宇宙戦艦ヤマトといえば波動砲。というイメージがあるが、1974年から
放送されたTVアニメ第1シリーズの全26話では、実は4回しか放たれて
いない。
第1射 木星の浮遊大陸を消滅させた。
第2射 オリオン座 α星で行く手を拒むプロミネンスを吹き飛ばした。
第3射 バラン星で人工太陽を破壊した。
第4射 ガミラス星で海底火山脈を撃ち、大噴火を誘発して星を崩壊させた
このうち、もっとも威力があったのは、浮遊大陸を破壊した第1射だと考えられる・・・。
一方、かめはめ波が破壊したもっとも大きなものは、なんと月である。
ただし、月の消滅は、主人公の悟空ではなく、彼の師・亀仙人によって行われた。
第21回天下一武道会で、亀仙人は、弟子の悟空とクリリンが簡単に優勝して
慢心するのを防ぐため、ジャッキー・チュンと名乗って出場した。準決勝で
クリリンを下し、決勝戦で悟空と対戦する。試合中、悟空は満月を見て大猿に変身し、
武闘場を壊し始める。亀仙人は観客を守り、悟空を元に戻すために、
「かめはめ波最大出力」で月を跡形もなく破壊したのだ・・・。
すると、波動砲とかめはめ波の威力比べは、浮遊大陸と月を破壊する
エネルギーで決まることになる。もちろん、それが彼らの破壊できる最大のものとは
限らないが・・・。
備考:この内容は、2016-12-2発行 (株)KADOKAWA
柳田理科雄著「空想科学読本14」より紹介しました・・・。

