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長持ちする家にするためにはどうすればいいのかを徹底研究!

『家』に関係する商品を中心に、とにかく長く使えるもの、お値打ちなものを
お伝えしていきます。

長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は、長持ちする構造材 構造用合板編です。

木造住宅では、

壁面のねじれを防ぐために「筋違い」
床面のねじれを防ぐために 「火打ち」

が使われます。

「筋違い」↓
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「火打ち」↓
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現在では、これらの材の代わりに構造用合板を使用することが多くなってきています。

これが壁用 構造用合板↓
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こちらが 床用 構造用合板↓
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構造用合板を使うメリットとして、

壁面では、
・外周の筋違いを減らすことができるため、グラスウールなどの繊維系断熱材や、カネライトフォームなどの、発泡系プラスチック断熱材の施工性がよくなる。
(発砲ウレタンや、セルローズファイバーは、筋違いがあっても施工性にほとんど影響なし)
・透湿防水シートの施工がしやすくなるため、雨漏りのリスクが減る。
・内部の筋違いも少なくできるため、間取りの自由度、将来的な可変性が増す。

床面では、
・上棟時に構造用合板が、作業スペースとなるため、転落等に対する安全性が高まるなどのメリットがあります。
・耐震性が大幅にアップする。

しかし、まだまだ最近になって浸透してきたものですので、年輩の大工さんの方など、正しい施工方法を知らない方も、多いのも事実です。

施工上の注意としては、

①正しい釘が使用されているか?
②正しい釘ピッチで施工されているか?
③合板と合板の間に、隙間があるか?
④釘がめりこんでいないか?

大きくこの4点に注意して管理する必要があります。


①正しい釘が使用されているか?

通常「N50」という釘を使用することを前提に、耐力計算をしています。
当然、この釘もしくは、同等とメーカーが認定した、メーカー指定の釘を使用する必要があります。
釘の頭が通常の釘よりも大きいのが特徴です。

そして、間違いが多いのが、この釘の仕様です。
内装下地に使う釘より値段が高いため、何もしらない大工さんは安い通常の釘を使います。
監督が、釘の事について知識がなければ、そのまま施工されます。
耐震性が落ちることは言うまでもありません。

②正しい釘ピッチで施工されているか?

一般的に壁は100㎜ピッチ、床は150㎜ピッチで、釘を打つ必要があります。
これは、スケールを当てて測れば、簡単にわかります。
実際には、もう少し細かい規定があります。
また使用する構造用合板によっても多少違いがあります。

③合板と合板に間に隙間があるか?

これも、施工ミスが多い部分です。
構造用合板も多少ですが、伸び縮みしますので、その分、あらかじめ隙間を作っておく必要があります。大工さんの習性でしょうか? 隙間なく仕上げてしまう方がいます。
これは、誰でも見たらわかりますので、ご自身の家を建築される方は、注意しておいて下さい。

④釘がめり込んでいないか?

これが、もっとも多い施工ミスポイントです。
大工さんは通常、空気の力を利用して釘を打つ機械を使用しています。
この空気が強すぎると、釘がめり込みすぎてしまいます。

めり込んだらいけないという事を知らない大工さんが驚くほど多い。
・調整が難しい

本当は緩めの空気圧で、少し釘の頭が出るくらいで施工し、最後手打ちで頭を沈めるのが、
ベストです。なかなか手間もかかりますので、あらかじめ、構造用合板を規定より厚いものを使用して、少しくらい釘がめり込むのを容認する方法もあります。

この4項目をしっかり管理する事で、耐震性の高い、長持ちする家を作ることができます。











長持ちする家 研究家 瀬崎です。

断熱材 ここだけの話 カネライトフォーム編

今回はカネライトフォームについてお話します。

カネライトは断熱材の分類で言うと、発泡プラスチック系になり、その中でさらに細分化すると、
押し出し法ポリスチレンフォームに属します。

難しく感じますが、見た目は発砲スチロールで、薄いピンク色をしています。
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1種2種3種と、性能で3グレードに分かれていて、3種が最高等級になります。

