改造マリオを知らない方は、まず、入門オブ入門マリオ動画(ニコ動 / YouTube)を見てほしい。
ちなみに、この動画制作者sistermind氏は、改造マリオプレイのブログを作っていた方で、自分はそのやり込みスタイルに相当影響を受けて(ジョジョ系ローグライクの)ディアボロの大冒険を相当やり込んだ過去がある。
 
さておき、80年代からの遺産を考えるに当たり、
 
1. 小説等の紙媒体や映像作品のような受け手が受動的な作品群
2. インタラクティヴ性を導入することで受け手が能動的に触れあえる作品群
 
〈1〉に対し〈2〉を指揮してみせたのがコンピューターゲームだ。
 
プレイするたびに構造が変わるローグライクを含め、制作者たちによる箱庭世界に受け手(プレイヤー)が潜り込んでいくこの〈2〉のタイプは、現実に対する避暑地のなかでも深い部分に位置していて、〈2〉とインターネットこと〈ワールドワイドウェブ〉の間にあるMMORPGに至っては廃人(いわゆるヘヴィーな中毒者の呼称)を生むほど危険でもある。まぁ酒文化で存分に遊びながらもアルコール中毒にはならない人が大多数であるように、きちんとしていたら別に危険じゃないが、危険度は作品によってまちまちでもあり、それが中毒度として表記されるレビューもあるだろう。
 

筆者は、高校時代までMSX機を中心にむちゃくちゃゲームをしていて、BASICでプログラムを組もうと努力していた時期もあったが、卒業と同時にパッタリやめて、2007年までゲームに関してはブランクが空いているし、今でも次世代機以降の市販ゲームはあまり知らない。ただ、インターネット上に無料で落ちているフラッシュゲームやダウンロード系のゲームを支えている趣味性の高さ、つまり市販するには難しいこだわりの数々を見て80年代を思いだし、尚かつ、 00年代ならではの空気にも魅力を見いだし、たまにプレイしたり、ごくたまにハマったりしている。

 

しかし、このページで重要なのは、先の〈2〉コンピューターゲーム特有の技法とは何か、という探究心だ。

 

 

このページは、ハードマリオを動画で鑑賞する者によって作られています。これから改造マリオをプレイしたい方/作りたい方はSMB アーカイブの"How to"にある七休氏のビギナーズガイドをよく読んでください。それだけを推奨します。このページに制作側/プレイヤー側の視点はありません。極北制作に関心のある動画鑑賞側の視点です。

 

2006年以降については、きっといつか、もっと現場に近い誰かが語るだろうと期待する姿勢です。
 

このページは、2009年のはじめに公開されましたが、2007年にだいたいまとめられました。ページ制作からページ公開までにブランクが2年近くありますが、それは、こういうネット以前のメディア的動きが、趣味圏内の自由を奪うのではないかと不安だったからです。が、結局公開したのは、なんだかこのまま消えていくのではないかと逆の不安が湧いたからです(例えば2008年5月13日には、マリオ系一斉削除事件というのもありました)。

 


 

ハードマリオへの覚書(2007.4.5)
 
ハード系-改造マリオとの最初の出会いは、256Wを検索したときにマリオProの存在を見たときだが、それから時を経て、ニコニコ動画にアップされていたマリオProのプレイ動画に感動(必死で1面ずつクリアしていく長期連載動画で、孔明!!という単語が飛び交っていた。はのちに死屍累々の人がやった方のプレイ動画)。 で、時間を割いては他のも探して観まくっていたのだけれど、なにが面白いのか。まず、スーパーマリオブラザーズ同世代で実際にプレイしていたというのもあるけど(省略)、-1ワールドや256ワールドというバグ面があり(それがどうして起こるのかというユーザーの関心もあり、なによりT-1という素晴らしい偶然の産物があり)、制作者サイドはそんなバグ面関係をスーマリ2に一部導入(ポール越えなど)したどころか、スーマリ2自体が、マリオを完全攻略したプレイヤーへの(スキル的な)挑戦状というプロフェッショナルな市販ゲームだったのだから、そのソウルを受けた人たちによる改造マリオの登場は必然としか思えない。

