ここのところ週末は病院内散歩で息子と花見をしていました。
医科大学の敷地内に見事な桜が4本ほどあるのです。その下のベンチに座って、昨日は息子はギターを弾きました。

土日は大学が休みなので、誰もいません。
患者さんたちもあまり知らないかして、私たちだけで、桜の散る中ゆっくりしました。

副作用で指先の感覚がないし、元気な時は歌も音程をはずすことのなかった息子だったけど、今はずいぶん音痴になってしまっています。
でも大好きな歌とギターができて、満足、満足。
私も歌うことは大好きなので、人のいないのをいいことに、思い切り歌いました。

息子はクロザリルに移行中で、幻聴や妄想はほとんどなくなっていて、会話もほぼまともなんだけど、まだまだ過渡期の、多剤大量処方です。

このまま穏やかに減薬ができていけば…と祈るような気持ち。
来年の桜を見る頃は、
(息子)「大学生になってるよな」
あくまでポジティブ。
ここが統合失調感情障がいのゆえん。
躁状態が絡んでいるのです。

(私)「そうだといいね(薬が少なくなっていますように。副作用が出ていませんように。少しでも状態が良くなっていますように……それにしてもどんな生活しているんだろうか……?)」

今年ほど息子とお花見をした年はありません。
ただしこの医大の桜のみ。

地面にたくさん散っている花びらを集めてギターを弾き終わった息子の頭の上から振りかけてみました。

4月は嬉しい新出発の季節ゆえ、息子に関してはちょっと辛い季節です。
本人はあまり自覚していません…。
息子の携帯解禁はもうしばらく伸びそうです。
あっちもこっちも、新しい場所へ出発する情報ばかりだから。

いづれにしても春。
明るい光をしっかり楽しみました。



ブロ友さんの情報で、10〜20歳代の統合失調症の患者さんに特化した東大病院の新しい取り組みを知りました。

このようなところに通えたら、来年の春の見通しもつきそうなのに…できることなら東京に住みたいです。