熱の伝えやすさの値、熱伝導率で言うと、3種は、0.028とかなり高性能です。

兵庫県(Ⅳ地域)で、次世代省エネレベル(長期優良住宅や、エコポイントをもらうのに必要な断熱性能)を、壁の断熱材の確保しようと思えば、わずか65㎜の厚みでクリアできます。

参考までに、高性能グラスウール16Kですと、90㎜必要になります。

長持ち基準からいいますと、経年変化(時間の経過と共に劣化する性能)も少なく、優れた断熱材と言えます。

気密性の点から言えば、施工する場所によりますが、少々難ありです。

施工する場所というのは、例えば、壁面に使用する場合です。

柱の外側に施工する外断熱工法でしたら、隙間なく施工することも容易ですので、大変すばらしい断熱材だと思います。

しかし、柱の間に施工する充填断熱工法で使用する場合は、何点か注意すべき点があります。

まず、可能な限り工場で断熱材をカットすることが必要です。

断熱材は、柱と柱の間にきついくらい隙間なく挟み込むのが理想です。

現場で大工さんがカットしているようでは、気密性はまったく期待できません。

工場でのカットを前提にすると、特殊な柱ピッチは、工場でカット対応できません。間取りの提案段階で避ける必要があります。つまり、プランの自由度が下がります。

また、たすき掛けのすじかいが外周にくるような場合↓
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この場合は、筋違いに合わせて、斜めにカネライトフォームをカットするわけにはいきませんので、施工自体不可能です。
設計段階で、すじかいをなるべく使わずに、外周に構造用合板を使用することで代用し、耐力を確保しなければなりません。

これらの点を考えると、

カネライトフォームの壁面使用は、外断熱工法に限定した方が良い

かと思います。(外断熱工法の是非については、別の機会に・・・)

では、天井や、床下に使用する断熱材としては、どうか??

工場でカットしてくることが前提ですが、床下には大変適している断熱材と言えます。

まず、断熱性能が高い。その上、湿気にも強いという特徴もあります。
ただ、シロアリに弱いという欠点がありますので、シロアリ対策を平行して行う必要はあります。

次に天井への使用ですが、こちらは、それほどおすすめできません。
熱に弱いという欠点があります。

炎天下の屋根裏の暑さは想像を絶する温度です。うまく小屋裏の換気経路が確保できている設計ならいいのですが、もし、うまく換気機能が働かないようですと、変形するリスクがあります。

同じ、発砲プラスチック系でも、ネオマフォームのように、熱に強いタイプを選ぶほうが無難でしょう。

しかし、ネオマフォームは高い・・・
コストパフォーマンスがもうひとつですので、長持ち基準からは、あまりおすすめしてません。


私の個人的な意見ですが、

カネライトフォームは使うなら断然、床下。
外断熱工法を採用した場合に限っては、壁面も可


というところですね。




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クオホーム 価値ある品質を追求する家づくり

大手ハウスメーカーでは高すぎる。でも「ただ安いだけの家」では不安。
そのどちらでもない「本当に安くて長持ちする家」をご存知ですか?

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長持ちする家 研究家 瀬崎です。


住宅の基礎工事で、技術者の間でよく話題にあがるのが、『基礎の一発打ち』です。

簡単に説明します。

一般的に住宅の基礎を作る場合、コンクリート打設工事は2回に分けておこなっています。

まず、一回目に、ベース部分。 基礎の根本になる部分を打ちます。

それから、何日かしてから、今度は、立ち上がりの部分を打つんですね。

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単純に考えて、2回に分けずに1回で打ったほうが、コンクリートが一体になって、強いような気がしませんか?

答えを初めに言うと、その通りで、1回でコンクリートを打った方が強い基礎ができます。

『なんとなく』のその感じは大変重要です。


では、なぜ、一般的に2回に分けてコンクリートを打つのでしょうか?