ハード系の尋常ではない難しさと、見た目のバグっぽさ。オリジナルの制作者が想定していなかった壁抜け(悪魔の技)などの裏技も駆使しまくらなければならず、だからバグのような画面とプレイした際の難しさとはかなりのレベルで関係的に繋がっている。いうなれば、プレイ技術の過酷さ(内容)が視覚的に表現(形式化)されている。これは、とてもモダニズムだ。そして、それを楽しむためには、バグ技の数々を知ることが必要だ(下記、Mana.氏や、ユウワン 氏の項、参照)。

そうすると、ああここでこれが起こってるんだなと理解できる。そもそも、自分のような第三者がハードマリオを楽しむためには、プレイ動画があってこそであり(なぜなら、ダウンロードしたとしても難しすぎてそれを技術的に楽しめない;だいたい理屈としてクリアできるだけで作者がクリアできないやつも多い)ゆえに、ここでスーパープレイヤーが重要視されざるを得なくなる。オリンピック級の長距離選手が落ちたら真っ逆さまになるような飛び石コースを芸術的に駆け抜けていくどころか壁を抜けたりあり得ない行動をする映像を見るようなものだ。つまり、過剰クオリティのマリオを作れる人がいて、過剰クオリティのプレイ能力を持った人がいて、それを同時に観賞することになる。プレイするというのはつまり楽しめているということだから、これは過剰な実験テキストを読書するためのシミュレーションでもある。

では、過剰はどこからくるのか?・・表現自体からかもしれないが、モデルの開拓精神かもしれない。

ところで「無理ヲ」のワープルート・クリア者が現れた。検索してみるとoso氏で、2007.2.11にその動画を公開している。oso氏制作の代表作は「MMM (TRIPLE-M)」で2007.2.10にアップ。《無理ヲとハードリレーマリオを超える》というコンセプトで完全に継承者。こういうの好き。
 

 SMB Laboratory(SMB Utility)
 Je pense, donc je suis. プレイ動画〈死屍累々シリーズ〉mastermind/sistermind/桝田舞人
 IPS Re-Distribution
 わいわいの巣 →Internet Archive
 ○だ真理教 by ○だぐし/けい1 マリオの歴史 →新リンク

 
1985年 ファミコンカセット版スーパーマリオブラザーズ(任天堂)
オリジナル開発スタッフ
宮本 茂(1952年生まれ) スーパーマリオブラザーズの生みの親。
近藤 浩治(1961年生まれ ラテン系なマリオ音楽を担当。地上の曲は、あのジャズ界の巨匠・渡辺貞夫氏の影響を受けて作られたという。サウンドプログラム、効果音、音楽を全部一人で担当。
手塚 卓志(1960年生まれ) キャラクターデザインなどを手がける。蔦の木に登るアイデアは、この方によるものらしい。
森田 和明(1965年生まれ) プログラマー
大槻 由日喜 プログラマー

1987 トンカチマリオ(電脳 ウルフ アイ・ツー社)
19?? けい1氏「スーパー真理ブラザーズ」(アイ・ツー社製トンカチエディター使用)

 → エミュレータ
 → 改造マリオ

19?? 海外の_Demo_氏によるマップ改造ツール"Mario Improvement"

1998.11.29、当初Mario Improvementでオリジナルマップを作成していたM.K.S(マリオ工作員S)とM.K.H(マリオ工作員H)とが「スーパーマリオ改造計画」を 発足。敵の詳細データを持つ けい1氏の協力を得てSMB Badguys Editor完成(未発表)。ルーム属性変更プログラムsmbAttrを経て1999年の中頃、完全に自由なオリジナルマップの作成が可能なSMB Utilityをリリース。※「マリオマニア」「マリオファン」「ボンバーマリオ」はM.K.H+M.K.S(もしくはどちらかの)作。

† らりっぱ氏「マリオプロ」もこの時期?

