今まで投稿してきた“癌治療のためのアイデア”の中で、癌細胞に存在する物質と反応して抗癌剤になるような物質とか、正常細胞に多く存在する物質と反応して抗癌剤として正常細胞に入ってきた物質を無害化する物質とかいうアイデアが、かなり多かった。
癌細胞に存在する物質と言えば、蛋白質がやはり多く、そのほとんどが酵素だろう。
正常細胞に存在する物質も、同様だろう。
その酵素は、予め定まった基質が1つ、もしくは2つあって、基質が変化したり、基質間で反応するのを酵素は、触媒として手助けし、反応の前と後で酵素は、全く変化しないということは、学校で生物学の授業の時に習うことである。
だから、私がアイデアとして述べてきた物質は、めったに存在するものではないと思われた方が多かっただろうと思う。
しかし、酵素の中の基質との反応部位であろうとそれ以外の部位であろうと、その部位と立体的に鍵と鍵穴の関係にあり、かつ、電気的に、もしくは量子化学的にマッチすれば、基質以外の物質であっても、速い反応速度で酵素と結合し、さらにそれから何らかの反応をしたり、あるいは、固く結合したままであったりするわけである。
今、酵素と反応させる物質を1つとする。もちろん、その物質は本来の基質以外の物質である。
ここで、酵素をA、反応させる物質をBとする。考えられる反応様式は、次のものがある。
(1) A+B→C
(2) A+B→A+B'
(3) A+B→A+C+D
以上は、酵素Aが基質以外の物質Bとも酵素として反応した場合である。そして、B'はBと化学式は一緒であ
るが構造が違う物質である。
(4) A+B→A'+B
(5) A+B→A'+B'
(6) A+B→A'+C+D
(7) A+B→C+D+B'
(8) A+B→C+D+E+F
以上は、酵素Aが基質以外の物質Bとは酵素として反応しない場合である。そして、A'はAと化学式は一緒で
あるが構造が違う物質である。
酵素Aが基質以外の物質Bと酵素として反応する場合も反応しない場合も、上に書いたもの以外の反応様式
があるが、一応省略する。
さて、目的とする物質、すなわち、癌を退治する物質を得るための化学式は、酵素Aが依然として酵素の働きを要求される場合は(2)か(3)、そうでない場合は(5)か(6)か(7)か(8)だろう。
例えば、(2)の式を例にとってみると、AとB'は既に決まったものとして考えるがBは可変であり、わりと自由度があるのである。そして、(2)の式よりも(3)や(5)の式の方が、(3)や(5)の式よりも(6)や(7)の式の方が、(6)や(7)の式よりも(8)の式の方が、より自由度が高く、目的とする物質が求めやすいように思われる。
又、例えば、(2)の式でB'は既に決まったものとして考えたが、厳密には、B'の候補は複数あるのである。
以上の中で、どうしても目的の物質がないようであれば、酵素Aに前もって1つ、あるいは、それ以上の物質を結合させたり、反応させたりして、その上で同じように考えていくという方法もある。
あるいは又、酵素Aに基質的に反応させる物質は、1つではなく、2つ以上であってもよい。その場合も、問題としている状況によっては、酵素Aがあくまで酵素として働く必要はない。
以上のように考えていけば、目的とする物質の存在の可能性は、それほど低くないと言えるのではないだろうか。