今日は少々長文になりますが
思い出話と本音を
QJ's BARは先斗町の現店舗に来る前は山科で営業しておりました
実は、ちょうど一年前の本日8月20日が山科の旧店舗での営業最終日でした
思い出だらけの長年親しんだ店の最終日です、そうとう感慨深いものがありましたねぇ
前の店は店舗兼住宅だったので長年住み慣れた家でもありましたし...
QJ's BARのスタートは2001年11月21日
ちょうど私の34回目の誕生日
その少し前に長年闘病していた父が亡くなりまして父の経営していた料理屋を受け継ぎました
実は私の本業は料理人で京料理店の五代目だったんです
山科では料理屋の営業終了後に店内の模様替えをし看板を入れ替えて、午後10時からカウンター7席のみでBARをオープンさせておりました
当初は「代変わりの再スタートだけでも大変なのに何を考えてるねん!」と異口同音に言われました
確かに毎日ハードでした
早朝→市場に行って買い出し→朝から昼間は仕込み→夕方から本業の料理屋開店→続きに深夜までBARの営業→そして朝、、、
約5年間そんな生活が続きました
正直言って飲食店としては立地的に本当に厳しい場所でした
有象無象からの逆風と逆境にも耐えました
毎日睡眠時間は3時間
血尿が出てぶっ倒れたのが2回、高熱のまま仕事した事も何度かありました
好きで始めた事ですが自分自身本当に根性があったと思います
昨年、QJ's BARの開店5周年を迎える前に区切りをつける決心をし移転を決めました
そしてQJ's BAR山科での営業最終日
ちょうど一年前の今日です
一生忘れられません
最終日に来て頂いたお客様の数、売れたショットの数、、、
たった5年弱の営業期間かもしれませんが、私の揺るぎない確信が生まれた日でもありました
ちなみにツッコミ所の多い本職の料理屋の件ですが
包丁を置いてから本日でちょうど一年になりますので初めて本音を、、、
お客様からも「なぜ腕があるのに料理しないの?」とか「簡単な料理でもしたら」とか言われますが、私が本当にやりたい料理はクラッシックな京料理だけなんです
わがままですが、それ以外で包丁を握る気持ちになりません
私、自分でも芸術的だと思うほど自我が強いです
自分のしたい事以外は意地でもしません
そのクセ直感派なので現在のスタイルなんですがね
今後いや近い将来料理屋も始めたいと思ってます
まぁ~そうとう強烈な事を考えてますよ(笑)
完全予約制、コース一本のみ、カウンター6席ぐらいが良いですねぇ
一から十まで私一人で妥協は一切無しで取り仕切ります
野菜は無農薬で自家栽培し、陶器も自分で作りたいですね
お茶の勉強もしなくては...
今はQJ's BARが楽しいのでQJだけで幸せです
ちなみに写真は昨年の引越し作業中の旧店舗です
その時にブログやってたら『新しい店が出来るまで』みたいな事やりたかったんですよね~