1999.12.13 七休氏「神風 Mario Bros.」

2001.11.29 誰でも簡単に作成できる正式版SMB Utilityリリース(フリーウェア)
2004.8.4 著作権者M.K.SがSMB Utilityのヴァージョンアップ作業を再開




マリ堕ち / 無理ヲ
falling mario 1 & 2

YouTube→マリ堕ち 無理ヲ / ニコ動(※削除済)→ マリ堕ち 無理ヲ

わ氏による「マリ堕ち」は、2001.2/9-3/30公開、続編の「無理ヲ」にしても2001.3/26-4/6公開だから、不条理系マリオの最発端に当たるようだ。初見時は、マイナーアレンジされたBGMに幸福感を覚えたものだけれど、そして、スタート直後バグ技を知らなければ即死ぬ、その後、次から次へと落ち着くことのできない状況の圧縮ぶりにも感銘を受けたのだけど、これ以前のハードマリオと大きく違うのは、やはりバグと見まがうばかりの過剰にカオスな地形にあるように思う。わ氏のハックマリオはほとんど原型を留めていない(そしてそれが美しい)。ちなみに「無理ヲ」が尻つぼみに終わるのは、わ氏が途中で制作に飽きたからかも。しかし、下記にあるように「マリ堕ち」「無理ヲ」のマリオは、堕落マリオであり、わ氏が象徴的にピーチの魔に敗れたのだと勝手に思いたい。
なぜピーチ姫と戦うのか
「マリ堕ち」にはわりと長いストーリーがある。(……)を用いて大部分省略しながら引用する。

 

マリオが斧を手にとり、橋を支えるロープを切断すると、クッパはまっさかさまに溶岩の中へと落ちていった。その様子を振り返ることもなく、先へ進むマリオの脳裏に一抹の黒い疑問がよぎった。「なぜ斧をあの場所に?」。8-4のループで苦しまされたマリオ は、懐疑的になっていた。今までは受け流していたはずの、強力な魔力を持つはずのクッパがハンマーを投げつけてくることにさえ、強い疑念を抱くようになっていた。(……)
「ありがとうマリオ!あなたの冒険はいま終わりました。勇気あるあなたのために、私たちは新しい冒険を用意しましょう。――マリ オは思わずビックリ! このうえまだ冒険を続けろと言うなんて……。そう思ったとたんに目の前はグルグルと……。気がつけば、そこにはまた別世界。やっぱりこの世界でも、クッパに捕えられたピーチ姫が、キミの助けを待っているのだ。やれやれと腰をあげるキミに天からピーチ姫の声――新しい冒険をがんばって。ここではBボタンでワールドを選べますよ――。」
 徳間書店「スーパーマリオブラザーズ攻略本」より
マリオはここにきて、キノコ王国一連の事件は、狂言であることを確信した。(……)上記の説明で十分に分かるとは思いますが、要するにピーチ姫にだまされていると気づいた堕落マリオが、 彼女の監視下から逃れようとする本格アクション系恋愛ゲームです。マリオは堕落しながらも各階層でブロークン・ハートをゲットしていきます。8個目のブロークン・ハートをゲットしたとき、私は彼女の手から自由になれる…。彼は(なぜだか分からないし、そういう根拠もないのだけれど)そう信じているのです。ですが、ブロークン・ハートゲットの途には、ピーチから差し向けられた様々なの刺客が…。果たしてマリオはピーチの元から逃げ出すことができるのでしょうか?(ルイージも)

 

〈本格アクション系恋愛ゲーム〉という表記に感動する。

 

 

そして、この堕落マリオとまさに姫であるピーチ姫との戦いは、ハードマリオのためのクリエイターMana.氏にも引き継がれていくだろう(引き継ぐだとかいう言い方はまぁ偽史的表現だetc.)。



 

HARD RELAY MARIO

 

youtube story(→Internet Archive

2003.4.3、 「ハードリレーマリオ」の企画が表立って立ち上げられる。仕掛人はMana.氏で、いわく《ハードマリオ系のリレーとかやろうとしています。今のところ私とレイ氏。》そして集まった6人によって2003.7.24、ついに公開された。仕掛人Mana.氏によるこれまでの改造マリオにも見られたことだが、この「ハードリレーマリオ」には完結編的なストーリーがある。

