「そもそもビスフォスフォネート系を施設で使うのが大変ですよ。空腹時服用だし、管理が大変だ。」

そうですよね…他にもいるみたいでやってくれてはいるけど。母さんは空腹時に放り込まれるから、気になって噛んでしまうらしいのね。

「私のおすすめは注射ですね。今は半年に1回とかありますし。」

「カルシウム飲まなくてはいけないけど、内服より確実に効果ありそう。施設で打ってもらえないですかね。」

確かに…往診医が注射してくれたら嬉しいけれど、看護師がいないグループホームでは「注射のために通院」と言われるかしら…。

しかもカルシウム剤が付いてくるけど、

これは噛んでも大丈夫なものだった!

やってくれるかしら…。
ホームに話してみよう。


母さんの飲んでいる骨粗鬆症の薬は
ビスフォスフォネート系
に分類されるのですが、これらは「粉砕禁止」
でもあります。

でも母さんは口の中で粉砕しているわけで…。

幸い私の職場は薬局です。
おそるおそる仲間に聞いてみた。
どう思います?

「ダメでしょうな。食道潰瘍とか大丈夫ですか?」

やっぱりダメだよね〜。とほほ。

次に検討したのは
「エビスタ錠」「ビビアント錠」

これらは
閉経後に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下したことによってバランスを崩した骨の代謝を正常に近づけます。その結果、骨量の低下を改善し、骨折の危険性を減らします。
通常、閉経後骨粗鬆症の治療に用いられます。

ビスフォスフォネート系とはまた薬理作用が異なるわけですが、やはりOD錠はありません。

「でもこれらなら粉砕している人はいますよね。」

1日1回食後の内服、だけど「フィルムコート錠」

これが問題。
だいたいフィルムコートなんてされている錠剤は粉砕したら苦いです。。。
他に複数OD錠があったら、味は紛れるだろうか。

圧迫骨折と手首の骨折、2回も骨折している母さんにどんな薬なら続けられるのか、決められないー。
母さんとスタッフを乗せたタクシーを見送ったあと、兄とご飯を食べながら話しました。


兄「OD錠という言葉が分からなくて、ググってしまった。あれは水無しで飲める錠剤なんだな。苦くないのか?」

私「そうです。噛み砕いても大丈夫な錠剤。トローチみたいに唾液で溶けるし、苦味が出ないように甘い味がついている。いちご風味、とか。」

OD錠にでも飲めない人は多々いる。
錠剤を異物と思い口から吐いてしまうようになると、粉末にしないといけない。

噛んではいけない錠剤もあるが…多分噛んでいるのだろうな。

兄と別れたあとではあるが、薬がどうなっているのか、ホームでおくすり手帳を確認しました。


精神科の薬はみんなOD錠になっていました。

問題は…内科の方の薬でした。


全部OD錠がない。
リセドロン酸ナトリウムに関しては、先程話した「噛んで欲しくない錠剤」
ゼリーの剤型もあるが、それすら「噛んで服用しないこと」と書いてある。

理由は以下の通り。

(*注)口内炎・食道炎・胃炎をさけるため、起床してすぐコップ1杯の水で服用する。噛んだり、口の中で溶かしたりせず、すぐに飲み込む。寝た姿勢で飲んではならず、服用後30分は横にならず、食事もさける。

添付文書から、引用しました。

無理だよね。
認知症があるのにこんなルール守れるわけない。
この理由から粉砕もしてはいけない。

そんな薬なんです。