伝説のベル・プレ その1 | クードポールのブログ

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去る8月23日は、この写真の胡英二郎氏の3周忌でした。

かっこいいでしょう、34年前の写真です、このポーズ、石原裕次郎のようでしょう。

この人が私の料理の師匠です、わたしは大阪生まれの大阪育ちなんですが、大学

1年の夏に、同級生の紹介でその方の親戚がやっておられた、長野県白馬村のペンション

にアルバイトに行きました。そのペンションの隣に新しくできたのが、白馬プチホテル ベル・プレでした。

そして、次の夏休みもまた白馬にアルバイトに行きました。そのとき、オーナーの胡氏と知り合いました。

そのときの衝撃というか、憧れというか、この人の下で料理の勉強をして、料理人になろうかと、思いました。

21歳の時です。親に相談すると、もちろん大反対、友達に話すと、大学は辞めんほうがええやろ、休学して

行ってみたら、という意見でした。でも私は2年の2月で大学を辞めて、白馬 ベル・プレに行ったのです。

その当時1975年ごろ、サーファーブームがあったり、街ではディスコができはじめ、私もよく行きました。

でもなんか大学生活にも満足できず、なにか打ち込めるもの、を探していたと思います。

その時、私はジョンデンバーが好きでした。よくステレオでLPを聴いていました。

そのなかで彼が歌うカントリーロードという曲があり、その中の歌詞と白馬というのが私の中で、田舎で暮らそう

という、決心をさせたんだと思います。非常に単純な動機だったと思います。

でも、この時から私の一生の仕事がはじまりました。



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緑の前のとんがり屋根のプチホテル

この時代、まだ日本にオーベルジュ(美味しい食事ができる旅籠)という言葉は、入って来ていないと思います。