夕方に院内散歩をすると、隣の敷地の大学生たちが部活に向かっていく姿に遭遇します。
大学敷地内を散歩している私たちも私たちですが…隣接しているので致し方なく…
吹奏楽部の音出しや、運動部の掛け声などがまぶしく聞こえてくるとき、
「ああ、この子達は医学を勉強をした後に部活をしているんだなぁ。
その部活に使っている体力、気力をちょっとでも息子に分けてやって欲しい」
といつも思ってしまいます。
息子はどう感じているのでしょうか。
昨日の院内散歩で、ちょっとした事件がありました。
病院敷地の線路沿いを歩いていたら、突然
私たちの真横で
ブオーーーン!!!!!
と電車の警笛が大きく鳴り、
驚いたのなんのって、息子は飛び上がって、一瞬パニックになり逃げ出そうとしましたが、すぐに落ち着きました。
病院の敷地の終わるところから小さな踏切があり、その手前で電車が停まったのです。
男の人が駆けつけるのがみえました。
どうやら踏切内で何かあったようですが、幸いにして電車は手前で停まっています。
変なものを見なくて済むと思ってその横を通り過ぎるとき、様子を見てみました。
サラリーマン風の若い男性が踏切を渡ったところでバイクを停めて、佇んでいました。
閉まりかけの踏切を渡ろうとして線路内に閉じ込められ、立ち往生しているところを駆けつけてくれた男性が遮断機を上げてくれて、脱出したところでした。
電車もスピードを上げる前だったらしく、大事にならずに済んだのですが、1分もしないうちに警察官が7.8人ほど走ってきたのには驚きました。
すぐそばに警察署があるとはいえ…
居合わせた男性が解説してくれました。
「ここはこういうことが多いから警笛が鳴るとすぐに警官が走ってくるんや。
俺なんか近くに住んでるから、3人くらい見たことがあるんやで」
…今まで気づきませんでしたが、足元に小さなお地蔵さんがありました。
「なんでこんなところに踏切があるんやろ」
単純にそう思いました。
ロケーションが最悪です。
一方で青春を謳歌している医大生がいて、一方で命を絶とうとしている患者さんがいる。その中には若い人もいたのではないでしょうか…精神を病んでいる人も…
暗澹たる思いになった私ですが、息子は思いの外、平気でした。
そこまで思いが及ばないのかもしれませんね。
実はその踏切は以前息子が脱走をしたときに渡った踏切です。
精神科病棟のすぐそばにあります。
真夏のような暑さでした。
「喉乾いたねーー」
その後、病院に戻り、自動販売機でアイスを買って2人で美味しくほおばりました。
私「あの警笛ビックリしたよねー
あんた30センチは飛び上がってたで〜」笑
息子「ほんま、怖かった〜〜
一瞬何があったんかと思った〜〜」笑
私「お母さんは年のせいで何があってもビックリせんようになってもうたわ〜〜
神経がぶっとくなってしもてるんや」笑
私「あんたが脱走したときもあれくらい早く警官が来てくれたら、即、捕まってたやろね〜」笑
…幸いにして笑い話になっております。