【復刻版】「英会話」に悩む全ての英語学習者の方々へ! | ニッポンを元気にする英語!

ニッポンを元気にする英語!

日系企業で計4回10年超の海外生活を経験(注:その後外資系企業を経て独立起業)する中で、世界における日本のプレゼンスが年々落ちてきていることに強い危機感を覚えています。英語学習に資する情報発信を通し、少しでも日本人の実用英語力の底上げに貢献できれば幸いです。

一般に、「『話し言葉』と『書き言葉』は違う」と言われます。もちろん、英語もまた然りで、英会話では、あの「松本道弘先生」が40年以上も前に名著「giveとget」でも取り上げられた、いわゆる「口語英語」が使われています。

 

口語英語の特殊性は、その中で圧倒的な頻度で使われている「基本動詞(small words)」にあります。基本動詞としては、上述のgiveとgetが代表的ですが、他にも「go」「come」「take」「make」「put」など20数種類あります(注:捉え方/数え方により諸説あり)。

 

ところで、この基本動詞の中に皆さんが知らない単語があるでしょうか?およそ中学(義務教育)から英語学習を続けている方なら、きっと知らないものはないはずです。

 

ではなぜ、(基本動詞が多用され分かりやすいはずの)口語英語を難しく感じてしまうのでしょうか?それは、「基本動詞だけでは(多くの場合)文意がきちんと定まらない」からです。実際には、基本動詞の後に続く「副詞/前置詞」が意味の骨格を決めているのです。

 

基本動詞と副詞/前置詞との組み合わせ(例えば「get on」など)は「句動詞」と呼ばれています。皆さんの多くは、「句動詞は熟語表現(イディオム/慣用句)だから一つ一つきちんと暗記しなさい」と言われて愚直に実践するも、その「膨大な組み合わせの数」に圧倒され、やがて挫折してしまったのではないでしょうか?もちろん、かくいう私もその例外ではありませんでした。

 

「この基本動詞にはこんな熟語表現がたくさんある」的ないわゆる「動詞中心のアプローチ」は、基本動詞と副詞/前置詞の全ての組み合わせを記憶することを「強要」します。

 

これに対して、「副詞/前置詞中心のアプローチ」は、副詞/前置詞の共通イメージをまずしっかり把握した上で、「微妙なニュアンスの違いを編み出す基本動詞」との組み合わせを理解・学習させるようにします。

 

以下に解説するように、英語学習者にとって「両者の学習負荷の違い」は歴然です!

 

L:基本動詞の数、M:副詞の数、N:前置詞の数(例:各20種)とおくと、前者のアプローチ(丸暗記)の場合は「L*M*N(8,000通り)」の組み合わせとなり、後者のアプローチ(共通イメージによる理解)の場合は「L+M+N(60通り)」で済みます。※句動詞の「ほとんど」は慣用句ではありませんが、「覚えるしか方法がない本当の慣用句」も少ないながらも存在することは、念のため申し添えておきます。

 

++++++++++

 

【追記】

 

「英語脳メソッド」の基礎をご紹介し、日々の訓練機会をご提供するために、新しくインスタを立ち上げました!よろしければ、ぜひ一度覗いてみてください😊