定して配当を出している会社であれば
大抵は銀行の預金利息より、
配当利回りの方が高い。

 

そして、配当重視ということは
時間軸を長めにとる、ということになる。


配当収入によって投資元本は回収に向かうし、
短期的な株価チャートは山あり谷ありで
乱高下しているように見えるが、

時間軸を長くすると緩やかに動いているように見え、
谷は大抵、回復してくる。

 

だから、時間軸を長くとればとるほど、
リスクは低くなる。

 

絶対はない、けれども。
 

 

 

⑤銘柄の選定
具体的に銘柄を選ぶ際に、リスクを抑えるには

①売買単価が小さい
②日常的に売買高が大きい
③直近の半年~1年以内に急騰・暴落していない
④大きな資本移動がない
⑤安定して利益が出ている
⑥衝撃の大きなニュースがない


これらを満たしていれば、乱高下する確率は低い。

 

それを満たした上で、

①自分が携わっている業界に近い業種
②自分が少しでも実態情報を知っている企業
③時代の変化に対応し、勢いがある企業
④魅力的な経営者がいる企業

このうちのいくつかを満たしている中から
銘柄を選び、投資してみるといい。

 

 

あくまでも、自分が携わっている業種や
日常生活で利用したり触れる場面のある企業だと
より勉強になるので、そこはおさえておきたい。
 

 

 

わたしは、ブランドビジネスの関係から
小売業、商業不動産業、卸売業(総合商社、専門商社、メーカー)との
関わりが多かった。

 

自分の仕事とも関連する銘柄を見てみよう、と思い始めた当時、

小売業の代表格である百貨店業は、メガバンクの統合と同様、
どこも不振にあえいでいる中で統合が進められ、
主導権争いが絶えず、名ばかり統合多くて

「お客」を見ていない印象を受けたので
投資対象から外した。


これは世の中の変化の流れと共に、
それに対応しきれず縮小していく、と見た。

商業不動産はどうか。
 

 

いわゆるファッションビルなどを運営したり、
街や地域と共に再開発の中心となる業種。

 

街の区画整理や再開発など積極的に行われ、
交通動線が変わることで集客が増えたり

どこが魅力的なテナントを誘致する力があるか、
など興味も多くて将来性も感じられたが

当時の売買単位が大きくて手が出せなかった。
 

 

 

 

専門商社、アパレルメーカーはどうか。


ファストファッションの勢いが増し、
消費の中心がファッションなどの着飾るモノから
デバイスやデジタルサービスへの移行期であったことと、

何年も前から商品の供給過剰の話が出ていて、
必ず調整局面に入るだろうと思っていたので
この業種の銘柄は選ばなかった。



では、どこから選んだのか。

 


世の中の変化の中で、在庫を持たないビジネスを中心とし、
投資会社のように潤沢な資金を元に成長性のある分野の企業や
伸びている企業にバンバン投資をして、

場合によっては買収して完全子会社化したり、
価値を高めてから他社に売却していた、



 

 

「総合商社」。

 

 

 

長くなってしまったので、続きは
また改めて記したいと思います。

 

 


 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

マネジメントでお悩みの方、
管理職になって日が浅い方、
上司の考えに「?」と思っている方、
カッチカチに古い体制の会社に疑問を持たれている方、
などなど。

お仕事でそんなお悩みを持たれている方に向けて
発信していきたいと思います。

 きのした