それは、

『技術的に難しい・・・』

というびっくするくらいわかりやすい答えになります。

コンクリートを流し込む型のことを型枠と言いますが、外回りの型枠は地面に固定できるのですが、内部の型枠は空中に浮かせて固定する必要があるのです。ここが難しいのです。

この問題がクリアできずに、多くの工事会社が、コンクリートを2回に分けて施工しているが現状です。
ですので、1回で打った方がいいことは、わかっているのです。


試しに、「どうして2回にわけて打っているのですか?」と聞いて見てください。

潔く、答える工事会社。適当な返事をする工事会社。もっともな理由をのべる工事会社。

答え方で、その会社の姿勢がわかります。


では、2回にわけてコンクリートを打つと、一発打ちに比べて基礎が極端に弱くなるのかと言うと、
私はそうは思いません。


鉄筋コンクリートのマンションなどは、当然、一発でコンクリートが打てるはずもなく、何回かにわけて施工されています。コンクリートを打ち継ぐ場所さえ間違えなければ、極端に強度が落ちるわけではありません。

それでは、2回打ちで何も問題がないのかと言えば、そうとも言えないのです

数年前に局地的な大雨が降ったことがあり、建物の周囲が地面から20cmほど水が上がりました。

その時、基礎パッキン工法で建てられた家が、床下浸水していたのです。

基礎パッキン工法というのは、従来の家にあった基礎の換気口の代わりに、硬質ゴムのパッキンを土台と基礎の間に敷き並べる工法です。
従来の基礎の弱点であった換気口を設置せずに、床下の換気量を増やすことができる優れた工法で、今では、ほとんどの住宅がこの工法を採用しています。

この工法で建てているので、換気口はありません。
そこから水が入ったわけではないのです。


基礎の打継ぎ部分から浸水していたのです。

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一度、床下に水が入ってしまうと、その水を逃がすのは本当に大変です。
蒸発して上に上がってしまうと、一階の床下を腐らせる要因にもなってしまいます。


一発打ちならすべて解決しますが、もし、2回打ちするなら、基礎の表面に防水処理するなど、浸水対策をしておくことをおすすめします。




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長持ちする家 研究家 瀬崎です。

基礎について。

昔と違い、木造住宅でも、工場での生産項目が増えてきました。

今や、柱や、はり、すじかいなどの構造材は、プレカット工場で加工する工事店がほとんどです。
加工場で、大工さんが何か月もかけて、きざみをすることは少なくなりました。

その方が、正確で、コストも安く、工期も短くなります。

しかし、依然として、基礎工事は現場での施工が主流です。

(クオホームではプレカット基礎工法という工場で基礎を作る工法を取り扱っております。
興味のある方には、詳しくご説明させて頂きますが、ここでは、一般的な基礎工法の話を続けさせて頂きます。)

基礎が、耐震性の面で重要だという事はみなさんわかっておられるはずです。

その重要な部分が、現場の施工にゆだねられているのです。

ここをしっかり管理することが、基礎を長持ちさせる、すなわち、耐震性の高い建物を建てるために最も大事な工程になります。

信頼できる工事店に工事を任せられれば、何もしなくてよいのですが、
「信用できない」「自分で管理したい」という方のために、簡単なチェック方法をお伝えします。

基礎は、鉄筋がコンクリートにしっかり覆われる事によって、長期に渡って性能を維持することができます。鉄筋の腐食を遅らせるためです。
これは、「かぶり厚さ」という点検項目になります。
つまり、「鉄筋を覆っているコンクリートの厚さ」を点検すると思って下さい。

コンクリートを打ち終わってしまうと、どれくらかぶり厚さが確保できていたかわかりませんので、コンクリートを打つ直前にチェックします。
型枠という、型の中にコンクリートを流し込みますので、その型の中心に鉄筋があるかを検査します。

鉄筋が中心にきている理想的な例↓
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建築基準法では、鉄筋から型枠までの内寸が4cm以上となっています。
これくらい、まっすぐに鉄筋が通っていれば、正直なところ測らなくてもいいくらいです。