Mana.氏、レイ氏、スノウアロウ氏、quark氏、ユウワン氏、七休氏によって作られた。

《ピーチは激怒した。/ 一国の王女たる自分に対し「ひとりピーチ」を行った、あのヒゲオヤジに。/ 何が「決死の救出」だ。クッパはいいから斧を取れ、斧を。/ 8-4最初の穴で幾度となく堕ちていく彼を見て、嫌な予感はしていた。/ 弱Bダッシュジャンプはおろか6*9ジャンプをもほぼ安定させていた彼が、そんなミスを犯すとは思えなかったからだ。/ それだけではなかった。/ 1-1 「だけ」を淡々と繰り返す彼の姿にも、彼女は憤慨していた。/ どうしてポールを掴まった直後にリセットする。続きはやらないのか。/ キノコジャンプってなんだ。クリボーを赤ノコに変えてなんになる。/ やっと越したと思ったら、今度は1-2を延々とプレイし始める。いい加減にしろ。/ コインは壁を抜けるものではないし、その土管は-1面へ行くためのものではない。/ 奇抜なプレイはいいから、『普通にプレイしろ』。

 …ふと、思い浮かぶ妙案。/ 彼がそうするなら、自分もそうしてやればいい。/ 彼が二段ジャンプをしたいなら、させてやればいい。/ 壁抜け? 望むところだ。デフォルトで配置してやろう。/ しかし、それだけでは気がすまない。/ チビマリオはもとより、デカマリオ、果てはスター状態でさえも即死する『トゲ』。/ しかも当たり判定が改善された後期型ではなく、つま先が触れただけでも殺す、廃人仕様の前期型。/ これを四方に配置してやろう。

 ピーチの書く設計図は、キノピオたちを震撼させた。/ 本当にこれでいいのか、クリアできるのかという問いが殺到した。/ しかし、ピーチはそれらを黙殺する。/ 彼女は既に、クリアさせることを前提としてはいなかった。

 建築には三ヶ月と少しを要した。/ その間に彼は無理ヲを越したらしい。なんて奴だ。/ …まあいい。これで彼もおとなしくなる。いや、沈黙させる。

 数日後、ピーチは再びクッパを呼び寄せ、囚われの姫を演じる。/ マリオはため息をつきながらも、内心新しいステージへの期待感を高め、スタート地点へと足を運ぶ。

 彼は絶句した。/ ふたつの壁に閉ざされた部屋。/ 遥か上空に一マスの空間。あそこから抜けろと言うことか? / …ああ、そう言うことか。/ それは自棄の笑みではなく、姫への嘲笑。/ こんなことで自分を止められると思ったのか、彼女は。/ 彼は一旦助走をつけ、跳躍する。/ 縦に並べられたブロック、その隙間へ足を掛け、更に高みへ。/ なんのことはない。彼は一気にその壁を登りつめる。/ さあ、彼女はどこに――。

 ぽたり。

 冷や汗が地面に落ちる。/ そこから広がる光景は、さすがの彼も閉口せざるをえなかった。

 ……。/ …ああ、どうやら、お姫様は本気らしい。》

 
>Mana.氏(モスクワ氏) official-site
上記のハードリレーマリオはゲーム内容自体が象徴的で最高に素晴らしいのだけど、Mana.氏のテキストにも興味を持ったのだ。2002年頃から改造マリオを発表しているようだけれど、例えば「athletic」シリーズ。02/06/29のpart1では《遊びに行こう? そういったのは彼女だった。/ その後、僕は後悔する》。02/09/15のpart2では《今度は大丈夫だから、ね? たしか、彼女はそんなことを言っていた。/ ああ、僕はまた、騙されたのか》。04/05/30のpart5では《お姫様のお気に召すままに。》―― クッパなど、そこでは関係ない。ハードリレーマリオに至っては駒の1つでしかない。壮絶なピーチとマリオによる恋愛劇がそこでは繰り広げられている。それで、Mana.氏に興味を抱いた(小説も少しある)。Mana.氏は〈マリオプロに惹かれて改造始めた人間〉だという。2004.4.11には現状の改造マリオの簡単さに不満を抱き、同年7.18にはジャンル〈ハードマリオ〉の後続者がいないことを嘆いている。2005.7.10には改造マリオの更新を止めていることについて語っている。ただし、過去のプレイ動画を現在も再公開している。

