大阪奥河内 水間寺④ 奥河内の古寺を巡る 井原西鶴「日本永代蔵」モデルの塔 新西国4番

 

 

本堂の基壇の高さは約0.8メートル、平面は約23メートルあり、大阪府下でも最大級の規模だといわれる。この本堂には「(梵字〈ぼんじ〉)奉再興龍谷山水間寺金堂一宇」という墨書(ぼくしょ)があり、「辛 文化八年/未 三月廿六日」の年月日が書かれた文化8年(1811)の棟札が残されており、本堂の建築年代が正確に知ることができる貴重な資料といわれている。
 

 

 

本堂扁額

 

 

寺伝では、天平16年(744)聖武天皇の勅願により、行基菩薩が開創した。そして開創当時は七堂伽藍を備え、また坊院も150余りを数える大寺であったと伝えている。
 

 

三重塔

「かつては多宝塔で多宝如来を安置した。古い記録に依れば孝謙天皇が舎利塔を安置したと伝える。

 

 

天正の兵乱に焼亡したので萬治年間に改めて三重層の塔を建て、釈迦仏の像を安置した。

 

 

井原西鶴の「日本永代蔵」に記載されたモデルの塔と考えられる。現塔は天保5年(1834)の再建となる。」(境内の説明文より)
 

 

三重塔側面の十二支

「三重塔」の初重の蟇(かえる)股には彩色された十二支の彫刻が見られ、上の写真は龍・猪・蛇でしょうか。

 

 

水間寺は病気平癒や縁結びにご利益があるとして古くから栄えているお寺です。
困難を乗り越えて恋を成就させた山名清十郎のお墓もあり、見どころがたくさんあるお寺です。

 

 

 

 

次週は 大阪奥河内 水間寺⑤ 奥河内の古寺を巡る 元禄経済ジャーナリストの井原西鶴 です