鉄筋がどちらかに倒れていたり、ぐにゃぐにゃと蛇行していたりすると、要注意ですね。
4cmかぶり厚さが取れていない可能性があります。こういう箇所が頻繁に見られる工事店はおすすめできません。

気になっている工事店がありましたら、ぜひ、基礎現場を見に行ってください。

敷地に入って、メジャーで測ったりしたら怒られますが、この確認なら遠目で可能です。
型枠の中心にまっすぐに鉄筋が施工されているかを見るだけでいいのです。

もう一度いいます。ぜひ、基礎現場を見に行ってください。

*参考までに、いまだに立ち上がりの基礎幅が120㎜の基礎を施工している工事店がありますが、私の経験上、基礎幅120㎜では、かぶり厚さ40mmは確保できません。
検査するまでもありません。選択肢から外して下さい。
必ず150㎜以上の基礎を標準仕様にしている工事店に頼んで下さい。





クオホーム 価値ある品質を追求する家づくり

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長持ちする家 研究家 瀬崎です。


なるべくメンテナンス費用がかからない商品を探して家づくりをしているのですが、メンテナンス費が高額なものに目が行き過ぎて、メンテナンス発生率NO1と言ってもいい箇所を見過ごしていました。

それは何か?

タイトルで、バレバレですが、ドアの蝶番です!(笑)

通常、ドアの蝶番はこんな感じです。
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この蝶番だと、一年くらい使用していると、必ず、調整が狂ってきます。
特に、ガラス入りのリビングドアのように重量のあるドアだと、もっと早く狂ってきますね。

お引渡し後の点検に行ったときに何度も調整していますので、間違いありません。

でも、アフター点検を実施していない住宅会社もありますし、
蝶番の調整くらいで、わざわざ来てもらうのも気が引けるという方もいらっしゃると思います。

そんな心配事を一発で解決できるのが、この蝶番です。

名称はピボットヒンジと言います。

上枠と、下枠で固定するため、建具の重量に影響されません。
つまり、調整等のメンテナンスがほとんど不要ということになります。

ピポットヒンジの写真↓
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少しグレードの高い建具には、ラインナップに加わっています。

うーんまさに灯台元暗しでした。でも、今からでも遅くない。

それほど原価があがるわけでもないし、「長持ち」コンセプトにピッタリだし、

「標準仕様に決定!!」


というわけで、クオホームの建具は、すべて、ピボットヒンジになりました。(笑)



長持ちする家研究家 瀬崎です。

長持ちする断熱材

今回はグラスウールについて。

ウィキペディアより引用

グラスウール (glass wool) とは、短いガラス繊維でできた、綿状の素材である。建築物における断熱材として広く用いられるほか、吸音材(遮音ではない)としてもスピーカー等や防音室の素材として用いられている。防火性にも優れており、アスベストの代替材としても広く使われるようになった。


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昔の家はほとんどこの断熱材を使用していました。

最近は高性能グラスウールという性能の高い改良商品も発売されています。
普通のグラスウールと厚みが同じでも、高性能タイプのグラスウールは、ずっと高性能です。

営業マンが、「うちにグラスウールは厚みが100㎜あります!」といっても、それが普通のグラスウールだとしたら、性能で言えば、高性能グラスウールの90㎜よりずっと低い性能しかありません。

グラスウールを標準仕様にしている会社で家を検討されている方は、まず、高性能グラスウールなのかを確認して下さい。

それでは、もう少し詳しくグラスウールについてお話します。


一番の特徴は断熱性能の割に、他の断熱材に比べて、圧倒的に安いということ。

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これは、大変大きなメリットです。
住宅エコポイントや、長期優良住宅の対象となる温熱等級4という数値をクリアする必要があります。

高性能グラスウールを使用すれば、最も安価で、この数値をクリアできます。

それなら、なぜ、すべての会社が高性能グラスウールを使用しないのか?