ところでMana.氏は「M-1」というマリオのバグ技をまとめたコピー本を2003.1.26にインテックス大阪で配布し、翌年、翌々年と2005.1.30までに関連動画入り「エムワンアットマナ」の1と2を制作している。上記リンク先にはハード型改造マリオを観るに欠かせないバグ技が丁寧にリストされ公開されているので、絶対に見てほしい(リンク先にある"Technique_List")。←あとニコ動のココ

 
>レイ氏
2001年に公開されたと思しきハゲオ(SUPER HAGEO BROS. →Internet Archive)の制作者(MARIO→IPSとリンクをたどろう)。このハゲオにもストーリーがある。マップは壁に埋め尽くされてたりと面白い。
 
>スノウアロウ氏
ハードリレーマリオは1-3と1-8を担当。2000年頃から「ワトソンの冒険(スーパーワトソンブラザーズ)」を作ったりしつつもスノウアロウ氏作のハックマリオには短編が多い。
 
>quark(q_ark)氏 official-blog
ハードリレーマリオは1-4と1-7と、1-Aの最初の3画面を担当。出回っているハードリレーマリオ-プレイ動画のプレイヤーでもある。
 
>ユウワン氏 official-site
2001.6.7「AIR」以降、2001年の「入門マリオ」シリーズ(死屍累々の人が使われるバグ技を分かりやすく解説しながらプレイしたニコ動のはかなり必見)、2002.6.5「マリオプラス (2-1ワープ手順)※リンク切れ」 を経て2004年まで、当人いわくの〈むしろトラウマになって(改造マリオから)離れていってしまうくらいの殺伐とした雰囲気〉をもった改造マリオを発表している(2007年から姿勢を変えて再び制作開始)。裏技系マリオの初体験は七休氏の神風2らしい。ハードリレーマリオは1-3と1-6と、1-Aの あっさりした個所を担当。2005.5.4にハードリレーマリオクルーの一部とオフした際、〈改造マリオは○○があまりにも○○だったのでそれを○○ったらもう○○、思い残すことは無いって感じだった〉と記している。2005年というのはユーザーの増加に伴ってか改造の流れがライトマリオしていった件もあり、ハードマリオ周りの転換期に当たるようだ。ただし〈「もう改造マリオのネタでつくしたんじゃね?」ってのは間違いであり、〉と述べるようにユウワン氏は発表を続ける。彼もストーリーを与えるタイプだけれど、ココにある動画なら《始まりはいつもの好奇心だった。僕は今それを、死ぬほど後悔していた。壊れかけた空調の音。壊れてゆく僕の精神。一体どれくらいの時間が経ったのだろう。手足の感覚に続いて、時間の感覚も失われた。最初はやられるわけもないだろうと思っていた、蠢く愚鈍な蟲。今の僕にとってはそれは脅威であった。ここを出たい。ここを出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出た出出たいたい出たい出タ出たいデ出たい出出たいいた》とある「密室」とか、2002年の珍しく海を舞台にした「古池蛙水音」や、音楽改造マリオシリーズ、さらに2007年ロイツマな「ハツネギ」などハードマリオの休日的にアイデア豊富だ。

ちなみに早い時期に見たこともあって「AIR」は思い入れ深い改造マリオだ。空中ジャンプが実装されていてそこから生まれる(他からも生まれる)圧倒的な自由度を削るためにパイプ状に面が組まれ、とにかく自由度とセットで発生するバランス作りが面倒という理由で ディシプリンの匂いが非常にするのだけれどパズルマリオっぽくは見えない。制作スタイルがぎりぎりのフリーダムさで初期クルー陣のなかでは興味深いポジ ションに位置している。全自動マリオも「AIR」が最初の鑑賞だったのでとにかく思い入れ深い。

