@阿佐ヶ谷アルシェ
駅に着くまで忘れてたのですが、今月バク袖のイベントに行ったのも阿佐ヶ谷でした。
しかも、アルシェ、バク袖のイベント会場であるロフトから徒歩30秒のところに。
おかげで到着時間ギリギリだったのですが迷わず行けました。
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石部雄一
久保亜沙香
井上賢嗣
紅葉美緒
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ストーリーについては熱海殺人事件をググってもらうこととして。
以前、別のキャストの売春捜査官を観にいったことあるですが、生々しい舞台だったという印象しか残ってなくて、ほぼ初見と言ってもいいこの作品。
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冒頭のがなりながら電話する石部さんのところから作品に引きこまれてしまうあの圧倒感。
台詞が早口で独特な言い回しであったり、方言であったり、あとは作中の用語が初演44年前ということで古いものもあったんで、やや聞き取りにくい台詞もあったんですが、そんなこと気にならないくらい作品に引きこまれていきました。
強いていうなら仕方ない点もあるとはいえ、最後列での観劇だったので、音響さんか照明さんかが進行を確認するためなのか割と静かなシーンで台本らしきものをめくる音が結構聞こえてきたことと1度BGM流すタイミングを間違えたこととシリアスなシーンで誤って暗転しかかったところは集中を乱されたかな、とは思いましたがその辺はまぁ。
あとは醍醐味だと言われたら申し訳ないんですがJ-POPが立て続けに流れるシーンはいまいちどうかなとは思いました。曲を何度もぶつ切りにする割りには多用するなぁ、と。
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ストーリーとしては皆さん基本怒鳴ったような芝居なので、石部さんが序盤からもうガラガラ言ってるのがもはやスゲェな、と。全身全霊この作品にぶつかってるんだなと思いました。
井上さんもよく通るその声は格好良かったです。
久保さんも1人女性ということでこの荒々しいとも言えるような芝居なので埋もれてしまうのかと思いきや、逆で。1人女性という特性を生かしながらこの芝居の中でちゃんとしっかりとした立ち位置を確立されていて本当に凄い役者さんだなぁと思いました。
誰がというわけではなく皆さん早口で感情のこもった台詞が完璧だし。
紅葉さんも初めて拝見するし、SNSなどの画像では今風のあんちゃんな感じなのに舞台に立ってる彼の姿は情けない役でもあるのに格好良くて凄かった。
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そういえば、前述のBGM間違えのとき、石部さんがアドリブでキョロキョロして「え、音ミス?」って雰囲気を笑いにかえてしまったのは流石でした。
ただ、携帯を逆パカしたシーンで携帯の破片が石部さんの髪の毛に絡まってしまったところでちょっとお客さんがクスクスなってしまったのですが。
あとはシリアスなシーンでも随所に笑いが散りばめられていて、重苦しい雰囲気にならないのも見やすくて良かった。「石部雄一、木村伝兵衛と同い年になりました」とかタキシードを脱ぎ始めてそれを制止されて「早く止めてよ、これ着るの大変なんだから」みたいなことを言ったり(後ろで久保さんがマジ笑いっぽかったのでアドリブなのかな、と)
「掃除屋レイちゃん」でもアドリブで共演者笑わせていたような。
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あと印象的なのは色っぽいシーンですかね。
水野朋子と木村伝兵衛のイチャイチャシーンはちょっとドキドキしましたw
台詞でも2人の関係だったりが説明されたり、
そういえば熊田なのか井上さんなのか知りませんがスマップ歌いながらド下ネタ放り込んで来たり、女の服破いて頬叩いてどうのこうのってシーン、あれもアドリブっぽくて面白かったなぁ。石部さんに「あと2人」とか言われてちゃんと残り2人分やって息上がりながら次のシーンに入ったり。そういえば熊田がいなくなったときに木村と水野で「あいついないと次のシーンいけないんだよなぁ。……とりあえずイチャイチャするか」みたいなシーンもあったw
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そんな荒っぽいシーンや色っぽいシーンを経て、物語は終盤、事件の真相のシーン。
水野が殺害された女性を演じて犯人である大山と対峙するんだけど、
このときの紅葉さん良かったなぁ。後には引けない感というか切羽詰ってるというか
ダメなんだけどなんか憎めないというか、辛いシーンではあったけど見事だった。
あとは久保さん。水野のときの色気やクールな雰囲気と変わって
やっぱりこちらもどこか追い詰められたような演技が素晴らしかったです。
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そういえば久保さんといえば、ここを触るとと言われて木村から鼻頭を触られて感じてしまうシーンの可愛さや、熊田に同じことをやられても微動だにせず「ふふっ」と笑ういたずらっぽさ?や水野が低く「フフフ」と笑って木村などに指摘されるところだったり、木村と水野が初めて一夜を共にしたときの回想とカワウソ似の女将のモノマネと、コミカルなシーンも良かったです。
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そして水野のウェディングドレス姿でしょうか。
クライマックス、静岡へ嫁ぐ水野がドレスで木村の前に現れるシーン。
だけど、木村は「女にお願いするなんてことはできない」と行かないでくれとは言えない。だけど「あなたが幸せになっていても会いたくなったら抱きに行きます(だったかな)」という別れ際の台詞はとっても良かった。
いやそもそも木村伝兵衛という人は言動も行動もめちゃくちゃだし、熊田に対する扱いは酷いけど、どこか憎めないというかカリスマ性の強い男なんだなっていうのは凄く伝わってきて。
それが石部さんにピッタリというか。石部さんがそのカリスマ性をまといながら演技してるような感じがしました。
久保さんもですけど、観てきた作品の中で1番生々しい作品だっただけに「ここまでするんだ」とか「こんなにすげぇんだ」とか改めて感じることができたというか。
だからといって例えばENGの次の作品でこういうことしてほしい、とかじゃなくて、本当に作品によってカラーを変えられる素晴らしい役者さんたちなんだなぁと思いました。
久保さんがカーテンコールで言ってた「すぐはやりたくないけどまだやりたい(大意)」ってのが役者さん的にズバリ当てはまる作品なんだろうなぁ、と。
挨拶でいえば井上さんの「前回の石部伝兵衛が4年前だったので今度は2021年に」というのも期待させますしw
石部さんの「これからも大きな劇場ではなく小劇場でこの作品(だったかな)をやっていきたい」って言うのもグッときました。
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売春捜査官を観たときにも感想に書いていたんですが、この作品を現代を舞台にして上演するにあたって犯人などの設定はやっぱり変えちゃいけないのかな。
もしくは44年前の設定でいかない理由ってなんだろうな、とふと。
作中、30代の刑事が売春婦とポン引きの子でとか1万8千円もあれば2人でなんとか暮らしていける、という台詞があるのに「スカイツリー」という単語が出てきたり、携帯電話が出てきたり。
これはある種、この作品を上演するうえでのお遊びみたいなもんなのかな。
もしくは熱海殺人事件という作品の中で存在するパラレル時空みたいな。物価そのまま技術進歩。みたいな。
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とにかくとてつもなく熱量のある舞台で、話がわからなくてもなんでもいいから
とりあえずあの場で観てほしいなと思った作品でした。
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終演後はブロマイド購入して、久保亜沙香さんにご挨拶。