それにはやはり理由があります。

例えば、単純に、性能を圧倒的にあげて、差別化したい場合。

グラスウールでも厚くしてけばそれだけ性能はあがっていくのですが、グラスウールが柱の間に施工するという特性上、柱の厚み分しか厚くできません。

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つまり、柱の厚みが高性能グラスウールの限界性能ということになります。(特殊な工法は除く)

お施主様の希望する断熱性能が、それ以上のものであったり、北海道のような寒い地域では、物足りないということもあります。

施工のむずかしさを理由に、他の断熱材を選択する方もいるでしょう。

断熱性能というのは、断熱材自体の性能と、確かな施工があって初めて発揮されます。
ここでいう確かな施工とは、隙間なく断熱材を充填できるかということです。

いくら良い性能の断熱材を使用しても、隙間があってはそこから熱の移動が起きてしまいます。

グラスウールは、隙間なく施工することが非常に難しい断熱材なのです。

建築の世界では、家の隙間をC値という数値で表します。

C値(隙間)は、値が小さいほど、隙間が少ない家、すなわち、気密性に優れた高性能の家といえます。
ここで詳しい説明は省略します。(もっと詳しく知りたい方は小冊子に詳しく書きましたのでそちらをご参考に)

グラスウールで施工した家では、C値で2.0以下にすることは大変困難です。
発泡ウレタンや、セルローズファイバーでは、簡単に2.0以下になりますので、グラスウールは気密性という意味でいうと、決して性能の良い断熱材とは言えません。

隙間が多いということは、エアコンの効きが悪くなる。当然、光熱費が高くなります。

設置価格の安いグラスウールを選んで、高い光熱費を払い続ける。
設置価格の高い発泡ウレタンや、セルローズファイバーを選んで、光熱費を抑えて、初期投資を回収する。

どちらがいいのでしょう?

実際、正確なシミュレーションをしないとなかなか判断がつかないところです。

シミュレーションするためには、住宅のC値(隙間)を把握しておく必要があります。

私が懸念するのは、グラスウールのC値です。

性能がどうこうという話ではありません。

現場監督の管理能力、大工の施工能力によって、C値に差がありすぎるのです。

すじかいが入っている部分は、施工精度に差が出る部分です。

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このように、すじかいがあっても、グラスウールの隙間が空かないように施工することが重要です。
ベテランの大工さんだからといって、施工が上手いとは限りません。



下の写真は悪い例です。

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あまったグラスウールを上下に継いで施工しています。
C値がかなり上昇しています。

グラスウールは製品の幅が数パターンしかないため、施工箇所の幅が、そのパターンに合わないと、現場でカットしたり、継いだりという作業が必要になり、どうしてもその部分の気密性が落ちてしまいます。


グラスウールを標準仕様にしている住宅会社で建築予定の方は、
下記⑤項目を希望して見ることをおすすめします

①C値を計測してもらう(2.2以下を希望する)
②外周に合板を貼り、すじかいは、なるべく外周にもってこない
③グラスウール施工後にスイッチやコンセントの移動をしない
④変則的な寸法の間取りにしない
⑤窓の大きさに注意する



理由
①施工精度に幅のある断熱施工に品質担保ができる
 5万前後の費用がかかるとおもいますが、十分見返りがあると思います
②すじかい部分の施工難度が高いため、グラスウールを施工する外周側にすじかいを持ってこないように設計すること  は大変有効です。壁倍率の高い外周合板(ハイベストウッド等)を、外周に施工すれば、すじかいをかなり少なくするこ  とが可能になります
③スイッチや、コンセント部分も隙間ができやすい部分です
④1mなら1m 910㎜なら910㎜で統一して設計しておけば、グラスウールの現場カットが少なくなり ます
⑤柱~柱の間にぴったりの窓を選べば、窓と柱の間の隙間が少なくなります。窓の横の隙間というのが グラスウールで は大きな弱点となります。この部分だけ、発泡ウレタンを施工するのも一つの方法です

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クオホーム 価値ある品質を追求する家づくり

大手ハウスメーカーでは高すぎる。でも「ただ安いだけの家」では不安。
そのどちらでもない「本当に安くて長持ちする家」をご存知ですか?

