前回からの続きでSREDの話です。
SREDは大きく分けると、原因なく生じる「①原発性SRED」と、何らかの原因があって生じる「②2次性SRED」の2種類があります。平成28年に国内で行われた調査では、①は20歳台に多く、②は40歳台に多かったとされています。
SREDの原因ははっきりとはわかっていませんが、睡眠の前半(寝付いて3時間以内)に多くみられることがわかっています。この時間帯の睡眠は、本来は「脳も体も全体が深~く眠っている睡眠」のため勝手に動きだすことはないはずなのですが、不規則な睡眠習慣や寝不足などが続くことで「脳の中の一部は起きているけど一部は寝ている睡眠」になってしまいます。
ですので、一応、医師の立場としては「規則正しい睡眠に戻してぐっすり寝ましょう!」…とは言うのですが、ちょうど働き盛りの20~40台の方(私自身もそうです)に仕事時間を削ってでも寝ろと言うのも酷な話。という話を患者さんとしていると、「じゃあ、睡眠の質を上げる薬はありませんか?」とか「お酒飲んでぐっすり寝たら大丈夫ですかね?」とか聞かれるわけですが……続きは次回。