 
>七休氏
初代マリラー。すでに激ムズマリオとして名を馳せていたマリオProがあった時期に発表し、多くのフォロワーを生んだ1999.12.13にpart1がある「神風 Mario Bros.」シリーズの制作者。開始直後いきなりリフトすり抜けを強要され、パックン以外敵が全てキラーで超高速キラーは恐怖。逆ワープだらけで同じ面の中に斧やゴールの旗が何本もある複雑な構成による全25面。そんなpart1に始まるこのシリーズは結構バラエティに富んでいて、part2や「神風 Luigi.」を経た2003.3.31にはバグ技よりも内容面を重視した「神風 Mario Bros. DX」を発表(下画像。いきなりピーチ姫との戦いから始まったり、あるアイテムを取ると音楽が変わり飛べるようになるのは素敵すぎ。まいかみ氏のHPも参考に)そして同年4/12に神風1,2の配布を終了しているが、それはバグ技の否定ではなく後発の改造マリオをプレイしてほしいからだと述べ、ドーコカラキ氏の「!mario」や、わ氏の「マリ堕ち」を推薦している。また、ディスク版マリオ1の改造作品トンカチマリオ(作者不詳'1987)からの影響を口 にしている。あと、七休氏は、スター状態でも死ぬ極悪なトゲを初導入した他、様々なパッチを開発している。最初期から各マリオリレーにも係わり現在にまで至る重要人物の1人。


 

当ページ制作過程から発生した年表

 主に2005年までとします
 同じ制作者のマリオは、代表作ないし早い時期であるかで選択しています
 この色は上記参照

 

M.K.H+M.K.S(もしくはどちらか)の「ボンバーマリオ」「マリオマニア」そして「マリオファン」 シリーズ、また、それぞれ制作者が別と思われる2種類のマリオプロ(すべての敵がハンマーを投げてくるタイプと、地形がハードに変えられた上やたら隠しブロック罠があるタイプ)は、以下の年表以前のもの(だと思う)。