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長持ちする家研究家 瀬崎です。

今回は断熱材について

家作りを考える上で、断熱材の性能は、大変重要です。

まず、一定の性能をクリアしていないと、住宅エコポイントの対象になりません。

次に、エアコンなどの光熱費に影響があります。
高性能の断熱材が正しく施工された家では、実際、驚くほどのエアコンの使用料が減ります。

さらに、結露の発生と密接な関係があります。


住宅でよく使用される断熱材を大きく分類すると次の6つになります。


グラスウール
ロックウール
ポリスチレンフォーム
フェノールフォーム
硬質ウレタンフォーム
セルローズファイバー

各断熱材について、長持ち研究家の視点から、メリット・デメリットをお伝えしていきます。

不定期ですが…(笑)



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長持ちする家研究家 瀬崎です。

今回は屋根。

世の中は、すっかり瓦ブーム。

外観の流行というのは、分譲地の建売り住宅を見れば、すぐにわかります。
建売り住宅では、外観で気にいってもらえないと、話も聞いてもらえませんので、どうしても万人受けするデザインを選択せざるを得ません。
そうすると、建売り住宅が何軒も並ぶと、ほとんど同じようなデザインの家が並ぶことになります。
見事に瓦屋根が並んでいます。

10年ほど前の住宅では、カラーベストが主流でした。

ハウスメーカー以外の中小工務店が建てる家では、瓦はまだまだオプション扱いでした。

ここ最近は、洋風住宅が流行ってきたことと、瓦の値段が下がってきたことの両方の理由から、カラーベストの家は少なくなってきました。

私は、色褪せしやすいというデメリットが気になり、理由は違いますが、あまり勧めていませんでした。

しかし、最近、カラーベストにもいい商品がそろってきました。
ケイミューから出ている、グラッサシリーズのカラーベストは、なんと30年後の経年試験でも、色変化がほとんど目立たないというすぐれものです。
デザイン面でも洋風住宅に合うものが多く、問題ありません。
耐震性に関しましては、瓦よりもずっと軽いため、より安心です。

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太陽光パネルを後々設置しても、十分、耐震性を確保できるでしょう。
(パネルの固定方法については十分な配慮が必要ですが・・・)

話が少しそれますが、太陽光ブームに関して、気になっていることを一つ言わせて下さい。

筋違いがほとんど入っていないような間取りの住宅で、屋根材に陶器瓦のような重い商品を使っている家に、耐震計算もせずに、発電のメリットだけ説明して、300㎏から400㎏もある重量の太陽光パネルを売りつける業者が増えています。

家の耐震性というものを考えると大変心配です。

太陽光発電を検討される方は、値段で比較する前に、耐震性のことまで考えてくれている業者かどうかをまず見極めて下さい。


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長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は間取りの話。


『子供が小さい時は、間仕切りを設けず大きな1部屋として使い、子供が大きくなったら、後で間仕切り壁を作って、2部屋にできるようにすると便利ですよ。』というアドバイスをよく聞きます。

準備といっても、天井に木下地を入れて、入口ドアを2箇所設置するぐらいですので、工事費もそれほどかかりません。

10年くらい前は、私自身もお客様に同じようなアドバイスをしていました。


たしかに、さらっと聞くと、いいアドバイスのよう思えます。

しかし、本当にそうでしょうか?

