デヴィッド・リンドレーが昨日、亡くなったという。
鬼才であった。
盟友であったライ・クーダーとの2人だけのライブもエル・ラーヨ・エキスのライブも楽しかった。我々、いい年をした夫婦2人は観客の中で思いっきり浮いていたけれど。
かつて仕事の一環でFMのディスクジョッキーをしていた時分(かれこれ40年前になる)、エル・ラーヨ・エキスのアルバム「化けもの」の中の「Twist and Shout」のカバーを番組テーマ曲にしていたこともあった。
気に入りのミュージシャンであった。残念だ。
このブログを書き始めたごくごく初期の頃、彼について書いた一文がある。もう12年以上前だ。一部だけ載せる。
彼は、スライド・ギターの名手だがフィドル、バンジョー、マンドリンなど、様々な弦楽器を演奏する。ジャクソン・ブラウンの相棒役として長らくJ.Bを支えたし、ライ・クーダーの初期のアルバムでも彼の功績は大きい。ブルースからワールドミュージックまで多彩なジャンルの音楽を自在に操る。
彼自身のバンド活動のアルバムは、多くはないが、どれも実に楽しい。きてれつな高音のヴォーカルは少し抵抗があるかもしれないが、達者なギターと遊び心に溢れたアレンジ。もっとみんなに聴いてほしいミュージシャンだ。
かつて、ライ・クーダーと二人で、楽器をとっかえひっかえしながら演奏したライブも、彼のバンド「エル・ラーヨ・エキス」を率いてのライブも、家内と二人で聴きに行った。ギターフリークの若者集団の中での年配夫婦は完全に浮いていたものだ。
そういえば、あまり聴いていなかったが、たしか彼が若い頃結成したバンド「カレードスコープ」のアルバムが、家のどこかにあるはずだ。今度、聴いてみよう。