1999.12.13 神風 Mario Bros. 七休氏(2は2000.7.30)
2000.7.31 うねうねマリオ sy0氏リレーマリオ参照
2000.8.5-8.11 水晶マリオ3 rbr(InterRbbr!!/crystal)氏
EVは2001.4.3〈最初に「スーパーマリオブラザーズ1 のステージが改造できる」というのを知ったのは sy0さん のサイトを見てからでした。それまではグラフィックが改造できる程度だと思っていたのです。〉
2000.8.31 りばーしマリオ ぎゃらん氏(城マリオ、negative-marioはこれより前)
2000.9.19 !mario ドーコカラキ氏
〈汚い地形が多いですが、それは作者の美的センスの悪さを露呈して……いるだけでなく、ハードプレーヤーの反則技をことごとく防ごうという工夫の表れでもあります。〉
2000.8.2?-10.10 手鞠-Te-Mario- Asu氏
2000.11.7-2001.2.21 手塁-Te-Luigi- Asu氏
2000.11 リレーマリオ sy0/Asu氏企画
1W:かーねる (dao) 2W:crystal 3W:dice-j 4W:ぎゃらん 5W:七休 6W:Asu 7W+8-1:わんだー 8-2~8-4 sy0(ふはつだん)■リレーマリオの幕開けは2000.6月下旬にsy0氏が(リレーマリオが改造マリオ界に活気をもたらせば良いなという気持ちから) 話をAsu氏に持ちかけたところから始まる。翌年はAsu氏企画でリレーマリオ2が登場(1W:Asu 2W:d-6u 3W:Nemu^~` 4W:sy0)、さらにsy0氏企画のリレーマリオワールド(2003年頃)もある。
2001.2.9-4.6 まり堕ち/無理ヲ わ氏
2001.6.7 air ユウワン氏
2001 SUPER HAGEO BROS レイ氏
2002.06.29 athletic Mana.氏
2002頃 人畜マリオ 人畜生氏
2002夏(ver0.98)-2006末(ver1.00) Super Mario Pen ウヒ氏(PenDaYou) HP移転先) ようつべ ニコ動
プレイ動画が楽しかった。癒し系で多数のギミックが面白い。
2003.3.31 神風 Mario Bros. DX 七休氏
2003.7.24 HARD RELAY MARIO Mana./レイ氏企画
2004.1 TIME ATTACK MARIO 雪氏
2004.8.20 すぱマリ まいかみ氏(すぱマリ2は2004.10.11) HPInternet Archive) リレーマリオ共同体(※リンク切れ)
2004.8.27 PM(Promotion Mario) ガルナ氏企画 HPInternet Archive) Romia(※リンク切れ)
七休氏によるランダムワープパッチ使用、総勢18名による、土管に入るごとに飛ぶ面が変わるアンソロジー的宣伝マリオ。1:ガルナ 2:雪 3:Phantmile 4:ゆーだいデュン 5:ユウワン 6:Sirius 7:霧風 8:daiki 9:MarioCatEye 10:ふぁい 11:まっしー 12:みかちゅう 13:ゆーだいデュン 14:EXCEL 15:スノウアロウ 16:ジェームズ 17:眠 18:まっしー 19:pikamu 20:みうらかずよし 21:特別面 22:ガルナ ■ガルナ氏はのちにRETURNS!として復活させる「極道マリオ」などを作ったりメールマガジン〈天使の翼〉を発行していたり、さらに 〈Super Mario Ring 2〉の管理もしていた。
2004.9 βマリオ β氏(シリーズ10作目のEXは2007.9)HPInternet Archive
2005.2 ┃━┏┃(罫線)マリオ / orzマリオ 天津fan氏
2005.3 EXTRA MARIO BROS. ATA氏 ニコ動
スーパーマリオにメトロイドの要素を加えたうえに横(スーマリの面白さ)でも縦(スーマリ飽和状態をより遊ぶ)でもない斜め方向へぐっと引っぱるように作り込み、二次創作という域を出かねない外の光を見せかけた問題作。王道マリオファンからもハードマリオファンからも歓迎され、ユウワン氏に至ってはウェブ公開用の攻略マップまで作成。

スーパーマリオワールドとか でっていう とか知らないんで、その辺は裏組曲とかに飛んでください-。あとスーパーマリオワールドとかで一番特筆すべきなのはやっぱり全自動マリオだと思う。ただし、M.A.R.I.O.氏による「MARIO」という2010年に海外で投稿されたホラーな件は、個人的には好み(Lattice氏による【ゆっくり実況プレイ】呪いのマリオワールドをプレイ【MARIO】 / 【ゆっくり実況プレイ】続・呪いのマリオワールドをプレイ)。



上記年表より以前

1987 トンカチマリオ YouTubeおおたけけチャンネル
1991 スーパー真理ブラザーズ(スーパーマリブラザーズ)ver.7 by K1氏

冒頭の年表にあるように初の改造作品とされる「トンカチマリオ」が付属されていたトンカチエディター期というのが1987年以降にあって、それに関してはケイ1(K1)氏の 伝説の改造・開発ツール新リンク)を参照。この数ページに渡る非常に読み応えのある内容のなかから少しだけ引用させて頂くと〈この「トンカチマリオ」は、様々な壁抜けを中心とした裏技を使わないとクリアできない作品でした。(……)このマップ構成は、スーパープレイヤーに対する挑戦であると同時に、「スーパーマリオの裏技は、原作のマップ構成で実現できる範囲にとどまらず、無限の可能性を秘めている」という暗示を与えるものでした。(……)そして、その裏技を誰でも簡単に再現できるようなマップを作るのが、「スーパー真理ブラザーズ」のひとつのテーマになっています〉――この個所は核心的だ。

 

この開拓精神についての魅力については、「256W」への覚書と、「改造マリオ」のイマジネーション をぜひ読んでほしい。

 

改定 2020.2