この10年の間に、家を建て、子供を2人持ったことで、私の考えも変わってきました。


2階建ての戸建て住宅で最もポピュラーな間取りを例にお話しします。


1階 LDK+1部屋+水廻り
2階 子供部屋2部屋+寝室+納戸


私の家もほぼ、このようになっています。


冒頭にお伝えしたアドバイスに従ってみると、



2つの子供部屋の間に壁を作らず、1部屋の大きな部屋としておいて、将来的に仕切る



このやり方で、よく言われるメリットが

「子供が小さいうちは、兄弟で一緒に遊ぶので、1部屋のほうがいい。」



しかし、私はデメリットの方が多いように思います。

① 子供が小さいうちにはそもそも2階にあがることがほとんどない。

② 後から壁を作る工事に、最低10万円は必要になる。そして工事が必要になる時期が、学費や、家の修繕費等でもっともお金が必要な時期と重なってしまう。

③ 子供は、すぐにいなくなってしまう。もし、遠方の大学にいくことにでもなれば、間仕切りの壁が必要な期間は実質6年くらいしかない。(中学からの6年間)

④ 部屋が広すぎてエアコンがきかない。(かといって2箇所つけるのはもったいない。)



今、私が思う一番ベストなアドバイスは、

初めから壁を作っておく。

そして、ここからがポイントです。

その壁の中には、柱を設置しないこと。

つまり、構造上重要な柱を設けずに、梁を大きなものにしておき、将来的に壁を壊して、簡単に
一部屋にできるように準備しておくことです。

子供が、家を出て行ってしまってからの方が、長いのです。

家は、子供のためではなく自分のために建ててください。

子供部屋をなくして、ひろい大きな部屋で、何か趣味に没頭したり、新しい仕事場として利用してみたり、考えただけでも楽しくないですか?
孫たちのための広いキッズルームというのもいいかもしれません。

参考なればと思います。


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長持ちする家研究家 瀬崎です。

長持ちしない基礎補強の2回目です。

1回目を読まれていない方は、→ 長持ちしない基礎補強①

まだ嫁さんにも話せていない基礎補強の話の続きです。

私の買った土地は、地盤調査の結果、軟弱地盤ということが発覚し、10mの長さのセメント杭を打つことになりました。

セメント杭といってもセメント製の杭を打ち込むわけではなく、まず専用の重機で地面に穴を開けて、
その中にセメントを流し込むといったイメージです。

それが固まればセメント製の杭ができあがるという理屈です。

しかし、ここに大きな問題があったのです!!

2003年1月1日に土地評価に関する方針で、次にあげる算定方法が適用されました。

「土壌汚染」「埋設物」の有無をチェックし、もし発見されれば、土壌汚染の浄化作用や埋設物の撤去費用を差し引く。

これはどういうことか?

セメント杭は埋設物です。

つまり、セメント杭で補強した土地は、評価が下がってしまうということです。

まだ、マンション用の土地など大型物件でしか適用はないようですが、この流れは戸建て住宅用の40坪程度の土地にも向かっていくと思われます。

よく考えてみれば、私どもの会社でも、解体時に、地中に、解体前の建築物の基礎等が出てきた場合は、地中障害といった項目で、追加で施主様に追加費用を頂いております。
これは、ほぼすべての住宅会社でも同じでしょう。
契約書にも地中障害等が発生した場合は、別途費用を頂きます。と一文が入っているのではないでしょうか?



実際の事例
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解体することまで、頭になく自分の家の際には、何の抵抗もなくセメント杭で補強してしまいました。

でも、わからないですよね?

何かの事情で引っ越すことになるかもしれないし、息子のために建て替えるかもしれません。

もし、あの時、これからお話する、『セメント杭以外で地盤を補強する方法』を知っていれば、
迷わず、そちらを選択していたでしょう。

では、セメント杭以外ではなく、どういった方法があるかお話します。

「天然砕石パイル工法」

HySPEED工法』で検索してみると、多くヒットします。


硬化剤を使用せずに、砕石を圧縮して杭を形成する工法ですので、埋設物扱いにならないのです

鋼管杭やセメント杭のように劣化もありませんので、先にお話しした経済性に加えて、耐久性にもすぐれた工法です。

もちろん住宅瑕疵保証会社の認定工法でもありますので、保障面でも安心です。

私たちの住宅会社クオホームでもすぐに採用することに決めました。



私の家の杭も砕石杭で打ち直したい・・・



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