■ 独占公開!『花音(カノン)』制作ノート | なるほど!ザ・ワールドスタンダード

■ 独占公開!『花音(カノン)』制作ノート

クローバー鈴木惣一朗伯父より、ニューアルバム『花音(カノン)』制作ノートが届きました!現時点では、このブログ

だけの独占公開となります。アルバム発売以来、もう何度も『花音(カノン)』の音楽世界を体験しているという

みなさんも、惣一朗伯父自身の言葉で語られる『花音(カノン)』、是非チェックしてみてください・・・。

(QUIETONE.NET編集部)


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「Canon/World Standard 制作ノート」 鈴木惣一朗


*前作『ALABASTER』から、数年の時間が流れました。その間、ぼくは、ワールドスタンダードのことはすっかり

忘れ、いくつものプロデュース業に集中していました。そんな中で、一昨年、印象に残る仕事がありました。

映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の音楽制作です。そこで体験したことすべてが『Canon』への引き金と

言えます。劇中、吉田大八監督から、湿度のあるメロディ、短調の曲を多く望まれました。そのため、半世紀に

渡る新旧のイタリア映画を一気に見ることになり、ぼくの感情は溢れ出しました。イタリアは郷愁の国です。人生

の「明るさ」と「悲しみ」/「希望」と「絶望」を唱う国です。こころに残った映画は3つ。『ライフ・イズ・ビューティフル』

『息子の部屋』『灯台守の恋』。音楽はすべてニコラ・ピオヴァーニでした。映画の仕事を終えても、ピオヴァーニ

のメロディはこころから離れず、ずっと抱きしめていました。そして、『Canon』へと少しずつ少しずつ。ぼくは歩き

始めたのです。


1 雪の翼 Snow Wings
タイトルは泉鏡花の引用です。制作途中、生まれて初めての歌舞伎(坂東玉三郎演出「高野聖」)鑑賞をした後、

出来た曲です。当初は、雪に翼が生えて、原野を突っ走る、そんな超自然的な妖怪変化なイメージでしたが、

仕上がりは、やはりイタリアの太陽のような明るさに満ちあふれました。

2 奇蹟の丘 Miracle Hill
アコーディオンとマンドリンはイタリア音楽の基本ですが、とにかく、この楽器さえあれば大丈夫という気持ちで、

アルバム制作をしていました。乾いた音楽が多い今、湿度のあるメロディ、愁いのあるハーモニーを作りたかった。何に対して、どこに対して、ではなく。「郷愁」ということを面と向かって突き詰めたかった…作っている間、

ずっとそんな気持ちでした。

3 輝く水  Glittering Water
ブラジルの鬼才エグベルト・ジスモンティのコンサートを見て、衝撃を受けた後、ギターのモチーフをすぐに作り、

ティコ・ムーンのふたり(影山くん&友加さん)に聴かせ、3人であっという間に出来たものです。6曲目の「輝く陽」

と対になっています。

4 親愛なる日記  Precious Diary
先にあげたニコラ・ピオヴァーニのカヴァーです。おかしな監督ナンニ・モレッティの映画『親愛なる日記』で、

少しだけ流れる曲です。メロディがとにかく好きで、自分がライヴ・サポートしたシンガーの客出しBGMでよく

流していたのですが、「ワールドスタンダードの曲ですか?」と質問されたこともあり、いつかカヴァーしようと

思っていました。

5 花音 Canon
基本モチーフは、数年前依頼された、あるケーブル・テレビのジングル音楽です。30秒ほどのものを依頼され、

ハワイの8弦ウクレレでさっと作ったのですが、何故か気に入ってしまい、暇があると自宅で弾いていました。

自分らしいというか、まさにワールドスタンダードの音楽に間違いないというか。今回は、アルバム・タイトルにまで

昇格しました。

6 輝く陽 Glittering Sunshine
ひとつのあるモチーフ、フレーズが繰り返され、その心象風景がハーモニーや楽器で変わってゆく。映画音楽の

世界ではライトモチーフという言い方もされ、エンニオ・モリコーネなどが得意な手法ですが、今回、特に意識して

作ったものです。3曲目の「 輝く水 」のアンサーソングになっています。

7 魔法  Magic
『Canon』は収録曲は10曲ですが、実は16曲に及ぶレコーディングが行われました。1/3の楽曲をアウト・テイクにしたのですが、「魔法」は没にしようかと迷う度に、別のアイデアが沸き、最終的に残ったものです。ヴァイオリンのフレーズは譜面を逆から弾いてもらい、リヴァースして元に戻すという、徹底的にビートルズ的なアプローチにしました。

8 黙って愛して Love me silently
新旧のイタリア映画を調べている中で、気になった古い古い歌曲です。「鉄道員」のテーマで知られるカルロ・

ルスティケッリの作品で、幼少時にラジオから流れた、この暗い暗いメロディをぼくは好きで、家路の途中よく

歌っていたのでした。小さな懐かしい発見でした。

9 アーユルヴェーダ  Aayurveda
犬童一心監督の映画「グーグーだって猫である」のために細野さんが作った愛らしいモチーフ「アーユルヴェーダ」です。今年の初めに、細野さんからデモを頂いてから、とても気に入っていて、今回『Canon』用に再アレンジしてみました。まるで、このアルバムのために用意されたような自然な仕上がり。ワイン・グラスでグラスハープにも挑戦してみました。

10 親愛なる日記 II Precious Diary II
『Canon』のラストは、ピオヴァーニと決めていました。とても不思議な曲です。原曲は素朴なムードなのですが、

この曲に潜む静かな高揚感が大好きです。ワールドスタンダードが、次に向かう音楽のフロンティアが、曲の

終わりに見えたような気がしています。よろしくお楽しみ。


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