こんにちは。エバーグリーンの松本です。
今回は「やる気」についてです。保護者の方から
「うちの子はやる気がない」「勉強に対するやる気がない」というお悩みをよく聞きます。では、このような「やる気がない」ということに対する分析をご紹介したいと思います。まず結論から申し上げますと...
気持ちで行動を支配するのは無理!です。
心理学的観点からいうと、人間はやる気を高めてから行動するのではなく、やる気がなくても行動することが大事です。①「やる気」よりも「行動」が先!×気持ち・やる気→勉強するという行動がついてくる
○行動する→気持ちが乗ってきて、やる気が出る
つまり、行動することでやる気を支配することができます
気持ちというのは、どうしても波がありますし、
自分の意識ではコントロールしきれないものです。
例えば、お父さん・お母さんも「仕事に行くまでがとても苦痛だけど、言ってしまうといつも通り元気に仕事ができた」という経験はありませんか?子ども達も同様に、学校に行くまでが大変で、行ってしまえば楽しかったというパターンもたくさんあると思います。
つまり、やる気がなくても行動してみるというところに壁があります。その壁を乗り越えられるかというのがポイントになります。
②具体的に、どうすればいい?行動することでやる気を支配するには、具体的にどうすればいいかをご紹介します。
まずは、
「気持ちはコントロールできない」ということを再認識するところから始めていただきたいと思います。そのうえで、
・気持ちが乗るような前向きなイメージを持てる声かけをする
(例えば... 高校受験を控えるお子様に「高校にいったら部活の施設が充実してるよ〜」など)
「無理してやらなくていい」と言って、子どもを信じて待つ
ということをおすすめします。
「待つ」というのは、ある種 我慢比べのような側面もありますが、
そういった前提に立って、周りがどんな後押しができるか?ということを 考え実行することが大事だと思っています。
加えて、
気持ちが乗らなくても、勉強しようと思える目標を立てる どうして勉強するのか理由を親子で話し合うなどの後押しが出来るように保護者の方にも、そのような家庭環境を作っていただきたいなと思います。
また、
勉強場所を変える
というのもかなり効果的です。
このような対応を、心理療法では「行動療法」と呼んだりします。
③やる気をなくしてしまう接し方ここでは反対に、子どもがやる気をなくしてしまう接し方をご紹介します。
まず、
「やりなさい」という命令や「どうしてできないの?」という非難には行動を起こさせるような効果というのは、全くありません。 かえって逆効果になってしまいます。
そのため、
命令・批判・嫌味
というのは、やる気を失わせてしまう接し方だといえます。
それよりも、ポジティブで明るく楽しい関わり合いを増やしていただけるといいと思 います。
今回は「やる気」について心理学観点からお話ししました。ぜひ、今日から「行動でやる気を支配する」ということに挑戦してみてください。
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