今年は遂に私が実家で大爆発してしまった。
今年も実家ですき焼きをすることになった。
正直、私は実家ですき焼きをしたくない。
そもそも姉が甘い料理が嫌いなのですき焼きは好きではない。
そこを配慮してなのか、母ミチヨがお手製割下を作るが味が全然足りない為、それを使って作ったところで姉が893のように文句を言う。
で、そこから姉がお店のようにすき焼きを振る舞うようになったが、それもさしてうまくいかない。
6人それぞれに肉を1枚ずつ焼いて砂糖、酒、醤油をかけていき、それを半生状態でくれるのだが、姉以外は皆、お肉にそこそこしっかり火を通したい。
で、もう少し火を通したいと言おうものなら肉が硬くなる!と叱られる。肉の美味しい食べ方をわかってない、と言われたりもする。
許して、そこまで食べ慣れてないんで…
で、その辺りで母ミチヨがキレ出してごった煮のすき焼きを作り始める。
と、今度は姉がブチ切れる。
すき焼きと言えばそんな感じ。
で、どちらにしても美味しかった事はないので、今年はもうすき焼きはしたくない旨を何度も母親に伝えた。
それでもやりたいと言うので、ここはもう市販のすき焼きのタレで作る条件の下ならと折り合いをつけた。
そこから、いざ、すき焼きの時間になったので、今年は私が、と下準備をして、さあ、すき焼きのタレをかけるぞ!と母ミチヨが買ってきたタレを見ると
うん、何かが違う。
つゆ やん!
一応やってみるも、よくわからない。
私、料理上手でないんで…
結局、味が薄いんだか何だかで、母親がこれに砂糖や醤油をかけ始めた。
もうなんか、ほんとに嫌になって。
そうなると、もれなくまた姉のうんちくも始まるだろうし。
ついでにこの時既に母親のすき焼きのうんちくが始まり、
「あんたは多様性がない!!私はおじいちゃんの美味しいすき焼きも知ってるし、どんな風でも食べる」
って、よく言うわ!
昨年までのすき焼きバトルは何だったんだ!!
こちとらあなた達2人がケンカしても黙って食べてだろ!
「ここは私のキッチン。黙って出されたもの食べなさい」
それはわかる!
なら、いちいち、美味しいでしょ?って聞くなー!まずいんだー!!!!
筍の煮物と唐揚げ以外まずいんだー!!
たまに例外もあるけど、基本母親の思いが強すぎて食べててしんどいんだ!
砂糖が悪が強すぎで、ぜんざいなんて不味くて食べれたもんじゃないんだ!甘さより塩気がして気持ち悪いんだ!
わかる、そこは理解してる。
だから料理に砂糖を使わないポリシーはどうぞ貫いてください。
でも、年に数回も食べないぜんざいはもう少し甘くてもいいのでは?
年末の手巻き寿司の酢飯ぐらい白米にしてくれ!
ずっと黙ってたけど、胚芽米と黒酢のおかげでお米が何かの幼虫に見えるんだ!
喉越しもザラザラして、食べてて苦しくなるんだ。
白米より胚芽米や玄米がいいのもわかる。
でも、たまの手巻き寿司だよ?
気がついたら
「この家で美味しいすき焼きなんか食べたことない!」
と叫び
「黙って食べろと言う相手は私だけじゃないはずだ!!!」
と言って、実家を飛び出した。
車に乗ると長宗我部が追いかけて来て助手席に乗り込んだ。
そして一旦一緒に自宅に帰る事になった。
長宗我部は横でずっと優しい声をかけてくれていた。
たぶんたくさん暴言も吐いていた。
でも、私が1番したかったのは、母親も高齢だし、自分も常日頃そこそこ疲れているので、お正月の1日ぐらいは微量栄養素を忘れて、格別に美味しくなくても万人受けするように作られたタレを使用して、普通に美味しいと思えるものをみんなでただただゆっくり、姉の怒号を聞かずに穏やかに食べたかっただけなのだ。
長宗我部は
わかってるよ
と言った。
ありがとう。
は〜、自分思いとは裏腹に結局は自分が怒ってしまい台無しだ。
ただ、私が爆発したおかげ?で、今年は姉が穏やかだったらしい。
姉は同居しているので、結局これで結果オーライ、
なのか???
二人で私の事をネタして仲良く過ごしてくれたら本望です。