徳島「鳴門鯛 純米吟醸 LED」上質な甘旨味にプラスアルファの魅力を乗せて、華麗に踊る | 酔い人「空太郎」の日本酒探検

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意欲ある先進地酒蔵のお酒をいただき、その感想を報告します。
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自宅の晩酌にお酒を選びました。

これです。

 

 

鳴門鯛(なるとたい)純米吟醸 LED」。

徳島県鳴門市の本家松浦酒造場さんが醸しているお酒です。

 

本家松浦酒造場は過去の負債の重さもあって、2017年に沖縄の事業家、喜屋武博樹に事業譲渡しました。

2019年には地酒に詳しいジザケジャパンの三上康士氏を社長に迎え入れています。

ただし、それまで社長をしていた蔵元の松浦素子さんは蔵にとどまり、2022BYからは弟の松浦正治さんに代わって、杜氏に就いています。

 

 

三上さんが社長になってから、蔵はいろいろな改革に着手し、蔵のイメージ一新に尽力しているようです。

ただし、素子さんも60歳前後だったはずで、いずれ、蔵から松浦家の人はいなくなるのかもしれません。

 

さて、お酒ですが、米は徳島産「あわいちば山田錦」を、酵母は徳島県が開発したLED夢酵母を使った純徳島産の純米吟醸酒です。

 

 

上立ち香は芳しいスリムな甘い香りが。

口に含むと中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に打ち粉を振って、サラサラな感触をアピールしながら、まっしぐらに駆け込んできます。

 

受け止めて保持すると、自立的にテンポよく膨らみ、拡散して、適度な大きさのガラス玉様の粒々を速射してきます。

粒から滲み出てくるのは甘味7割、旨味3割。

甘味は上白糖系のさらりとしたタイプ、旨味はシンプル無垢で素直な印象で、両者は足並みを揃えて、芳しさにプラスアルファの魅力を加えて、伸びやかに踊るのです。

 

流れてくる含み香もスレンダーで好感が持てる香りで薄化粧を付与。

後から良質な酸味が適量現れて、味わいは彩りを増すのです。

渋味も加わって、メリハリも付き、最後まで好感の持てる舞いが続くのでした。

 

 

魅力的なお酒でした。徳島のお酒は首都圏で存在感が薄いのですが、三芳菊酒造とともに頑張っていただきたいです。

 

お酒の情報(24年165銘柄目)

銘柄名「鳴門鯛(なるとたい)純米吟醸 LED 2023BY」

酒蔵「本家松浦酒造場(徳島県鳴門市)」

分類「純米吟醸酒」

原料米「あわいちば山田錦」

酵母「徳島LED夢酵母」

精米歩合「不明」

アルコール度数「15度」

日本酒度「不明」

酸度「不明」

情報公開度(瓶表示)「×」

標準小売価格(税込み)「720ml=1850円」

評価「★★★★★(7.6点)」